LMC Dor 系外 L1
大マゼンラン星雲

2004/5/19 19:57
5/2/5
オーストラリア バランディーン
10x42 Bin
X10 6度



大マゼラン星雲です。南天で最も気に入った星雲です。肉眼でも雲のように浮かんだ
姿がはっきりと見えています。双眼鏡を使うと6度の視野一面に複雑な濃淡が入り乱
れているのがわかります。中央を横切る棒状の構造がはっきりと見えて、その周りを
淡いカスミ状の光芒がとりまいています。さらに、小さな斑点が明るいものから暗いも
のまで多数散らばっています。
中心部(A)は長い三角形状です。西端には明るい斑点が二つ(B,C)見えています。
Bはかなり明るく、微光星の集団であることがわかります。棒状の明部(A)の南東側
にも淡い領域が大きく広がっています(D)。大マゼンラン星雲の中で最も明るいのはタ
ランチュラ星雲(E)です。中心部は輝くような明るさです。タランチュラ星雲の南側にも
明るい小さな斑点がたくさん見えています(F1〜F5)。5個の小さい斑点が確認できま
した。F1〜3とF4〜5の間は、はっきりした暗黒帯が横切っていて、タランチュラ星雲
から大マゼラン星雲本体へ向けて伸びています。この視野の北東部に大きな濃淡の
集合体があります(G1〜6)。かなり明るくい6個ほどの不規則な形をした明部が広
い範囲に散らばっています。こあたりは微光星が多い領域です。本体部(A)の北東側
に明るい恒星が目立っています。これの南に小さな明るい斑点が二つ確認できます
(H1〜2)。両方とも長い形で、H2の方は、南側が拡散しています。本体部(A)から南
側へ少し離れた位置に小い斑点(I)があります。淡く拡散状の見え方です。本体部(A)
の南西にはやや大きな恒星の集団(J)があります。明るい光芒の上に一部微光星が
分離して見えています。その北側に淡い光芒が二つ(K1,K2)が見えています。写真
では本体部分(A)からK2,K1と通ってJへ至る大きく湾曲した不完全なアームが伸びて
いますが、双眼鏡でもそれらしき構造がうっすらと確認できます。Bの北西部にはごく
小さな斑点が二つ見えています(L1,L3)。L1は恒星に隣接している見え方です。資料
で調べると恒星のように見えたもの(L2)も星団のようです。L3は淡く不明瞭です。さら
に北西にも同じような小さな斑点があります(M)。恒星が隣接しています。また、この
方向の視野外に目を移すと大きく明るい斑点が目立っています。Lからまっすぐに伸び
るアームの存在が伺われます。KからMにかけては淡いハロが広がっているようです。
北西へ行くほど大きく広がっていて、前述した通り二股になったアームの状の構造ら
しきものがかすかに感じられます。視野外にもいくつかの斑点が確認できました。Nで
示した部分にはアーチ状の星列が目に付きます。南東の端には恒星状の天体があっ
てややにじんだ感じがしていますが、これも散開星団のようです。
今回確認できた多くの斑点について資料で調べたところ、以下のようなカタログナン
バーが確認できました。
A:恒星雲
B:N1910
C:N1913、N1918
D:恒星雲
E:N2070 タランチュラ
F1:N2074、N2081
F2:N2080、IC2145
F3:N2078、N2079、N2083、N2084
F4:N2050、N2055
F5:N2044
G1:N1929、N1934、N1935、N1936、N1937
G2:N1955、N1968、N1974
G3:微光星の集まり
G4:N2002、N2004、N2006、N2027、N2034を含む恒星雲
   恒星はおそらくN2004
G5:N2029、N2032、N2035
G6:N2014
H1:N1962、N1965、N1970
H2:N1983、N1984、N1994
I:N2018
J:N1833、N1837、N1845
K1:N1712、IC2111、N1722、N1727 
K2:N1767、N1772、N1782
L1:N1850
L2:N1854
L3:N1858
M:N1770、IC2117
N:IC1901 アーチ状の星列の端部