| 10年余りにわたって数多くの熱い闘いを我々に披露してきたこの『押忍!!空手部』。それ故に別のページで は『もし相対する事のなかったこのキャラとあのキャラとが闘えば…』で成立したが、ここでは実際にスト ーリーを彩った死闘を、敢えて私の独断と偏見で10個選定した。従って『何故この対戦がないのか?』とい うのは言いっこなしですし、場合によっては“選外”という形でピックアップするかも知れないが…。それ ではどうぞお楽しみください! |
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やはりこれを1位に挙げずして、何を1位にするのやら?と言われそうである。苦心の末やっと神極拳を習
得した高木をあざ笑うかのごとく次から次へと強力な技を繰り出す寺本。その末に待ち構えていたのが寺本
の“第3の手”毛髪棍を駆使しての高木との発勁合戦…。正に究極の死闘とはこの事を指すのだろう…。そ
の後に寺本にハメられたとは気付かずに天地神明掌を放つが、それ故に全精力を使い果たし起き上がる事す
ら出来ない高木を信じて大竹や木村達傷つき倒れた仲間達が再び寺本の前に立ちはだかるが、あっけなく一
蹴…。だが、次の瞬間、高木の本当の潜心力がついに開放され、真・天地神明掌を寺本に放つ…。 この展開に私は『いよいよ最終回が近いのか?』と確信に近いものを持った。作者の高橋先生自身が後日、 『漫画を超えた』と某所で言わしめた一戦だけに、よほどひねくれた人でないと多かれ少なかれこの心境に なったのは間違いないだろう…。結果としてこの予想は外れてもうしばらく連載は続いたが、ここで終了し た方がより大きな感動を得られたのは間違いないと思う。 |
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かつて泣き虫だった幼少の高木にとてつもない“大きな心”と“人を呼ぶ拳”を教えた心の兄・神雷。だが、
非情にも時の流れは神雷を仇敵・死国連合の頭にして“赤い稲妻”として高木の眼前に立ちはだからせた…。
一時は呆然自失となった高木だったが、多くの仲間達の心が高木を蘇らせ、そして新たなる力・太極拳を習
得、神雷の暴走を止めるべく立ちあがった…。 この死闘の後、高木の気持ちを理解しようとしない大人達や、高木を英雄視する仲間達のため、大阪を離れ るが、このときにも『最終回近し』と思った。とは言え、当時まだ3年余りでは描き足りないのでは?とも 考えたが…。 |
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東京の頂点に立つことを長年夢見ていたサブ。きっかけがつかめぬまま長い月日が経過したが、皮肉にも大
阪者の高木によってそのチャンスが巡ってきた。この闘いは言わば“街の顔”たる2人の威信をかけた闘い
ではなかったろうか? 刀術にかけては追随するもののないサブ。一方の高木はデビッドに撃たれた傷が完治せぬまま、鎮痛剤とし て投与したモルヒネの副作用(幻覚症状)に苦しみ、肉体・精神ともボロボロ…。そんな高木を救ったのはか つては拳を交え、そして“ダチ”になった歴戦の猛者達から託された“魂”だった。 高木に敗れた後、サブは高木にこう言っている『生きていられたら、俺もその1人になれるかい!?』。闘い の過程で高木の“真の強さ”が何なのかがはっきり判ったのだろう。そしてその姿に彼が常日頃尊敬してい る“群馬の猛虎”こと漆原(兄)のそれとダブったのかもしれない…。 |
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突如として勃発した“阪神戦争”。これまでは大阪だけでドタバタとヨタをカマしていた高木だったが、こ
の闘いを通じて“真の大阪魂”としての自負を固め出したと言ってもよいだろう…もっとも結果として勝っ
たもののその過程は決して誉められるものではなく、この経緯が後の“四代目大阪魂抗争”から“四国戦争”
への流れに繋がったといえるが…。 ドツかれても人並み外れた頑丈さを誇る肉体と、缶ビールですら握りつぶす桁外れの体力を誇るリックに高 木の蹴りも突きも通用しない。さすがの高木も弱気になるが、高木を信じる大阪モンの“魂の叫び”が高木 を開き直らさせ、(後年急遽設定された)高所恐怖症すら吹き飛ばして崖上からのダイブに踊り出た。さすが のリックもこの展開に動揺を隠し切れず、対等から起死回生の逆転劇が実現した。 この死闘は文字通り“空手部”という作品がいよいよ大阪内に留まらず、近畿一円から西日本一帯、更に高 木上京後の全日本へ繋がる分岐点といえるだろう。 |
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ヒガシ(京橋)界隈で何がしかと学校同士のイザコザを長年起こし続けてきた関五工と日国大付属高。高校空
手選手権新人戦でも同様の展開を見せた。実力では圧倒的に上の佐川だが、高木の闘争本能が勝負を対等に
追い込まれ、よもやの延長戦。更には不可抗力によってよもやの反則負けまで食らった。それだけでも佐川
のプライドはズタボロになるが、加えて反則勝ちに憤慨し拳を振り上げる高木に佐川は先輩から『抵抗すな』
との命令を受け、泣く泣く従った佐川…。あれから一年。ひょんな所からリベンジのきっかけを得た佐川は
旧淀川電車区跡地(推定)に高木を誘いこみ再び死闘を始める…。 この戦いでは早くも“空手部”ストーリーの黄金パターンが見られる。佐川が繰り出す正拳四段突きを身体 で受ける高木。再三の四段突きのダメージが高木の肉体を蝕み、一時は倒れるが、高木のプライドがその肉 体を再び立ちあがらせ、初期“空手部”における必殺技・正拳五段突きを初めて披露する。 後は両者の根性勝負…。跪き、ドツきドツかれしている2人にいつしか奇妙な友情が流れだしたのだろう。 限界までドツきあった両者は福島先生の所にかつぎこまれた後、無二の親友となり、最終シリーズの“デス ゲーム”では鬼龍院との最終戦に至るまで佐川は高木に立ち会っている。 |
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上京後、1ヶ月あまりで新宿をまとめ上げた高木は、渋谷侵攻のために新宿をつけ狙う竹内率いる新宿愚連
会、加えて新宿騒乱に乗じて新宿を狙う大東京連合渋谷部隊の侵攻を受ける。竹内との私闘で利き腕の右腕
を砕かれた高木。だが、一秒間に8発もの拳を繰り出す渋谷最強の男・猪狩との闘いになだれこみ、文字通
り“肉を斬らせて骨を断つ”戦法で猪狩の拳の弾幕を潜り抜け、慣れない左腕で発勁を繰り出す。勝負はつ
かなかったものの内臓へのダメージは大きく、ついにフィフティフィフティにもつれこんだ…。『発勁は見
きった』との猪狩に戸惑った高木はプライドをかなぐり捨てて放った発勁三連発…。敗れ、倒れた猪狩のそ
の表情は満足したかのように薄笑いを浮かべていた…。 実際にはそんなはずはないのだろうが(事実、先日亡くなった私が尊敬する作家さんは渋谷育ちである)、ス トーリー上では渋谷キャラは『狡猾な卑怯者』のイメージが否めない。そんな中にあってのこの猪狩は男気 を見せた。そして結果としては高木に敗れたものの、余り無様な敗残者の雰囲気じゃなく『男と男のケンカ』 を存分に発揮した競技者といえよう…。 |
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中学時代、大川十中の“極道高木”の異名で大阪中に轟かせていた高木。高校も悪名高いワル高校の関五工
に入学、入学式自体をもサボり、いきなり山田率いる三年の不良グループにちょっかいをかけて一蹴。所が、
そこにいたのが空手部主将(当時)の森上。高木のセンスを見抜いた彼は早々に入部を持ちかけ、さらには
“大阪魂”の象徴でもある稲妻カットを譲ろうと声をかけるが、当時“パンチ命”だった高木には『馬の耳
に念仏』。その場をバイクで立ち去るが、山田らによって細工され、大事故を起こす。更に『どうも森上ら
しい』と嘘を拭きこまれ、空手部本部に殴り込みをかける。 一撃一撃が骨の髄にまで響く森上の鉄拳に苦戦する高木だが、必殺技・両刀掌底拳を食らい損なった高木は 森上の右目の傷に気付き、逆襲に出る。だが、空手部員の『頭を狙え!』の言葉に『人の弱みに付け入るほ ど腐ってない』との森上の啖呵に高木も再び正攻法で勝負を挑むが、やはり勝負にならず、結局降参する。 直後、“漁夫の利”を狙おうとした山田らの攻撃を受けるが、高木+森上の“宇宙パンチ”を食らってあっ さり勝利を収める。 この闘いは数少ない高木が敗れた(と言えるだろう)闘いだが、それもさる事ながら単なる不良だった高木が 大阪の頂点に立つ過程の第一歩を記した闘いになろう…。 |
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長年新宿で不敗神話を誇り、多種多彩な格闘技に精通した佐藤。高木も花森校長から佐藤のプロフィールは
手にしているものの傷も癒えないままの対戦に苦慮・苦戦する。加えて上京直前に流雲から『けして人に発
勁を放つでない』と注意を受け、八方塞の末ついに倒れる高木。だが、仲間達の思いが高木を再び立ちあが
らせる。そして佐藤を強敵と見なし、発勁を放つ。 結果的にはこの闘いでは後に東京を統一する高木の東京での基盤を築いた闘いになったわけだが、それより も上京後僅か1ヶ月余りで早くも多くの仲間達を得た高木の潜在能力が相当なものと思われる。さらにはこ の頃までは発勁の命中率はさほど高くなかったが直後の対渋谷戦以降は百発百中を誇るようになる。 |