M33(N598) Tri 系外 L2
2003/9/27 0:33
五ヶ瀬
4/2/5
50cmDob XL21
X110 0.6度
暗い空のもと、50cmで見ると視野いっぱいに広がった薄い光芒の中に無数の淡い
斑点が散らばっているのが見えてきます。今回のスケッチには21mmのアイピース
を使っています。低倍率(40mmのアイピース)では全体的な光芒の分布ははっきり
しますが、代わりに小さな斑点が見づらくなります。これらの斑点はいくつかを除い
てコントラストの弱いものなので、一つ一つ丹念に見てく必要があります。そして、
それらをつなぎ合わせるとすばらしい渦巻き銀河が浮かび上がってきます。このよう
な小さな斑点にもカタログナンバーがついている場合があります。資料を参考にでき
るだけ番号を振っていました。
中心部(X)には楕円形のコアがあります。星雲全体に比べるととても小さな中心部
です。その中心にはごく小さな核が見えています。中心部から北東方向、視野の端
あたりにN604が見えています。コンパクトですが非常に明るく、中心部(X)の明るさに
匹敵するほどです。中心部の西側からN604にかけては北側の渦状腕が広がってい
ます。3つの長く伸びた模様(V,T,S)が途切れながら半時計周りに並んでいます。
個々の模様は直線的ですが、つなぎ目の部分でカクカクと折れ曲がっているようで
す。またTの領域にはかすかな濃淡が見えています。途中にはN595やIC132といっ
た小さな斑点が見ています。SとTの領域にはIC143という番号がついています。この
北側渦状腕の外側にもごく淡い光芒(Z)が伸びているようです。かすかな見え方なの
で自信はありません。また、北側渦状腕の内側(Y)には明らかに明るさが感じられま
す。ぼんやりした見え方ですが、中心部に近い方が明るくなっているのがわかりま
す。中心から東方向には二つの明るい斑点が見えています。近い方がN592で、かな
りの明るさがあります。はっきりした集光があって、2つの恒星状の点が見えていま
す。外側はN588でこれも十分な明るさですが、集光はなくぼんやりした広がりです。
中心部の南側にも広大な渦状腕が広がっています。北側の渦状腕が細く一本調子
に伸びているのに比べ南側に渦状腕は根元から3本に分かれて広がっています。
しかも中心からかなり離れた位置にごく淡い斑点が点在しており、そのあたりにも渦
状腕が存在していることが推測できます。一番内側の渦状腕(U)は中心部の南西方
向にある三角形状の領域です。十分な明るさがあって、特に南の端(A14)と北側の
辺が明るく見えています。Yの字型をした恒星の配列が重なっているのも印象的です
。二番目の渦状腕はもっとも明るく、長く伸びています。明るい長い形をした領域(W)
に続いて、楕円形の斑点状の領域(A4)、再び長い形の領域(A10,IC137)と続いてい
ます。この先にもさらに五つほどのかすかな斑点が確認できます。南からA116、
IC135、A128、A17、MAC0132+3035 というカタログ番号がついています。どれも非
常に淡いものですが、何とか確認できます。これらは、ほぼ一列に並んでいて独立し
た渦状腕を形成しているようです。資料によるともう一つA112という領域が見えそう
ですが、残念ながら確認できませんでした。3番目の渦状腕はA100とA101という領
域がらなっています。どちらも淡く大きな広がりですがA100の方がややコンパクトで
明るいようです。
ところで、この日は肉眼で初めてM33を見ることができました。じっくり見ているとか
すかな光芒が再現性をもって確認できます。星図と見比べても間違いないようです。
他にも、と思ってM2を探してみましたが、これもなんとか見つかりました。
M33(N598) Tri 系外 L2
N588 Tri StarCloud? L5
N592 Tri 散光? L4
N595 Tri 散光? L4
N604 Tri 散光? L3
1998.11.14 21:55
牧の戸
3/4/4
32cm Dob XL14
X110 0.6°
渦状腕がダイナミックに見える系外銀河です。ただし、かなりコントラストの低い模様
なので、じっくりと腰を落ち着けて観察する必要があります。全体の印象は0.6°の
視野を2/3ほど占める巨大な楕円形です。中心以外は淡いので十分目を慣らす必要
がありますが、広がりが見えてくると、その大きさに驚かされます。また北東の周辺
部にはNGC604がかなり明るく見えています。さらに目をこらして長時間見ていると、
見事な渦巻き構造やNGC588,592,595といったM33の中の星雲星団が見えてきます。
中央部には、全体の大きさに比べて非常にコンパクトな楕円形のコアがあって、さら
にその中心には明るく小さな核が輝いています。このコンパクトなコアは北東〜南西
方向に長く、全体の渦の流れと直交しているのが面白い点です。コアの南東側にY字
型をした微光星の列が隣接しています。渦巻きのアームは半時計周りで南側と北側
に一本ずつ見えています。南側のアームは3つの領域に分かれているのが分かりま
す。コアの東部から一つ目の領域と二つ目の領域が異なった角度で外側へ広がって
います。一つ目の領域は南東方向へ、二つ目の領域は南側へ少し湾曲しながら広が
っているようです。二つ目の領域がアームの中で最も明るく見えます。二つ目の領域
の先に三つ目のやや小さな領域が南西向きにくっついていす。北側は、ぼんやりした
かすみの中に、細い途切れ途切れのアームがかすかに見えています。具体的な濃淡
はつかめないのですがスムーズにつながっていない印象を受けます。楕円形のコアか
ら始まって、NGC604までほぼ半円を描くように連なっています。アーム以外の領域も、
アームの広がりとほぼ同じ大きさでぼんやりとかすんで見えます。資料で調べるとこれ
らの構造は以下のカタログナンバーに対応していますが、個々に特定するのは30cm
では難しいようです。
南側アームの一つ目の領域:A100,A101。
南側アームの二つ目の領域:A4,A5。
南側アームの三つ目の領域:IC137,A10。
北側アーム:IC132,142,143。
NGC604:ほぼ円形でやや小型ですが、かなり明るくM33のコア部に匹敵するほどです。
北側アームの先端で明るい恒星とならんでいる様子はなかなか印象的です。隣の銀河
の散光星雲が見えていると思うとうれしくなってしまいます。ハップル望遠鏡の画像が
公開されていますが巨大な散光星雲のようです。
NGC595:北側アームの付け根付近にある小さく淡い対象です。中心は恒星状でその
周りがぼんやりとにじんでいる見え方です。北側に微光星がありますが中心部はこれ
とほぼ同じくらいの明るさです。カラー写真で見ると赤く写っていますのでおそらく散光星
雲だと思われます。
NGC592:M33の中心から西へ10’ほどの所にあります。小さく淡い斑点状に見えます。
NGC588:M33の中心から西へ20’弱の所にあります。110倍実視野0.6度でM33を中央
にもってくるとぎりぎり視野内にはいります。えらく離れた所にありますので見落としてし
まいそうです。写真で見るとこのあたりまで淡いアームが伸びていますので、M33のほ
んとの大きさが改めて実感できます。見え方は上記のN592よりさらに小さく淡い斑点状
です。
M33(N598) Tri 系外 L3
2004/10/24 3:15
星野村
2/3/3
FS78 XL21
正立プリズム
X30 2.2度
大きな楕円形で中央に小さな楕円形のコアがあります。外形に対してコアの長軸方向が
90°傾いているのが分かります。いくら見ても、この口径と倍率では渦は見えませんが、
北側よりも南側のほうが少し明るく見えることに気がつきました。ほとんど恒星状ですが、
N604も見えています。