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スキー 準指導員 への道




全日本スキー連盟公認 準指導員資格検定に挑戦した時の記録です。


役割

●指導員を補佐しスキーの基礎的指導
●クラブやスキー学校における指導活動
●地域でのスキースポーツのリーダー活動

受検資格

●20歳以上(受検年度の4月1日現在)
●前年度までに級別テスト1級取得者
●養成講習会修了者(有効年度は理論、指導実習2ヵ年、実技実習は受検年度のみ)

養成講習会

●基礎理論12時間
●実技実習22時間
●指導実習6時間

検定

●理論及び実技試験
●理論は60%以上、実技は9種目中7種目以上

検定種目について

◎テールコントロールの技術
実技種目回転数・斜面設定実技内容
プルークボーゲン 中回り 整地6回転以上・緩〜緩中斜面テールコントロールによる
プルークボーゲン
シュテムターン 大回り 不整地4回転以上・中急斜面テールコントロールによる
シュテムターン
パラレルターン 小回り 整地回転数フリー・急斜面テールコントロールによる
パラレルターン

◎トップ&テールコントロールの技術
実技種目回転数・斜面設定実技内容
プルークターン 中回り 整地6回転以上・緩中〜中斜面トップ&テールコントロールによる
プルークターン
パラレルターン 大回り 整地6回転以上・急斜面トップ&テールコントロールによる
パラレルターン
パラレルターン 小回り 不整地回転数フリー・中〜中急斜面トップ&テールコントロールによる
パラレルターン

◎トップコントロールの技術
実技種目回転数・斜面設定実技内容
パラレルターン 大回り 整地6回転以上・中斜面トップコントロールによる
パラレルターン
パラレルターン 中回り 整地6回転以上・中斜面トップコントロールによる
パラレルターン
制限滑降 シングルポール 整地20本前後・中急斜面ポール技術

●各種目の合・否は、検定員3名中2名以上の合格判定を持って行う。
●検定員は、各種目とも75pを合格基準として、それぞれの合・否を判定する。
●実技9種目中7種目以上の合格をもって実技合格とする。
●総合判定は、実技合格と理論合格をもって総合合格とする。
(ちなみに、理論テストは、200点満点中、120点以上で合格となります)

受検動機

高校生のころから、基礎スキーには興味はあって、準指導員、指導員という資格を取りたい、とは思ってました。
1級合格時にクラブ入会、同時にスクールスタッフにもさせて貰い、より現実的に「準指導員」という資格に思いを抱きました。
1級取得の翌シーズンは第1子が生まれる予定だったので・・・。
それでも滑走日数は、7日確保。
世間一般的にいうと、少し多いでしょうか?

翌年、子供が1歳になり、少しはスキーできるかも?
ということで、何とかカミさんを説得。協力してもらうことに。
ありがとう!!


申込

これは簡単。
クラブの担当の方に、受検希望の旨を伝えて、クラブ会長の了解を得るだけ。
クラブの担当の方が、申込手続きを行ってくれるはずです。
自分で申込手続きをするクラブもあるようです。ご確認下さい。
申込締切は、夏〜秋にかけて(県連によって違うでしょう)なので、早めに受検の意志をクラブ側に伝えましょう。


最初にすること

スキー準指導員 受検テキスト 他にもあるかも

まずはテキストを購入すること。
今なら、「スキー教程 技術と指導」とか「安全へのシュプール」とかですね。
理論の養成講習会までに、最低2回は読んでおくこと。
・・・・・
軽く書きましたが、眠くなります。覚悟して読んで下さい(笑)



養成講習会(理論)

僕が所属する県は2日間でした。
「眠くなる」とかのウワサを聞いてましたが、僕にとっては非常に興味深い話が多くて、全く眠くならず。
準指導員検定は、各都道府県連が主催するので、この理論の養成講習会で言われたポイントは本番の試験でも出題される可能性が大です。
絶対に寝たらダメですよ!!

スキー準指導員養成講習会修了証 理論

そして、この養成講習会以降は、理論のお勉強、です。
要するに「暗記」。
ただ暗記するだけだと、かなりツライと思いますが、テキストに書いてあることを「理解しながら暗記する」。
これだと頭に入りやすいです。
と言いつつ、全く頭に入らず、1週間、前進しなかったこともありましたが(泣)。
仕事もあるので、1日10分でもいいから時間を作ることを意識してました。

左の「修了証」、受検時に必要です。無くさないようにしましょう。


理論の勉強だけではなく、「受検者のために」に付属のDVDを見て、イメージを作っておくこと!!
僕はこれを怠ったので、苦労しました・・・




シーズンに入って

まずは雪の感触に慣れること。
これはいつもと同じですよね。
2年目受検の方と一緒に初滑り。プルーク系なんて全く練習せずに終了。
久しぶりのスキーを楽しみました。
その後も、楽しいスキーを数日間・・・。


練習開始

さりげなく、実技の養成講習会、実技本番が行われるスキー場で滑る。2年目受験の方と一緒に滑り、種目ごとのバーン設定を確認。
この時点では、受検生としての緊張感はほとんど感じられず・・・。


練習開始(本気モード その1)

クラブの先輩から「受検するなら、滑りのイメージ出来上がってるやろ?プルーク系からやってみよか」(言葉で地域が分かってしまう・・)と言われて、さりげなくプルークボーゲンをやってみる・・・。

スキー準指導員受検これが出来たら苦労しないよ。プルークボーゲンのお手本だ

そう。あくまで、さりげなく、だ。

・・・・・

呆れる先輩・・・。

全く出来てないらしい・・・。

一体、何が出来てないのか?
それすらも分からない状況に焦りを感じる。
このままでは絶対に合格はムリだ!!


「受験者のために」に付属していたDVDを見てイメージを高める。
しかし・・・
「そもそもプルークボーゲンってナニ?」
「テールコントロールってナニ?」
とてもじゃないけれど、準指の受験者とは思えない発言を連発して先輩を喜ばせる(予想通りだったそうです(笑))
先輩方がお手本を見せてくれるが、自分のプルークボーゲンと何が違うのか?全く分からず。
あまりに理解できない僕を見て、先輩も少しずつイライラモードに突入・・・。
ダメなところをストックで突かれながらの練習・・・。
僕もだんだん機嫌が悪くなる・・・。
(あとで聞いた話では、かなり怒った顔をしてたそうです・・)
結局、この日は、3時間程、プルークボーゲンの練習。
リフトには全く乗らず。
平地みたいなところで、ひたすらプルークボーゲン・・・。

この日の練習結果は・・・

何も得られず(大泣)
分かったことは、「自分はプルークボーゲンも出来ないダメダメスキーヤーだ」ということが自覚できたこと。
この時点で、まだ「テールコントロール」を理解できなかった。
準指導員への道は遠い・・・。


練習(本気モード その2)

スキー準指導員受検これが出来たら苦労しないよ。プルークボーゲンのお手本だ まだまだ出来ないっす

その後、ひたすらテールコントロールの練習。
要するに、プルークボーゲン。
先輩方がお手本を見せて下さるも、やはり分からず。
しかし、何となく、自分の動きが違うことが分かってきたような・・・。

でも、あくまで、何となく、です。



養成講習会(実技)

僕の県連では3日間。
この時点で、本番まで残り1ヶ月。
むーん。悩む。悩む。悩む。
全くプルークボーゲンができない。

某サイトで、「ブルー苦暴言」なんて名言を考えられた方がいらっしゃいましたが、まさにその通り(笑)

スキー準指導員養成講習会修了証 実技

それと、この時点で、同じ班の受検生とは仲良くしておきましょう。
はっきり言って、ライバルですが、「人のフリ見て、我がフリ直せ」です。
お互いに切磋琢磨して向上していきましょう。
この時点で、テールコントロールが上手く出来る受検生は少ないです。
自分が出来てなくても焦る必要は無し。

でも、焦るんですよね。これが。


この「修了証」も無くさないようにしましょう。


気分転換にトップコントロールやトップ&テールコントロールも。
コブも攻めたり。(攻められたり)

しかし、あくまでメインは、テールコントロール系の練習でした。
ま、僕は、コブが苦手なので、気分転換にもならなかったのですが(爆)


練習(本気モード その3)

スキー準指導員受検 プルークターンのお手本

クラブに戻って練習。
先輩方に見て頂く。
やっぱり、テール系が苦手。できない。
あと、トップ&テールの「プルークターン」もクセモノです。
何が何だか分からない。

本番まで、あと3週間。ホントに大丈夫かい?



特別養成講習会(実技・自由参加)

2日間。これは必修ではないですが、種目を理解してない僕はもちろん参加。
せっかく教えてもらえる場ですので、できるだけ参加をオススメします。
参加必修か、自由かは、県連によって違うと思いますので、お気をつけ下さい・・・。

この時点で、まだ怪しい滑りをするワタクシ。

しかしながら、2週間前の養成講習会の時よりも、講師の方に指摘されることの意味が分かり始めていました。


練習(本気モード その4)

スキー準指導員受検 シュテムターンのお手本

クラブに戻って練習。
もちろん先輩方に見て頂く。

ここでようやく、プルークボーゲンのコツを掴む!!

しかし、シュテムターンが怪しい・・・。

プルークターンについては、かなり完成してきた・・・かな?

プルークボーゲンの壁を越えたことで、一気にレベルが上がったような感じでした。


2級検定の前走をさせて頂く。
テールコントロールを意識して。

検定員の先輩方・・・。「まだ甘い!」

はい。頑張ります・・・。

そして、前走役終了後、「ちょっとトップコントロールのイメージを・・・」と、頑張ったのはいいけれど、大転倒をしてしまい・・。
「ひょっとして、スキー壊れたかも?」なんて思うが、パッと見て大丈夫そうだったので、気にしないことに。
ケガをしたらマズイので、大転倒を機に、この日は練習終了。 もう夕方だったし。
もう1回、そこがスキーのやめどころ。


最終練習

本番前日、ムリやり会社を休んで、練習。
先輩方に教えて頂く。
さすがに直前なので、厳しいツッコミは無かったです。

しかし、重大な事実が明らかに!!
な・なんと、ワタクシのスキーが・・・反ってるぢゃないですか!!!

あ〜!!何ということか・・・。よりによって今シーズン一番の山場の準指導員検定の前日に発見するなんて・・・。

たまたま、ショップの方が来てて、同じメーカーの来期モデルを貸してあげようか?と優しいお誘いを頂いたのですが・・・。

申し訳無いです。
いきなり新しいスキーを履いて上手く滑られるほど、器用じゃないのでお断りさせてもらいました。

滑ってみると、確かに片方のトップが不安定ではあるけれども・・・自分の滑りはもともと不安定なので、気にしない!!

ここまで来て、この試練。
神仏が僕を試しているのだろう、とワケの分からない心境で、検定会場に移動する。


宿に入って

翌日に備えて、理論の勉強をサラッと。
前日に新たなことを覚えだしても、僕の頭脳では記憶できないので、あくまでサラッと。早めに就寝。


検定1日目

スカッと目覚め。うん。調子良い。
頑張って行こう!!

まずは理論。
えー!?ここは準指導員の範囲じゃないって言ってなかったっけ!?なんて所からも出題されたり・・・。

とにかく解答用紙は全て埋めておけ!!という先輩のアドバイス通りに、全て書きなぐる!!
分からない箇所に記入するネタに困って、テキトーな人名を書きそうになったり・・・。ネタって何だ!?

例年とは出題傾向が大きく変わって焦りましたが・・・。
何とかクリアしたでしょう・・・。

午後から実技。

トップ&テール 大回り
この種目は気持ち良く滑ることを心がける。
切り替えを意識して・・・。
うん!?1ターン、切り替えで失敗(トップ気味に入った)したけれども、何とか誤魔化せたでしょう(こら)。
多分、大丈夫・・・。

トップ 中回り
得意種目(自分で勘違いしてるだけかも?)。
ターン弧の大きさに気をつけて。
これは・・・大丈夫でしょう。

トップ 大回り
攻める!
これも・・・大丈夫でしょう。

トップ&テール 中回り プルークターン
イメージはキチンとできている種目。
ただひたすらに・・・イメージを再現することだけを考えて、スタート。
うん。まずまずかな。練習よりもイマイチだけど・・・。
頼むから・・・お願い・・・大丈夫でしょう・・・。

1日目を終えて。
とりあえず理論テストが終わって、ホッとしました。
もう勉強しなくていいし!
県連によっては、理論テストはもっと早い時期にするところもあるそうですが。
実技は・・・多分、全部、取ったはず・・・。
プルークターンが・・・ちょっと心配・・・。

翌日も5種目あるので、早めに就寝。


検定2日目

この日も良い目覚め。
頑張って行こう!!

午前中は・・・

制限滑降
意外と入りやすいセットでした。
でも全く攻める気は無し。普通にゴールすれば合格するはず・・・。

ここで昼食。
昼休み、集中力が切れそうになるも、なんとか持ち直して、午後に挑む。

トップ&テール 小回り 不整地
出た!苦手種目!!
でも、「この種目は落としてもいいさ」なんて、割り切っていたので、それ程、緊張せず。
ちなみに、この日、大雪で視界不良。
雪もモサモサで柔らかい。
僕にとっては恵まれた状況でした(ラッキー!)
が、やっぱり・・・ダメでしょう・・・。

テール 大回り シュテムターン
これも苦手・・・。
しかし、練習では出来なかった完成度の高さの滑りができた!!
とはいえ、自分で分かるほどの失敗をしてしまったり・・・。 これも、ダメか・・・。
もうアトがないっす(汗)

テール 小回り
しっかり意識すれば大丈夫のはず。
イメージ通りに・・・。
よし。これはOKでしょう・・・。ちょっと怪しいか?

最終種目
テール 中回り プルークボーゲン
この1シーズン、悩ませられた、この種目。最終種目にふさわしい種目だ。
自分の感覚を信じて。イメージ通りに。
よし。できた!!

全種目終了。
とにかく後悔は無かったです。
自分の全てを出し切った検定会でした。

これで落ちたら、しょうがない。
これ以上の滑りは出来なかったよ。

そんな、燃え尽きた、というか、気持ちよい感覚でした。


同じクラブの受検生同士で、ささやかな宴会。
明日はみんなで合格してるといいな、なんて、言いながら夜は更けて。


合格発表

検定員の講評。

理論テストのデキが悪い!!
ええ〜!? 大丈夫かな?と不安がよぎる。

ここで、合格者の発表!
ゼッケン順に、合格者の番号が読み上げられる・・・。

・・・途中、10人くらい番号が飛んだり・・・

・・・え!?呼ばれた!!「ハイッ!!」と返事!

手が震えました。
ちょっと涙ぐんだりして。



合格のあと・・・

合格直後から手続きがあります。
公認料や登録料、年次登録代などの支払い。
これ、事前に調べておいたほうがいいです。僕の場合、\17,000−でした。
もちろんニコニコ現金払いです。

それと、準指導員に合格した、ということは、C級検定員の資格受検にも挑戦できる、ということです。
僕の所属する県連では、準指合格者は、C級検定員受検が必修!でしたが・・・。
僕は、必修じゃなくても受検してたと思います。
指導するだけで検定のジャッジができない、というのも何だか筋が通らない(県連の方は、こうおっしゃってました)ですし。

あと、準指導員になることで、クラブ内で厳しい立場になります。
「教える側」になるワケですから。
ま、僕の場合、「教えてくれ」と言ってくるような奇特な方はいないので安心でしたが(こら)
スクールのスタッフをされてる方でしたら、いきなり上級者班の担当になることも十分に予想されます。

合格直後はだらけてしまうでしょうけど(僕の場合)、勉強は続きます。ご注意を。
(自分に向けてのメッセージですね(汗))


最後になりましたが・・・

今回の受検に協力して頂いたクラブの先輩方、
ムリやり休んだりして迷惑をかけてしまった会社の方々、
そして、何より、影で支えてくれたカミさん・・・。
ありがとうございました!!

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