伊豆温泉ドライブ
「自遊人」という雑誌を人から聞いて初めて知った。この雑誌の別冊「温泉図鑑」には「源泉パスポート」という付録がついており、このパスポートに掲載されている温泉旅館の日帰り入浴が無料で利用できる。どこへ行くでもなくこの本を買って3か月、この本を利用して温泉に入りに行くことにした。行き先は前から行きたいと思っていた伊豆河津七滝温泉。暖かくなり始めた3月なかばに出かけた。
夜の国道を伊東まで
出発は木曜日の夜。途中保土ヶ谷橋付近の食堂で夕食を済ませ、保土ヶ谷バイパスから国道246号線に入った。しかし、入ってすぐに渋滞に巻き込まれ、2〜3キロ進むのに30分くらいかかってしまった。渋滞の原因は一車線規制の道路工事で、年度末の予算消化のための駆け込み工事だとしたらはた迷惑で腹立たしい話である。
松田から246号を離れ小田原市内へと向かう。小田原からは135号を海沿いに走る。途中では真鶴道路と熱海ビーチラインの2つの有料道路を通過。この道路は海沿いを通るため昼間は景色はいいが、今は当然暗闇の中。熱海から一般国道に戻り南下し、仮眠場所の道の駅伊東マリンタウンに着いた。
温泉にはいる
朝は7時半ごろに起きる。雨が降るなか8時ごろ出発。途中一碧湖入り口交差点にあるマクドナルドで朝マック。ここのマックはコーヒーおかわり無料なので2杯飲んだ。さらに国道を南下し、河津町まできた。ここで山側へ進路を変える。
河津といえば河津桜で有名で、3月上旬に満開となる早咲きの桜。昨日まで河津桜まつりが開催されていた。車を止めて桜並木でも歩こうかと思ったが、あいにくの雨ではそんな気分にもなれず、車の中からチラッと見ただけに終わる。
目的の温泉旅館「天城荘」には9時過ぎに到着。。ここは河津七滝のうちのひとつ「大滝」を見ながら入れる温泉をはじめ、洞窟風呂や釜風呂など、水着着用でいろいろな温泉が楽しめる。普通にお金を出せば1000円するのところが無料で入れるのはありがたい。
駐車場に車を置き、フロントで「源泉パスポート」を見せると無料の客なのに快く対応してくれた。内風呂の脱衣場で水着に着替え、傘をさしながらの温泉めぐり。
滝の右側にある穴風呂は奥行き30メートル、温泉の蒸気が立ち込めて暖かい。外に出れば滝を見ながらのんびり温泉につかれる。釜風呂は河津七滝の名前がついた七つの釜があり、一つずつ入る。ちなみに釜で湯を沸かしているわけではないので念のため。
いくつも風呂に入り、最後に内風呂に入る。ここでは髪や体を洗ってさっぱり。これはあとで知ったことだが、日帰り入浴では内風呂は利用できないことになっているそうだ。しかしながら、フロントではちゃんと内風呂利用の案内もしてくれた。平日で利用者が少ないからサービスしてくれたのだろうか。
宿へむかう
天城荘を後にし、国道を北上。天城荘の近くにある河津七滝ループ橋は高低差の大きい地点を越えるためのもので、東日本最大のものだそうだ。もう時間は12時を過ぎており、おなかも減った。昼食は道の駅天城越えでいただくことにする。
お昼時だが、レストランは平日とあって混雑することなく席にありつけた。しかし、平日にしては次々と客が入ってくる。ぼくは生わさびつきのとろろそばを、連れはちまきとさくらご飯のセットを注文。生わさびは辛味の中に甘さを感じることができておいしい。これで刺身でも食べたら最高だろう。
満腹で店を出れば13時すぎ。ちょっと早いが今日泊まるペンションに向かうことにする。チェックインの時間は15時。ゆっくり走って近くの喫茶店でコーヒーでも飲んでいれば時間はたつだろう。湯ヶ島から県道59号線に入り、狭くて薄暗い道を行く。さらに伊豆スカイラインや中伊豆バイパスのインターを通り過ぎ、大室高原まできた。ペンションはこの付近にあるのだが、場所がよくわからずに30分くらい探してしまっただろうか。コーヒーを飲む間もなくペンションに着いたのは15時30分ごろだった。
今日泊まるのは大室高原の「ペンション ユミィin伊豆高原」だ。ガイドブックから選んで先週末に電話で予約した。中に入ると感じの良い女性(オーナー夫人?)の案内でチェックイン。若い夫婦の経営らしい。通された部屋に荷物を置いてまずは露天風呂へ。和洋2種類の風呂があるので、まずは和風露天に入った。ちょっと霧でかすんでいるが、開放感のある風呂で気持ちがいい。
風呂から上がると、ペンション備え付けのプレステ2で持参のDVDを見る。大好きなドラマがDVDで発売されて、家にDVDプレーヤーもないのにソフトだけ買ってしまった。で、今回DVD再生機能のあるプレステ2があるということで、このペンションを予約したのはDVDを見るためでもあるのだ。
夕食は18時から。宿泊客は他に1組。テーブルにはすでにサラダが用意されており、席に着くとパンプキンスープが運ばれた。皿が大きく、結構食べ応えのある量だ。そのあと魚料理と肉料理が出てきてご飯も食べておなかいっぱい。でもこのあとはオプションでケーキバイキングを予約してあるのだ。一人525円追加と手ごろだったので予約しておいた。食後に運ばれてきたケーキは4種類のケーキが4個づつ。一人合計8個になる。全部食べられるかわからないが、好きなケーキから食べていく。6個ぐらいで満腹になってきたが、せっかく出てきたのだからと残さずに食べた。そのあと、「ケーキのおかわりはいかがですか」と声をかけられたが最初のケーキでもう満足!
部屋に戻ってDVDの続きをみたり、プレステで遊んだりとくつろぎの時間を楽しむ。21時からは洋風の露天風呂に入り、温泉三昧の一日を締めくくる。しかし、部屋に戻れば人生ゲームにはまって深夜の1時までゲームを楽しんだ。
2日目の予定は未定
2日目は朝7時に起きて露天風呂へ。外は晴れているが風が非常に強い。昨日は曇りでわからなかったが、高台にあるペンションの露天風呂からは海が一望できるすばらしい眺め。朝からこんな景色で風呂に入れるなんてと小さな幸せ。8時からの朝食のあと、チェックアウトの時間まで昨日に続いてプレステ2で遊ぶ。旅行に来てまでゲームだなんて思われるかもしれないが、家にはテレビゲームなんてないし、たまにはこんな旅行があってもよいだろうと自分で納得している。
10時にチェックアウト。オーナー夫人に見送られるときに「今日はどちらへ?」とたずねられ答えにつまる。なぜなら、今日の予定は家に帰る以外何も決めていないのだから。「どこか寄り道しながら帰ります」と答え、出発。ひとまず国道135号線を北上し、帰る方向へと向かう。しかし何も決まらないまま熱海まできた。熱海に水着着用で楽しめる温水プールみたいな施設があるのを思い出したので、そこに行ってみることに。
その施設は「マリンスパ熱海」で、隣の市営駐車場に車を置いて館内へ。ガイドブックに記載の料金1300円払おうとしたら、短時間割引で90分700円とのこと。30分延長ごとに300円増しなので、割引料金で入館することにした。水着に着替えて「健康温浴室」へ。ジェットバスや打たせ湯などいろいろな風呂が楽しめる。ウォータースライダーや流れるプール、競泳用プールなどもあり、こちらは子供たちでにぎわっていた。屋上には展望ジャグジーもあり、海を見ながら温まることができたが、外に出ると強い風がとても冷たかった。ジャグジーなどを楽しんだ後は、男女別の大浴場で体などを洗ってさっぱり。時間を気にしていたわけではないが、出る時はちょうど90分の利用時間に収まっていた。
時間は13時ごろ。まだ帰るには早いので箱根方面をまわっていくことにしよう。県道11号線を熱海峠方面へとむかう。熱海梅園の入り口を通ったが、ちょうど梅の見ごろで観光客が大勢来ていた。熱海峠からは県道20号線に入り、箱根峠へ。この道路は伊豆スカイラインとつながっており、東京から伊豆へ向かう連絡道路のような役割があるので夏に通った時には大渋滞したが、今日は半端な時間でもあるため快適なドライブ。遠くには富士山がきれいに見える。
箱根峠からは、国道1号線を芦ノ湖の東側を走ろうと思っていたが、交差点の曲がるのを間違えて芦ノ湖スカイラインに入ってしまった。この道路は600円の有料道路だから戻ろうかとも思ったが、まだ走ったことのない道路だし予定のないドライブだからこのまま進むことにした。ほどなくして料金所があり600円払うと、領収書と一緒にドライブインのコーヒーチケットをくれた。お昼もまだだし、せっかくだからこのドライブインで休憩していこう。芦ノ湖スカイラインは山の尾根に道路を通してあるのでとても景色が良い。左を見れば三島か沼津の街並みが、右を見れば芦ノ湖がよく見える。しばらく走ると先ほどのチケットが使えるドライブインがあった。ここで街並みと海を見下ろしながらの食事。カツカレーとコーヒーを注文。コーヒーは1杯500円だから、差し引き100円で道路を走れることになる。道路もドライブインも藤田観光の民間経営だからこんなサービスができるのだろう。
おなかも膨れて再び出発。さっき遠くに見えていた富士山がどんどん近くなってきた。よく見えるところで車を止めて眺められる。湖尻峠からは箱根スカイラインというまた別の道路になる。もちろん別料金だ。このあたりには経営母体の違う有料道路が多いので通行コストの割高感は否めない。まとめて割引とかになればよいのにと思う。この道路の終点、長尾峠は神奈川と静岡の県境。右に曲がればトンネルをくぐって神奈川県へ、左に曲がれば御殿場へと向かう。ぼくは左に曲がって御殿場方面を目指した。御殿場といえばツアーのコースにも組み込まれるほど有名な「プレミアムアウトレット」がある。あまり興味はないし、混雑するので今までいったことがなかったが、今日は近くまで来て、しかも時間もあまってるので行ってみることにした。
プレミアムアウトレットは国道から少し離れたところにある。場内の駐車場は混雑が目に見えているので、国道沿いの場外駐車場に車を置き、シャトルバスで移動した。10分足らずの乗車で着いた。東名高速の脇にあり、送迎バスのほか観光バスなども多数止まっている。
まずは場内をぶらぶら。目指すのは、アウトドアグッズメーカーのコールマンのショップから。何かキャンプ道具でお買い得はないかと見てみる。安い商品もあったが、ほとんどはホームセンターで売っている物の方が安かったりする。コールマン以外の店も見てみる。とはいってもここからは連れの主導で。ブランドにはあまりこだわらない連れだが、それでもお気に入りの品物などがあればウインドウショッピングを楽しんでいた。
シャトルバスで駐車場に戻り、また車を走らせる。国道246号線を東京方面へ。途中に新しくできた道の駅「ふじおやま」(漢字で書くと"富士小山")に立ち寄りトイレ休憩と30分ほど仮眠をとる。だんだん日も暮れてきた。渋滞も目立つようになりのろのろ運転に。途中国道を離れ、ヤビツ峠方面に行ってみる。新聞で見たのだが、夜景のきれいな公園がヤビツ峠に向かう道路の途中にあるとのことで行ってみることにした。先ほど市街地を走ってきたのが嘘のように民家がなくなり、街灯もなく真っ暗闇を走る。対向車とのすれ違いも困難な細い道を走るが、公園を見落としたのかヤビツ峠まで来てしまった。引き返して注意しながら戻ると、行きは暗くてわからなかったが途中に公園があった。すでに車が何台か止まっている。灯りなどないので暗闇に目が慣れてから公園内の展望台に上ると、眼下にはとてもきれいな夜景が広がっている。こんなところが東京の近くにあって、ぜんぜん気づかなかった。夜景を楽しんだ後、国道に戻る。相変わらず渋滞は続き、川崎まできたのは21時過ぎ。ロイヤルホストで夕食のあとは吸い寄せられるように東名川崎から高速に入り、今日中に家に着くことができた。