カワサキ EX−4(三代目通勤スペシャル)
水冷DOHC8バルブ2気筒400cc
最高出力 50ps/10500rpm
最大トルク 3.6kgf/9000rpm
乾燥重量 177kg
廉価版バイクと思いきやなかなかの実力車!?
95年7月、そのころ仕事先が千葉市内の交通が比較的不便な場所であったため、それまで通勤の足であったCBX125Fで往復約70キロを通い続けていたのでした。
仕事場-自宅間のルートは当然一般道路。国道14号線より圧倒的に信号の数も少なく、流れも良い国道357号線経由での通勤でした。当時、仕事も忙しく、夜の8時近くまで残業していました。疲れた体、一刻も速くお家に帰りたいと思うのが人情ってヤツなんですが悲しいかなCBX125Fは”原付2種”つまり、自動車専用道路である京葉道路&東関道には入れません。夜、京葉道路を車で帰った時の速さを知ってしまうとインターの入り口を示す緑のカンバンが恨めしく思われました。
ボーナスが出て、幾らかまとまったお金も出来た。予算50万で新しいゲタ(通勤快足)の選定開始です。
選定条件
1.高速道路に入れる事
まず、第一条件です。これがなければ買わなかったでしょう。(笑)
2.燃費が良い事。
具体的なデーターにはあまり囚われませんでした。
(CBX125Fのリッター30キロと同等というのはまず無理だから。)
とりあえず条件を満たすエンジンとして4ストロークエンジンのバイク。毎日の様に走らせますから燃費は良いにこしたことはないですし。(笑)
3.カウリング付き
レーサーレプリカ調のものでなく、どちらかといえばツアラー調のもの。真冬少しでも快適に通勤するため。CBX125Fの小さいカウルでもその効果を実感したものです。
4.予算50万前後
ゲタでローンと言うのもなんですし・・・・(笑)
5 Z1000R2とは方向性の違うバイク
これはマルチエンジンのバイクを敢えて避ける意味での条件。ゼファー750等の4気筒エンジンの中古車でも良かったのですが、それを買うと扱い易いためZ1000R2に乗らなくなってしまうのでは?と懸念したため。
6. ハンドルバーが低すぎないバイク
要は、前傾姿勢の緩いバイク。通勤使用という事のありますが、私、ハンドルバーがトップブリッジより下に付いているバイクって乗った事ないんです・・・・(笑)
以上の厳しい?条件を満たし、私のお眼鏡に適った(?)バイクはEX−4とZZ−R250でした。
奇しくも車両本体価格は同額。(笑)
登録&税金&車検といった面ではEX−4は不利なのですが、250キャパシティーでは高速走行では余裕がなさそうだし、常用回転も当然上がります。故に、エンジンの寿命も短くなる恐れが有ると思われました。
どちらも甲乙付け難いものでしたが当時ショップにはEX−4の新車(B1)が展示されてました。聞けば、同系のエンジンを持つKLE400では燃費もリッター20キロを切る事はまず無いらしい。(ショップの社長が一時期KLE400を所有していた)参考データーとしてではあるが燃費は400ccとしては良い方だと判断。
その結果、EX−4を選択。当時95モデルのB2(ブルー)も選べたのですが、ショップの社長曰く、『関東地区最後のB1(赤)』と言うこともあり、CBX125Fを下取りして貰い、展示車であったB1を購入したのでした。
そんな経緯で新車で手に入れたEX−4。乗り味はというと、これが不人気でくくられてしまいがちなマシンでありながら、どうしてどうして懐の深いもので、乗った経験者の多くは(全体数は少ないが(笑))”良いバイク”と評価していたように思えます。
バランサー付きエンジンの為振動も低レベルに抑えられているため、ツインらしさといったものは無い様に思えるのですが、中低速は4発よりもトルクフルで、スタート時最初の出だしが”ポン!”と前へ出る感じと、4000RPMから6000にかけてのトルクの立ち上がりが良い味を出してました。
また、エンジン特性とも相まって、良く曲るバイクで、これは実際に曲がり易さとともに、”パワーオンで曲げる(曲る)”というのが掴み易く、それが面白いバイクでした。
欠点といえば、ユーティリティスペースが殆ど無い事と、ヘルメットホルダーが非常に使いづらい場所に付いていた為、ほぼ使用不可能であった事くらい。
5年間、6万キロ、大きなトラブルは、1度だけキャブに水が入ったぐらいで、あとは、通常の消耗部品交換、整備ぐらいで済んだ事も素性の良さを物語っているでしょう。
見た目のインパクトは小さいバイクですが、エンジン、車体はしっかり作り込んでいる、飽きの来ないもので輸出仕様のEX500が海外で評価が高い事がそれを裏付けています。
6万キロ近くになって、エンジンオーバーホールを考えていたのですが、迷車GT750と出会ってしまい手放してしまいました。
機会があれば、海外向けの500CCにも乗ってみたいと思える程、小気味良い走りをするバイクでした。