海を渡った新幹線
〜台湾高速鉄道〜

2008年2月15日
405列車 台北 8:30→左栄10:30
126列車 左栄15:30→台北17:06


 日本が世界に誇る高速鉄道、「新幹線」。その日本の新幹線が初めて海外に輸出され、2007年1月より運行を開始した。それが「台湾高速鉄道」、略称”台湾高鉄”。日本では、”台湾新幹線”と呼ばれている。この、海外で活躍する新幹線にぜひ乗ってみたくて、いつか台湾に行ってみようと考えていたが、開業1年を経過した2008年の2月に休みを取れることになった。そこで、2泊3日の台湾旅行を計画し、2日目に台湾新幹線で台北〜高雄(左栄)間を往復してきた。

まずは切符を買う

 空港から台北駅に着いて、まずはじめに翌日に乗る台湾高鉄の切符を買った。「JCB、OK?」と確認し、あらかじめ用意しておいた、乗車日、列車、区間そして、窓側希望の意味で「Window side」と書いたメモを渡す。すぐに理解してもらえ、定期券サイズのチケットを発行してもらう。

 今回は、行きにビジネス車両(JRのグリーン車に相当)、帰りは普通車を利用して、それぞれ乗り比べてみる。日本と違い、「のぞみ」「ひかり」といった列車ごとの名前はついてなく、数字のみで列車を特定する。今回乗るのは、第405列車だ。料金は、2440元(元=NT$)。日本円なら約9500円。この区間は東京〜仙台間とほぼ同じ距離。これを東北新幹線のグリーン車に乗ると14080円なので、3分の2ほどの物価だ。切符に表示された内容を確認して、明日の乗車を楽しみに待つことにしよう。

 なお、日本で台湾高鉄の予約をとる方法もいくつかある。乗車券は、HISなど、一部の旅行会社が取り扱っているが、取次ぎ手数料がかかるため割高になったり、現地で受け取る必要があるなどの手間がかかる。混雑期などで確実に席を押さえたいという場合には使えるだろう(旧正月など、受け付けない時期もあるようだ)。
 他には、電話とインターネットでも予約を受け付けている。電話では、日本からの場合台湾への国際電話をかけることになるが、日本語での案内もあるそうだ。ただし、予約後、3日以内に台湾高鉄の各駅で支払を済ませなくてはならない。
 インターネットなら、クレジット決済ができるので、この場合は乗車の30分前に乗車券を受け取ればよいが、予約フォームは台湾語のみに対応しているので、なんとなくはわかるが入力が少し難しいかもしれない。
 
台北駅の台湾高鉄きっぷうりば 台湾高鉄の乗車券
「商務廂」はビジネス車両を意味する

台北駅へ

 8時半ごろ、始発となる台北駅に行った。改札口は地下1階、すべて自動改札機が完備されている。無意識に切符の左側を頭に改札機に通そうとしたら入らない。よく見たら、裏を上にして通すようイラスト入りの説明が改札機に書いてあるのが見えた。切符の裏にも、「This side up」と、書いてあった。

 これから乗る405列車は、左栄までの各駅に停まる列車。東海道新幹線なら、「こだま」に相当する。この405列車の出るホームは2A月台。月台とはプラットホームのことで、ホームの両側に列車が来る場合、AとBに分かれる。つまり、2A月台とは、第2ホームのA線ということになる。この場合、同じホームの反対側は「2B」となる。

 改札を入っても、ホームに下りる階段にはテープが張られまだホームまで行くことはできない。新幹線との対面はもうしばらくお預けである。発車の15分ほど前になって、ようやくホームに下りることができた。そこには、日本でも見慣れた、しかし、オレンジのラインが新鮮に映る新幹線車両がドアを開けて乗客を待っている。はやる気持ちをおさえ、まずは先頭車両で写真撮影。安全のため、ホームのはしに出ないよう警備員が警戒している。
台湾高鉄の始発、台北駅 発車案内の時刻表
「月台」とはプラットホームのこと
台湾高鉄「700T」型車両・・・
東海道新幹線「のぞみ」700系新幹線の
改良版である
ビジネス車両の座席
ビジネス車両の座席番号表示
4列シートの場合、B席は欠番となっている
客室の車端部に設けられている荷物スペース
大型のスーツケースも収納可能

車内へ
 車両と同じ、オレンジ色が入った制服の客室乗務員に笑顔で迎えられ車内に入った。指定された席は6号車の2E席。あれ?ビジネス車両なら4列シートのはず。日本のグリーン車ならABCDの4列である。それなのに、「E席」とはどういうこと・・・?乗ってみたらすぐに謎は解けた。列はACDEの4列で、Bが欠番になっている。これなら普通車もビジネス車も、A・E席は窓側、C・D席は通路側というように座席の属性は統一できるわけだ。航空機ではよく見られる方式である。

 荷棚に荷物をおいて席に座る。座席背面テーブルには、日本と同じような列車設備の案内があった。案内はすべてピクトグラムで表示されているのでわかりやすい。下のほうには、携帯電話のマナーについての記載があった。英文をよく読んでみると、「通話中は小さい声で話してください」と書いてある。国が変わればマナーも変わる、というお話。

座席背面の大型テーブルの列車設備案内
(画像をクリックすると、拡大写真が見られます)
赤線部分「通話中は小さい声で話してください」
(赤線は画像に加工しました)