〜高木発寺本行〜
| プロローグ 思い起こせばいつになるのだろうか…。『空手部』の連載が始まって5年以上が経過し、ぼちぼち様々な個 性あふれるキャラクター達が増えていったことに気づいた私は、いつのまにやら何の気なしにキャラクター のリストを作り出していた〜これが後年、このHPを立ち上げる際に役立つ事になるとは当時は思いもよら なかったが〜。 一方、『空手部』にハマる以前から鉄道ファンだった私は、とある事にふと気付き、前述の自家製キャラク ターリストと時刻表を照合させた結果、とんでもない事に気付いた。 『キャラクターと同姓の駅が結構あるやないか…!』 かくて更なる調査を展開させる一方、現在もたまに投稿している『JTB時刻表』の名物投稿コーナー“グッ たいむ”に、『たどってみたい』と投稿、見事に掲載された。もっとも当時は休載期間中で復活の目途すら 立たない時期だったのに『こんな事書いて』と言われても仕方なかった。とは言え、結局5ヶ月余りの休載 もどうにか収拾、結果としてはもう数年連載が続いたものの、更なるデータを収拾させ、96年春の完結から ほどなくデータが出揃い、顔色を変えた。 『えらいあっちゃこっちゃに飛び散らばっているやないか…』 さすがに北海道には存在しなかったものの、北は東北・秋田県の山間部から南は九州・宮崎県の霧島山麓に 至るまで全国各地に飛び散らばっていた。おまけに路線網が入り組んでいる関西圏や首都圏ではやはり多く のキャラ名駅があり、特に京都周辺では一筆書きを成立させるのに四苦八苦した。 ともあれ、97年夏を実行時期に決め、起点は勿論主人公にして三代目大阪魂の高木はあっさり決まったもの の、終点には中京圏にある二代目大阪魂の森上、初代主人公とされた松下を差し置いて、高木と血で血を洗 う壮絶なバトルを展開した茨城の春風こと寺本と決め、更に原則として(国内の鉄道が一本化されていたと仮 定して)最長片道切符が成立するルートを策定した。ルートと共に基本ダイヤを策定していたが、 『(私が取れる)夏休みに収まりきらんぞ、こりゃ…』 とあきれかけた。兎も角入り組んだルートを構成せざるを得なくなった関西圏ではメインプラン実行前に処 理する事を決めた。加えて奇しくも97年春にJRグループ10周年記念謝恩切符が発売される事を知った私は、 ルート中離れ小島になった戸沢駅(秋田内陸鉄道)はこの切符を使ってフォローする事となり、結果としてか なり距離や所要時間は削減された。 ただ、今となると若干の不満点が出だしてきた。キャラ名新駅がどんどん出来るのは仕方ないにしても、こ のプランを実行する当時消滅していた唯一の“キャラネームドトレイン(笑)”で、しかも赤丸重要キャラと 言っても言い過ぎではない“まりも”が2001年になって根室線特急の完全スーパー化に伴って突如復活。冊 子ヴァージョンでも『もし現在も走っていたならば、(中略)“白鳥(当時)”〜“はまなす”と乗り継いで札 幌まで出なければならない』と書いており、結果として“空手部”と“鉄道趣味”の両者に対するこだわり がこうさせたのだろうし、現在でも気にはかかっている…。 “空手部スカタン電車”自体は以前同人誌形態で刊行している。しかしながら、冊子ヴァージョンでは“実 際の行程”で書かれているが、ここでは敢えて当初私がプランニングした“高木発寺本行”のスタイルで書 いて行きたいと思う。さらに、この('04年)3月に無理矢理ながら成し遂げた“まりも”乗車も加えていこう と思う。 |
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1日目(7月19日)・高木〜大門〜佐川〜中村…宿毛…佐伯 ルート作成及び切符の発注もすったもんだありながらも無事に終り、当初は前夜大阪発の夜行快速“ムーン ライト高知・松山”で岡山へ、そこから岡山始発と福塩線電車を乗り継いで出るつもりにしていたが、家の 事情から泣く泣く当日朝発に切り替え、今度はデビュー直後の500系“コスモタイガーのぞみ”にターゲット を絞ったが、やはりお客さんの多いこの時期、あれほどの車両に当日切符を手に入れようとしてもそれこそ “無理偏にお願い”と言う奴で、仕方なく今度は福山停車の“ひかり”に列車を変える。車中で時刻表を チェックするとどうにも不都合が生じてしまった。夜行発でなかっただけに当初高木から次の訪問駅になる 大門(山陽線)には余裕で間に合ったのだが、朝発になった影響からかなり厳しくなってしまった。初日のう ちに一気に四国を脱出する予定を組んでおり、更に九州上陸後はその日の“ドリームにちりん”に乗る予定 なので余裕がありそうに見えて結構タイトなスケジュールとなってしまった。止む無く“ウルトラC”的逆 転の発想で先に大門駅を訪問、その後に改めて高木へ立ち寄るスタイルをとった。 結局岡山で“ひかり”から下車、山陽線の鈍行で大門へ向かう。倉敷では前日に開園した“チボリ公園”の 華やかな雰囲気が車中から見ていてもはっきりしたが、利用客がどれだけ集まるか…。本当に久々の山陽線 鈍行の雰囲気を満喫しかけた所にあるのが大門駅だった。駅の近所で何やら工事をしていたらしく、ちょっ と騒がしい感は否めなかった。おまけに次の電車を待つ間に福山方面に電車が通過したが、これが何故か本 来近畿圏用の221系で、どうやら先述の“チボリ公園”対応の姫路からの臨時列車らしく、やはりまだ知 名度が高くなかったのか、本来の目的は達せられたのかは判らなかったが車内はガラガラだった。 次の普通電車は岩国行で広島持ちの車両で、車内にはカープの試合日程と選手の写真が吊り広告にあった。 これを見て、『おお、広島に近づいたな…』と納得。福山でかなり時間的にぎりぎりながら福塩線電車にど うにか乗り換え、しばらくは息を荒げながら高木へ向かう。電車自体は途中の府中行きで、高木駅自体はも う府中市に入っているので十二分に態勢を落ち着かせるのに時間があった。 |