2001 JGTC REGULATION DIGEST
TECHNICAL REGULATIONS
 
                                                                                                                                                 
   ■2001年全日本GT選手権レギュレーション・ダイジェスト
   このダイジェストはJAF発行の『2001年全日本GT選手権統一規則書』および『2001年JAF国内車両競技車両規則』を参考にしていま
   す。このダイジェストは正式のものではありませんので、正確な内容、解釈が必要な場合は、それぞれの規則書をお読みくださ
   い。また、規則はシーズン中に変更される場合もあります。
 
 
   技術規定(マシンに関するレギュレーション)
 
   全日本GT選手権に参加できる車両は何種類かありますが、ここでは基本となるJAF-GT規定の車両レギュレーシ
   ョンについて紹介します。以下は特にことわりのない限りJAF-GT規定についてのものです。
 
   ● ベース車両
   全日本GT選手権に参加可能な車両は、2ドアで2〜5座席のFIA/JAF公認車両、JAF登録車両およびJAFが特別に参
   加を認めたもので、2001年JAF国内競技車両規則「第4章共通規定」「第5章安全規定」に従っている必要があ
   ります。また、改造範囲は「グランドツーリングカー(JAF-GT規定)」の範囲で、それ以上の改造は一切禁止
   されています。
 
   ● ボディ
   ベース車両の形状が維持されていなければなりません。エンジン等の変更に伴う車体の変更は最小範囲で許さ
   れています。バルクヘッドはベース車両のままでなければいけません。ボンネットやトランクハッチ、ドアは
   著しく形状を変えなければカーボン製やアルミ製への変更が可能です。エンジンの冷却のためにルーバー(溝
   型の穴)やリップなどを取り付けることも可能です。この場合上から見た車両輪郭からはみ出さず、全高以下
   で突出量が20mmを超えてはいけません。規定で許可されている場合とベース車両、ベース・エンジンに使用さ
   れている場合、該当部分のみカーボン、ケプラー等の合成樹脂部品やチタン、セラミックの使用が許されま
   す。
 
   ● ウインドウ
   フロントウインドウを除いて、透明な材質ならばガラスでなくても許されます。ただし、取り付け位置や形状
   の変更は禁止されています。
 
   ● フロントスポイラー/リアスポイラー(ウイング)
   フロント、リアの空力付加パーツの材質は自由です。フロントスポイラ
   ーはタイヤの中心線より下で、バンパーよりはみ出すことはできませ
   ん。リアウイングは翼の形状が1枚で、翼断面が40cm×15cmのサイズに収
   まっている(翼端板は別)必要があります(図)。横幅はベース車両の
   最大幅を越えてはいけません。材質は自由です。また、リアトランク上
   部やリアフェンダー部に空力構造を付けることはできません(ベース車両にあるものを無改造で使う場合は
   可)。リアのディフューザーは幅130cm以内で、路面より20cm以上の高さになってはいけません。
 
   ● オーバーフェンダー&サイドスカート
   フェンダーとサイドスカートはベース車両の50mmまで幅を広けることができます。また、フェンダーとサイド
   ス力ートの一体化も可能。サイドスカートはボティから浮いていてはならず、最低地上高も確保されていなけ
   ればいけません。サイドスカートの材質は自由です。
 
   ● 燃料タンク
   JAFまたはFIA公認の安全燃料タンクの使用が義務付けられています。最大容量は100リッターで、当初の取付
   位置、もしくは荷物室、ホイールベース間におかれ、防火壁によってドライバー、エンジンルームから隔離さ
   れていなければいけません。
 
   ● ライト
   前照灯は、左右ともにベース車両の形状と機能、照度を保持している必要があります。
   ただし、リトラクタブル式の場合は、閉じたままで透明カバーにより覆っても構いません。尾灯、制動灯、方
   向指示灯は機能していれば自由ですが、外観のシルエットを変更してはいけません。
 
   ● 車重
   最低車重は、エンジンの形式、排気量、搭載位置、さらにエア・リストリクターのサイズによって決められて
   います(参照)。リストリクターとの組み合わせで最低車重は変更することも可能です。ただし、競技車検を
   通過後、レース期間中は変更することは出来ません。車重とは、出走可能な状態で潤滑油、冷却水を満たし、
   ドライバーと燃料を含まない重量を指します。
   →エア・リストリクター径と最低重量
 
   ● エンジン
   ベース車両と同一メーカーの生産エンジンであれば、別車種のものでも搭載できます。ターボ等の過給器の取
   り付け、取り外しも自由。排気量のアップも可能。エンジンの取り付け位置についても、ベース車両のエンジ
   ンレイアウトと同じであればエンジンルーム内で自由に変えられます。
 
   ● エア・リストリクター
   同一クラス内でのエンジン・パワーの均衡を図るために、車両は吸気量を制限するエア・リストリクター(吸
   気部分に取り付けられる穴あきのプレート)の装着が義務付けられています。そのサイズは排気量、車重、過
   給装置(ターボ)の有無により細かく分類されており(参照)、取り付け位置は1カ所または2カ所から選択で
   きます。また、シーズン中のレースの成績に基づいた基準に従ってエア・リストリクターのサイズの拡大が認
   められる「性能の引き上げ措置」が適用される場合もあります。
   →エア・リストリクター径と最低重量
 
   ● 駆動系&ミッション
   最大のレシオ数は6速まで(後進を除く)で、種類は自由です。シーケンシャルヘの変更や前後上下への移動
   も可能です。ただし、ホイールベースを越えての移動は禁止されています。
   駆動方式は、ベース車両に4WDが標準装備されている場合は、2WDへの変更は自由。しかし、2WD車両を4WDにす
   ることは禁止されています。GT500のスカイラインGT-Rは、JGTC仕様では本来の4WDからFRに変更されていま
   す。
 
   ● サスペンション
   ベース車両の形式(マクスファーソン方式、ウィッシュボーン方式など)を保つ限り変更は自由です。アクテ
   ィブ・サスペンションなど電子制御は禁止されています。
 
   ● ブレーキ
   基本的に自由。ただし、空気以外の冷却式やカーボンブレーキローターは禁止。ABS(アンチロック・ブレー
   キ)も禁止されています。
 
   ● タイヤ
   タイヤ幅と径は制限されます。サイズはコンプリートホイール(ホイールにタイヤを組んだ状態)で計測され
   ます。
 
   ● 電子制御装置等の制限
   アンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクションコントロール、セミオートマチックおよびオートマチッ
   クギアボックス、動力作動式クラッチはベース車両にあっても禁止されています。電動または自動調整される
   ファイナルドライブディファレンシャルシステム、ダンパー、サスペンション、あるいは車高調整、四輪操
   舵、可動バラストもすべて禁止されています。