デンマークでは、1994年に「キェルケゴール研究センター」(コペンハーゲン大学神学部)が設立され、セーレン・キェルケゴールの公刊著作・日誌遺稿集等を合わせた総合的な改訂新版全集の編集が進められ、すでに本巻4冊(および注釈3冊)が出版されております。 同時にキェルケゴール研究センターは、各国のキェルケゴール研究を統括するセンターとして、キェルケゴール・カンファレンスの開催やKierkegaard Studies,Yearbook(KSYB)およびKierkegaard Studies,Monograph Series(KSMS)の刊行物等をもって活発な活動を展開しております。 デンマーク・キェルケゴール研究センターの所長Niels JØrgen CappelØrn氏からは、このような動きに呼応した研究機関が日本においても組織できないものかと、かねてから打診されておりました。 それゆえ、デンマークにおける最近のキェルケゴール研究の顕著な動向に呼応しつつ、国内外の研究者の交流を深め、明治期以来の輝かしい伝統をもつ日本のキェルケゴール研究の普及発展を目指して、諸先生方の協力により当研究センターを設立することにいたしました。 当研究センターの活動を通じて、第一には、日本におけるキェルケゴール研究の伝統を継承しつつ、今日の視点に立ってこれらをさらに展開できる研究者の育成を図りたく願います。 第二には、デンマークをはじめ各国の最新の研究事情を紹介し、日本における研究が国際的なレベルで展開できるよう、寄与したいと願います。 第三には、日本におけるキェルケゴール文献を国際社会に紹介できる体制を強化したいと願います。(既に私たちは、明治期以来の日本語キェルケゴール文献にデンマーク語訳を付して、これをデータベース化して海外に紹介しております。) 1998年9月 代表理事 橋本 淳 (関西学院大学神学部教授・文学博士) |
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