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このページは10年余り、全43冊にわたる原作コミックス版に加え90年春に松竹系映画館で全国公開された映
画版のストーリーをそれぞれ紹介するページです。コミックス版では大雑把に分けて5部、これに加えて映
画版の計6つのコンテンツでそれぞれ記載・紹介していきますので、見たいところからクリックしてアクセ
スしてください。
龍天昇篇 善と悪篇 松竹映画版 |
| 1巻−おっす入部届− 関五工の新入生・松下正が『脱いじめ』を目指して“やあこ”もビビると言われるほどの悪名名高い空手部 に入部する所から始まるこの物語。…高橋先生のデビュー作だけあって、初期の頃は月に1回の掲載ペース で、加えて当時は読みきり形式でドタバタ学園ギャグ+格闘ものと言えなくもない展開だった−あの“パク リ騒動”もこの当時の展開だけ見て判断したものではなかろうか…−。 それでも校内のライバル・安藤や作品最初の他校のライバル・北村といった後々のシリーズの原型とも言え る内容もあるなど、ストーリー展開に若干の試行錯誤の面は否めない。しかし、ここにおいてもはっきり言 えるのは高木主将の正義感は早くも第1話から(内容はどうであれ…・笑)発露している。そしてこの巻での チェックポイントは高木主将の髪型…。後には“大阪魂”の象徴となる稲妻カットが、特に第1話で顕著だ が正面から見る限りどう見ても“モヒカンカットの変形”にしか見えない。サイドやバックから見て初めて 納得できる髪型だが…。 |
| 2巻−高木大魔神の逆襲− ヒロイン・桃千代ついに登場!この辺りのくだりは絶妙にチョイスされて実写映画版やOVAで活用されて いるのでチェックの程を…。そして高木のみならず関五工空手部の宿敵(笑)・生徒指導教師・嵐山勘十郎が 2話に渡っていい味を出している。で、極めつけが高木のセーラー服姿(…。私はもう何も言いません…。本 当に見てみたい方は洗面器と新聞紙を用意して見たってください…)。ともあれ、まだまだこの辺りではギャ グも多いが、(不器用ながらも)一本筋の入った男の生き様を描いたシリーズもあるなど、作品の方向性にこ の時期まで若干の迷いがあったのかもしれない。 所でこのコミックス、表紙には“高木大魔人の〜”と書かれているが、正確には“高木大魔神の〜”だろう。 恐らく増刷時には修正が施されているものと思われるが、私が購入した段階(1〜4巻までを87年秋口にまと めて購入)では未だ修正がなされていなかった。 |
| 3巻−炎の大師範− この巻でも高木の男気は爆裂全開!斉藤が元同級生にカツアゲされたところから始まるヤクザとのイザコザ や、桃千代が巻き込まれたスケバングループとの一件も、高木がいなかったら簡単に解決できなかったので はなかろうか?そんな折、空手部顧問・岩鉄の師匠である大師範が関五工に来校…。この数時間後、自衛隊 の出動要請により大阪ヒガシ一帯は無法地帯と化す…(笑)。 そのような状態の中で、ついに高木が京都の暴走族に付け狙われだした。独特のバイクテクと、高木を慕う 少女のフォローもあってなんとか族のヘッド・大門から逃げきった高木。…だが、今度はその少女が大門の 毒牙にかかった末、命まで落とす羽目に…。怒髪天をつく形相の高木、単身で京都へ殴りこみをかける…。 さて、この巻から6巻まで、雑誌に連載された順番とコミックスに掲載された順番がかなり異なってきてい る。多分、人気の高かったシリーズを先にコミックスに掲載するのと、コミックス製本の関係だと推測され る。が、最後の暴走族篇は実際にはかなり後に雑誌に掲載されたが、その直前のシリーズがなかなか登場し ないのは何故か?と当時は変に勘ぐったものだった。 |
| 4巻−死闘!!高木vs.佐川− 宿敵(ライバル)にして盟友・佐川章夫、この巻にて初登場!更には高木を空手部に入部させた関五工空手部 前主将にして2代目大阪魂・森上真吾も初登場と、この巻が実質的に“空手部”ストーリーの方向性を定め た巻といっても過言ではなかろう…。1年前、当時空手は素人で白帯を締めていた高木−厳密に言えば小学 生時分に神雷から空手の基礎を教えてもらっていたはずでは?−と佐川との新人決勝戦から物語は始まる。 当時既に有段者だった佐川に速攻で攻撃を受け、窮地に追い込まれた高木だが、土壇場の粘りで追いつき、 延長戦に入る…。だが、佐川の反則で高木が優勝したものの、“どつかれて優勝”という結果に納得いかな い高木は佐川と乱闘状態にもつれこむ。…結局高木の優勝は取り消しとなり、佐川が新人戦優勝の栄誉を得 る事となるが、双方とも歯切れの悪いもやもやとしたものだけが残る事となる…。…あれから1年、そのも やもやに決着をつけんとして寸止めなしのタイマン勝負が始まる! |
| 5巻−高木さん・髪型の秘密− とある平日、松下・斉藤の名(迷?)コンビが学校をサボってJR京橋駅そばの喫茶店で茶をシバいていると 奇しくも同じ行為に出ている女学生が2人…。あっさり意気投合して彼女らの席に移る松下・斉藤だが、直 後に現れた高木にビビってしまい遁走してしまう女学生…。『高木主将のせいや』とばかりにがっかりする 松下・斉藤…。ところが高木が言い出したのは『この頭になったんは…』と予想外の打ち明け話。更に高木 と同じ頭の持ち主である空手部前主将・森上が現れ、高木の関五工入学当初から空手部入部までの経緯を語 る。 それにしてもこのエピソードでの再三にわたる松下君のツッコミの秀逸な事…。ま、余程部活で高木達先輩 に日頃言われている事と、新入生当時の高木の行動にかなりの矛盾があったのだろう…(笑)。 後半はすっかり和解した安藤と高木のスパーリングから始まるストーリーだが、高木に誉められたいマネー ジャー・桃千代が、安藤のライバルでもある女たらし・大塚に急接近、そして大怪我をしたが為に、なんと 高木がボクシングにチャレンジ!圧倒的ワンサイドゲーム、KO負け寸前の所で桃千代の声援で文字通り完 全復活した高木は、正拳五段突きとアッパーカットの連続攻撃により逆転勝利を収める…。 所で、この大塚の母校である北原高校のレイアウトは高橋先生の母校でもあり、また私(監修者)の母校でも あるN中学校とほぼ同一のレイアウトである。また、この辺りになるとキャラデザインもほぼ完成されつつ あり、この頃ではごつさとシャープさ、そしてふくよかさの三つが絶妙なバランスをとっている感がある。 そして、個人的ではあるがこの巻から“新刊コミックス”として買う事を始めた…。 |
| 6巻−三分間の伝説− 高木の潜在能力を認めていたのは空手部前主将・森上だけではなかった…。関五工ラグビー部キャプテン上 田もその一人で、3年間を通しての夢だった初戦突破を高木に託するが、頑ななまでに断る高木。だが、上 田と一献交えているその席で宿敵・日本国大付属高主催の賭けラグビーの存在を知り、ぶっ潰すために参戦、 ところが、関五工ラグビー部は慢性的部員不足でなんと高木・松下・斉藤の三名が急遽初戦・日国高戦に挑 む。その勝敗は奈何や? 雑誌掲載当時実際に起きた首都圏の某大学空手部の暴力事件から端を発した関五工空手部パッシングから生 徒会への信頼を回復させるための高木や松下達の獅子奮迅の活躍、更には関五工空手部七不思議の筆頭・副 主将加馬田も珍しく根性を見せる活躍振りなど、最早その勢いは大阪中に鳴り響くほどである。 そして近づいたクリスマスに桃千代は高木にクリスマスパーティへ誘い掛けるが、おりしも高木の首を狙う 神戸の六甲おろし・末永の魔手が忍び寄る…。果たして高木は桃千代と交わした約束を守りきれるのか? |
| 7巻−大阪総攻撃の夜− クリスマスパーティへの桃千代との約束を懸命に守ろうとする高木。だが、末永の執拗な念珠攻撃は、高木 の肉体を砕きつつあった…。そしてパーティ当日、会場入り口でばったり鉢合わせる高木と末永…。高木は 苦渋の決断の上末永を撃破する…。だが、それは次なる大きな戦いへの序曲にしか過ぎなかった…。そして 高木の実力を試さんとして大阪に現れた神戸の死神・龍隆虎隆は、高木ではなく前主将・森上を“高木”と 勘違いして挑む…。 前巻ラストエピソードからついに始まった“阪神戦争篇”。ここから始まるストーリーが、後の“龍天昇篇” に至る空手部ストーリーの大きな骨格になったのは言うまでもないだろう。そして、この巻でようやく登場 したのが高木の称号であり、私のHN(PN)でもある“大阪魂”…。この巻は第1巻と共にエポックメイキ ング的存在と見てよいだろう。 |
| 8巻−死刑台の関五工− 神戸の黒鬼・リック・パワードに完膚なきまでに叩きのめされ、更に神戸軍団の大阪総攻撃を阻止できなかっ た高木は自らを戒めて姿を消す。その間にも再三にわたる神戸軍団の襲撃に次々と傷つく大阪の猛者達…。 そんな中、末永は重傷を負った森上に大阪の神戸への無条件降伏を勧告に伺うが、高木復活を信じる森上は 尚も抵抗を見せる。…そしてついに高木が復活!末永を、そして龍虎兄弟を相次いで完膚なきまでに撃破! 最後に残る難敵リックへ挑む…。 この巻では2代目大阪魂・森上が頂点に立つ経緯も描かれ、ある意味『空手部』ストーリーに深みを築いた シリーズではなかろうか…。そしてこの関連で初代大阪魂・神雷功の名前が初登場する。もっとも神雷が暴 れるのはもう少し後の話ではあるが…。 |
| 9巻−天命のままに− ついにリックとの直接タイマン勝負にもつれこんだ高木。だが、圧倒的パワーの前になすすべもなく崩れ落 ちるが、大阪の仲間達の集合マフラーの声援に完全復活!乾坤一擲の大勝負に自らの命をもかけてリックと 断崖からのダイビングに打って出た…。 神戸との死闘も終え、一時の平穏が訪れたかに見えた大阪。だが、あのレディース暴走族・女凶が復活、高 木を始めとする不良達へ宣戦布告、ついには桃千代まで手を下し、生死をさ迷う事態に陥れる…。だが“こ だわり”故に手を出さない高木に代わって安藤が女凶へ総攻撃を始める…。“こだわり”を捨てて高木が女 凶に拳を挙げるときが来るのか?それとも高木のやりきれない思いが女凶に通じるのか? |
| 10巻−地獄の阪奈ストリート− かつては『世界をあっと言わせる』夢を持っていた天才レーサー・平山。だが、素人レーサーの無謀運転の 為にその夢を断たれ、阪奈道路でくすぶり続ける…。そんな折、部活終了後にKawasaki FX400をかっ飛ばし ていた高木をあっさり一蹴、“ライダー”としてのプライドを著しく傷つけられた高木は同級生であり、チュ ーンナップの腕前はプロ級と呼ばれる吉村に依頼するが、いったんは平山が相手と言う事で断る吉村。だが、 平山の変貌振りに意を決して高木のバイク改造に着手。ほぼ同じ頃、平山はいつものように阪奈道路でレー スを繰り広げるが、相手が事故死した事で警察にもマークされる事となる…。このチェッカーフラッグはど ちらの頭上に降られるのか?そして平山は夢を取り戻せるのか? |
| 11巻−四代目決定戦− ある平穏な1日、いつものように(笑)部活をサボっている松下・斉藤の眼前に日国高空手部の佐川が久々に 姿を見せた。『ラブレターをもろたんで…』と高木に自慢しに来たのだが、高木にも同じラブレターが届い ていた。招待されたのは今日、早速松下・斉藤を引き連れて会場に足を向ける高木。途中“箕面の熊”こと 蔵王力山と合流して招待会場に伺うが、そこにいたのは喧嘩十段・佐久間十字郎や“人間凶器”と呼ばれる 忌羅孝など大阪中にその名を轟かせた猛者ばかり…。あからさまに兆発するその手紙に、忌羅が敢然と言う 『高木では役不足や…』。…あの阪神戦争での失態、そして今度の兆発に対して明らかにした三代目大阪魂 ・高木への不満が暴発…。高木も最初のうちこそ懸命にこらえていたが、佐川が、松下・斉藤が相次いで忌 羅一派に倒され、更には高木側についてきた力山・佐久間も倒された事で『アホはどつかな分からんか…』 と立ち上がった…。そんな中、首謀者・忌羅のバックにうごめく初代大阪魂・神雷の陰が…。 さて、連載もこの巻に掲載されているエピソードで目出度く100回を突破、更に題字も実写映画版などで も使われたタイプにモデルチェンジがなされている(もっともコミックス上では第9巻から変更されている が諸般の事情があったのだろう…)。また、この巻と次巻には作者自らが担当する『空手部通信』なるもの が掲載されているが、これも尻切れとんぼで終ってしまっている…。 |
| 12巻−真の大阪魂− 次から次へと繰り広げる壮絶な死闘…。その中には先の戦いで油断したがためにムエタイの猛者・飯村に腕 を折られた佐川のリベンジもあった。『…腕のたつ奴はようけおる…せやけどわしら悪ガキを引っぱって行 けるのはただ一人…』と全幅の信頼を高木に寄せる佐川もその言葉を最後に倒れた…。 いよいよ高木対忌羅の大将勝負となる…はずが、突如高木の前に立ちはだかる力山。この力山、実は中学時 代には高木ですら一目置く暴れん坊だった。…しかし、大阪を思う気持ちは2人とも一緒だった。戦いの果 て、力山は高木なら…と感じ、敗れる…。 ついに始まった高木対忌羅の大一番。かつては同じ神雷の弟子同士だった二人の死闘は何時しか、小学校時 代の想い出とオーバーラップしていた。…どんなに頑張っても高木以下にしか評価されない忌羅のつらい思 い…、お互いが唯一の親友という寂しい過去…。そんな万感の思いを込めた高木の乾坤の正拳が忌羅の心を もようやく貫く! この巻で目に付くのはほぼ高木のキャラが完成した、と言ってよいだろう。5巻の紹介では“ごつさとシャ ープさ、そしてふくよかさの三つが絶妙なバランスをとっている”と書き記したが、その中でもふくよかさ が削られ、より精悍さが増している。また、件の“稲妻カット”の“そりこみ部分”にある毛穴がほぼ完全 に省略されるようになったのも大きな特徴だろう…。また、この巻の特に力山戦で使われた高木のセリフは 映画版でもそのまま活用されており、コミックスと映画版のビデオでチェックしてみてもよいだろう。 |
| 13巻−四つの極意− 大阪をつけ狙う四国の“赤い稲妻”はかつて幼き頃の高木と忌羅に『心』と『力』を教えた初代大阪魂・神 雷功だった。その事実に衝撃を覚えた高木はあてどもなく桃千代と共にさまよう…。一方、森上はかつて神 雷と奪い合った女性・後藤乙生と共に大阪への総攻撃を繰り広げる神雷の前に現れる。そこで語られたのは、 かつて大阪が一つにまとまっていない頃の話だった。 流れ流れて神戸にたどり着いた高木と桃千代は、あの神戸の三本柱と再会する。またも死闘…?と思いきや、 その目の色が未だ死んでいない事に気付いた彼らは、龍虎の師匠である黄流雲の元に高木を導く。同じ頃、 驚異的な回復力で復活した忌羅や力山、佐川らは森上と合流、神雷ら死国連合の根城である大阪南港の倉庫 へ特攻をかける。…そして高木はついに神雷撃破のため、新たなる力・太極拳の習得を決意する! |
| 14巻−背水の拳− 四つの極意の内三つまでは比較的容易に習得できた高木。だが、四つ目の極意がどうやってもものにならな い。一息ついている高木のそばに、死国連合に特攻をかけたはずの森上が現れる…。森上は高木に『神雷さ んを助けてくれ』と嘆願し、高木は『絶対死なない』と約束を交える…。例えどうであれ、神雷は森上にとっ て、そして森上は高木にとってかけがえのない先輩だから…。 ついに雌雄を決すべく、神雷は神戸へ特攻をしかける。それを食い止めんとする神戸の三本柱だが、力の差 は大きく、更には太極拳秘伝といわれる発勁をも持ち出されては相手にならない…。なぶりものにされる虎 隆…。だがその前に現れたのは我らが高木の勇姿だった! さて、この辺りのコミックスが発刊される時期というのがちょうど実写映画版『空手部』が上映されること が決まり、当然雑誌社として試写会や各種ノベルティグッズの作成などかなり盛りあがっていた時期である。 また、コミックス自体もこれまで三ヶ月に一回、のペースで実際の連載より一年半余り遅れていた頃だった が、これによって一気に遅れを取り戻し、また、これ以降もアニメビデオ化やゲーム化等の要素があったと は言え、二ヶ月に一回とペースアップが図られている。 |
| 15巻−炎の如く…− ついに神雷ら死国連合の眼前に現れた高木…。名高い猛者達を新たに習得した太極拳の技を駆使してあっと いう間に撃破…。そして神雷とのタイマン勝負に挑む…。一方、高木がいないことに気付いた流雲は、彼の 修行の跡を見て愕然とする『このままでは…!』 発勁合戦の末、いったんは台風接近に大荒れの海に叩き落される高木だが、桃千代の懸命の声援のおかげで 復活する。二度目の発勁合戦の寸前、流雲が現れる…。そして高木の発勁が真の発勁と言うこと、さらに決 着が着いた事を伝えるが、卑劣にも後ろから流雲を襲う神雷…。ついに長い闘いに終止符を打つべく、高木 の発勁が神雷に爆裂する…。 …闘いは終った。だがその末に高木に待ちうけていたのは半端でない英雄扱い…ほとんど芸能人並の扱い…、 そして退学という関五工からの“けじめ”だった…。さ迷う高木に福島先生は上京を勧めるが…。 実はこの展開になったとき、『“空手部”はこれで終るのでは?』と変に勘ぐった…。この巻のラストエピ ソード(旅立ち)で連載150回に到達したが、私が『空手部』を読み出してそれ以前に同誌で連載150回 に到達した作品は一本を除いては軒並み終了していた。また、タイミング的にはちょうど終っても違和感な いとは思っていたが…。 |
| 16巻−カミングトゥ東京− “ハッピーハイスクールライフ”を求め、上京した高木…。だが、最初に出会った少女・まりもの後につい ていくとそこはヤクザの巣窟だった。更に編入した西新宿学院高は関五工に負けず劣らずの不良高校で、花 森校長曰く『やくざ養成学校』や『ごみ箱学校』の異名を持つ…。平穏な生活を求めながらも持ち前の力が どうしても敵を呼び寄せる高木に西新宿学院をシメる応援団の魔手が早くも忍び寄る…。そして自らの手で 新設した空手部と応援団との一騎打ちが始まる…。 舞台がこれまでの大阪・京橋を中心とした関西から新宿へ移り、自然キャラクターも高木以外は総とっかえ となり、別な意味で新鮮な魅力に満ち溢れたシリーズと見てよいだろう…。また、生粋の大阪人である高木 が東京独自の文化に戸惑うシーン(たぬきそばやもんじゃ焼き(17巻登場)を食べる所など)は、『空手部』初 期に見られたドタバタシーンを彷彿とさせる…。更にはあの力山戦(12巻)以来の披露となる正拳五段突きが 太極拳の要素も加わった影響からか大幅にパワーアップしている所も見物ではある。 |
| 17巻−陰の五人衆!?− 一時はまりもを人質に取られ、苦戦した空手部・高木だったが、応援団を撃破する。だが、早くも次の敵が 動き出す…。その敵の名は大東京連合新宿部隊、様々な誘惑で誘いこもうとするが、拒みつづける高木につ いにその刃が下る…。瀕死の重傷を負った高木に新宿部隊長・お屋方様が訪問、最後の説得を試みようとす るが再度拒んだ高木に止めが降る…。こんな緊迫した状況で救いの手を差し伸べたのは『やってよい事と悪 い事の区別』がやっと分かった応援団団長・坂本と副団長・林だった…。 |
| 18巻−闇のきつね狩り− 『高木復活!?』に驚愕するお屋方様は新宿部隊名物・“きつね狩り”を発動させる…。“きつね”は坂本・ 林・大竹、そして我らが高木…。圧倒的力の差の前に次々と傷つき、倒れていく仲間達…。その思いが通じ たのかようやく高木が本当に復活!まずは新宿部隊bQ・猿と相対するが、これが女性…。こだわり故に苦 戦するが、どうにか説得が実る…。続いてお屋方様とのタイマン勝負となるが、上京直前に流雲先生と交わ した約束を思い出し拳が鈍る高木に、お屋方様の“熊の爪”が炸裂する…。 この巻の注目点といえば、“百歩神拳”初登場だろう。…傷つき、ガソリンまみれになった坂本に火の点い たライターを投げる猿たち…。その瞬間、一陣の風が巻き起こり、ライターの火は消え、力なく地面に落下 する。風の方向を向くと拳を突き出した高木の勇姿が…。高木自身、この回では技の名前は出していないが、 後の巻で同じやり方で消火したケースがあるのでまず間違いないだろう…。 |
| 19巻−未知なる敵− 形勢二転三転しながらも発勁でお屋方様(佐藤)を撃破した高木。そんな高木に一度ならずも二度も何者かに 襲われる事件が発生した。その相手は新宿愚連会。更に先の新宿騒乱に乗じて大東京連合渋谷部隊も新宿乗っ 取りを企てる…。それを知ってか知らずか高木は新宿愚連会総長・竹内烈との死闘を繰り広げだす。発勁を 放つ高木だが、竹内に押さえられ、更に右腕をへし折られる…。おりしも渋谷部隊の新宿侵攻も始まり、ど うする高木? この巻では高木の爆弾発言がある…。まりも+霜鳥に支えられてお屋方様に発勁を放つ瞬間、『これ外した らのうーっ、来週で『押忍!!空手部』は最終回じゃーっ!』(原文まま)と絶叫している。これが何を意味す るのかは今となっては難しい面があるが、正味終了するつもりは100%なかっただろう。更に注目される のはこの辺りが雑誌掲載された時期というのが、実写映画版『空手部』の製作発表がなされた頃と見られ、 事実翌週には巻頭で登場、更に映画化決定の文字が踊っていた…。また、竹内とのファーストコンタクトの 回では、なんと雑誌掲載当時(89年秋)劇場公開されていたアニメーション映画『魔女の宅急便』の高木ヴァー ジョンが掲載…。ご丁寧にあの映画のヒロイン・キキの格好に近づけるためか、例のガクランはそのままで 稲妻カットに赤いリボンを締めている(ウ〜ム…)。おまけにキキの相棒・ジジをあのひよ吉君が演じる丁寧 振り…。強いて不満を言うならば、高木がまたがっているのがごく普通のほうきだが、『魔女宅』を知って いるファンだったら『デッキブラシの方がよいのでは?』となるだろうな…。 |
| 20巻−天刑下すべく− 右腕をへし折られ、意識を失った高木。発勁をかわしたもののその絶大な威力に重傷を負う竹内…。この2 人を渋谷部隊の侵攻から逃がすべく、佐藤が渋谷の飛車角に“熊の爪”を光らせる…。かろうじて逃げ切れ た竹内だったが、渋谷部隊の待ち伏せの前に絶体絶命のピンチ!そんな時に復活した高木のパワー爆裂!右 腕が使えない状態で50人を一蹴、小川らが待ちうける本隊へ急ぐ…。一方大竹らは圧倒的不利な状態を対等 の位置に押し上げるが、突如現れた副頭・猪狩の圧倒的実力差の前になすすべも無く傷つき、次々と倒れて いく…。絶叫する花森校長…。その絶叫に答えるように現れた高木。校長の関西弁交じりの激をもらい、い よいよ猪狩に挑む…。 正に弾幕、と言う言葉が似合う猪狩の拳に蜂の巣になる高木は破れかぶれ気味に左腕で発勁を放つが通用せ ず、ついに崩れ落ちる…。だが猪狩もこの左腕の発勁で内臓がボロボロとなり、再度復活した高木と対等に なった。だがこのとき卑劣にも小川は『夢を食わねえと生きれねえ奴は東京では生きていけねえ』と冷酷に 言い放ち、高木に兵隊を差し向ける。観念する高木…。しかしこのとき新宿の“猿”達が仲間達を引き連れ て高木の援護に現れた! この巻で目出度くコミックス20巻に突入、連載も200回の大台突破、ラジオではこの作品から派生したペン ネームが登場しだし(核爆)、雑誌掲載時には実写映画化も決まりかなり作者もナチュラルハイになっていた 節が伺える(笑)。この最たるものが高木復活の回の扉(表紙)…。何と当時作者が大ファンと公言していた佐 野量子さんがどアップで描かれ、おまけに“佐野量子サマ、好きです…!!”とラブコール…。さすがに『こ の扉、空手部とどう関係があるんでしょうか…』と顔面縦線入りまくりの高木にあきれ果てられている(爆笑 )。その横で『俺が作者や!!』と鯵の開き直り状態の作者も笑える。 |
| 21巻−真島接近!!− 最後の一騎打ち。猪狩の“見えない拳”を見切った末、地獄の発勁三連発で猪狩を撃破した高木…。なおも しぶとく新宿への総攻撃を下す小川だが、もはや彼女の命令を聞くものはいなかった…。竹内は言う。『見 る者の血をたぎらせ身を震わせる そして何かを思い起こさせる』『魂をなくした奴らに 魂をあたえた…』 …新宿をしめて渋谷へ侵攻しようとしたのも、これが竹内の目的だったのか?これによって新宿に続いて渋 谷も高木の影響下に入る事となった…。
それから数週間後、渋谷の繁華街にとあるアイスクリーム店が開店した。店長はあの竹内。早速様子見に伺
う高木やまりも達だが、高木の余りの傍若無人さに恐れおののく一同だった(笑)。 |
| 22巻−果てしなき総攻撃− 竹内に大量の血液を提供しながらも、敢然と真島に立ち向かう高木。だが、蜘蛛が罠にかかった獲物をじわ じわと追い詰めるのに似ている真島の“死送拳”についに捕まり、沈黙寸前に陥る…。だが、そんな高木を 助けたのはまりもだった…。久々、高木の血管がぶち切れ、真島への逆襲が始まる…。皆の思いを乗せた高 木の怒りの鉄拳が炸裂する。
あの事件から数週間後、完全快復した竹内兄妹の店に高木達がまたもたむろしている所に大東京連合のヘッ
ドコングレスへ(頭会議)の召集がかけられる…。だが、それは新宿・渋谷をまとめ挙げた高木に対する他の
4部隊の挑戦状であり、“東京統一”への序曲でもあった…。 |
| 23巻−命を賭して− 一方、六本木・銀座両部隊の総攻撃を受けた渋谷は陥落、竹内と猪狩は六本木部隊頭・サブにとらわれの身 となる…。崖っプチに追いこまれた新宿には降伏勧告が下され、苦悩する高木は深夜、無人の西新宿学院へ 赴くが、そこには神雷が待ち構えていた。4部隊に落とし前をつけようとする高木に神雷は『なら俺を倒し てから行け』と言いきる。さすがに戸惑いを隠し切れない高木だったが、“大阪もん”の“気合い”が神雷 を説得させた…。高木は墨田部隊頭・雷電を手始めにタイマン勝負に挑む! 先祖代々電気に携わってきたがためのその名を持つ雷電。更にモルヒネ(鎮痛剤)の連用による幻覚症状から 後輩の松下との区別がつかなくなり拳を鈍らせる高木だが、防火用スプリンクラーを悪用(!?)して辛うじて なんとか撃破…。続く田辺とは何とフーゾクでの一騎打ち(笑)。おまけにあの“猿”達が高木のサポートに 回ったりするものの、田辺が連載通算二人目の発勁使いという予想外の展開に万事休す…かと思われた。だ が、ここで高木が見せたのは神の技・百歩神拳…。田辺が発勁を放つほんの一瞬をついた技に逆転勝利を収 める…。だが、モルヒネの連用により効き目が薄れていく…。後二人にどう戦う、高木? |
| 24巻−東京魂誕生!!− 銀座部隊頭・デビッドが次々と繰り出す巧妙にして姑息なトラップに更に大きく傷つきながらも、“男の拳” でデビッドを撃破した高木。最後に残ったサブとの一騎打ちとなるが、冴え渡るサブの刀術、これに加えて ディスコならではの大音響攻撃の一方、最早高木の肉体は限界点を超えていた。だが、そんな高木を助けた のはかつて拳を交えた盟友達の魂だった。上京した高木の跡を継ぎ、四代目大阪魂となった忌羅の風の拳が、 高木の潜在能力を見抜いた二代目大阪魂・森上の両刀掌底拳が、高木と共に関五工にその人ありと言わしめ た安藤のボクシングテクがサブの肉体を打ち砕く…。一方、サブも背水の拳を以って高木に立ち向かうが、 今度は上京して知り合った大竹や佐藤ら、東京の皆の力が高木の力と化し、サブの肉体に突き刺さる…。 闘いは終った。サブは高木に“東京もん”の誇りを万感の思いを込めて譲り渡し、再会した神雷は高木を無 言の握手で出迎える…。ここに“初代東京魂”が誕生した! ようやく平穏を迎えた東京。長らく続いた死闘により傷ついた肉体を癒すべく入院している高木にまりもは チョコレートを手渡す。おりしも今日はバレンタインデー。まりもは『本命だよ』と言いきるが、高木は大 阪の桃千代と約束を…。おまけにその桃千代が松下・斉藤の名(迷?)コンビと共に学校をサボって上京、高 木にチョコレートを渡そうと探していた。 |