東洋医学と西洋医学

<東洋医学>
 人間だけでなく、命あるものは全て悪い部分を修復する能力が備わっています。傷が塞がったりするのが良い例ですが、これらは自然治癒力と呼ばれています。

 この力には修復する役目と、異常である事を感じ取るセンサーの役目とがあり、生きていくためには必要不可欠な能力です。

 東洋医学は現代人の食生活、ストレス、社会の流れ等により低下した、この自然治癒力を復活させ、病に対抗できる体を取り戻す事が主なる治療となります。
 心身ともに健康であれば病気にはなりません、センサーが鈍り、感度が悪いため、病んでいることにも気づかず、分かったときには手遅れ、治療をしても直らないという悪循環が現代人に多いパターンです。早く気づけば直ることも多いのです。「私は体を鍛えているから、風邪ひとつひかない」というのは整体的に言うと、けして健康ではありません、感度が鈍いだけです。元気な時もあれば、調子の悪い時もある。常に波があり、その波が季節や天候など様々なことに起因しているのが本当の意味の健康体であると考えます。

 四季がある日本の場合、季節の変わり目に体調を崩したりしますが、病院に行くと解熱剤や整腸剤を処方されます。つまり熱は下げ、下痢は止めるといった具合です。整体的に言うとこれは良くない事です。本来、春の体を壊し、夏の体を作る。夏の体を壊し、秋の体を作るといった具合に季節の変わり目は破壊と再建を行う時です。薬で抑えてしまうと、春の体のまま夏を迎えてしまいます。当然体は耐えられません。その上室内はクーラーで冷えていて、外は灼熱・・・病気になって当然だと思いませんか?

 東洋の思想で、陰陽という考えがあり、世の中全ての事象には陰(−、女、暗、北、地・・・)と陽(+、男、明、南、天・・・)と常に対極した両面が互いに影響し合い、平均を保っている。という考えです。何事においても、大切なのはバランスということでしょうか。
 話はそれましたが、東洋医学が病院では直らない難病、原因不明の不調などに有効で、様々な病気が快復したり、良い効果が出るのはこのためです。

<西洋医学>
 代謝療法とも言われ、原因のはっきりした病気に効果があります。様々な医療機器を用いて計測されたデータを基に、該当する病気を割り出し、特定部位であれば、切除する事で取り除き、その後は薬で悪化を防ぐのが主な治療方法です。ですから、データに該当しない場合、どんなに調子が悪くても、「問題ありません、健康です」となってしまいます。

 また、代謝療法ですから、痛いのであれば痛み止め、眠れないのであれば眠材とその症状を抑えるのが主になりますからなぜ痛いのか、なぜ眠れないのかといった事にはあまり着目しません。薬によって一時的に楽になっても、しばらくすると再発する。結果として辛い思いをしながら日々過ごすしかなかった。という方が多いのもうなずけます。

 外科的な技術を除けば、薬(科学的に作った物)の治療が主となりますので有効なものもありますが、副作用など大きな問題も併発します。また、別な問題もあります。人間の命を救うためという名目で行われる殺戮(製薬会社の動物実験)、世界中で成果の認められているのに日本で使えない薬材(厚生省の許認可)、簡単な事でおきる事故(医療ミス、医療システム)など、政治との絡みも大きく、患者には見えない所で理想と現実の差が広がっている気がします。

 人間が元々持っている生きる力を最大限に引き出せば、犠牲を出さず、事故も起きず、矛盾も湧かず、健康に暮らせるのではないかと思います。人間は寿命があります、わずかな延命に莫大な犠牲を払うより、己の暮らしを自然に近づける事で充実した毎日を送った方が良いのではないかと森氣庵は考えています。


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