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Z1000R2 トラブルの記録

第三話

クランクシャフト交換&フレーム全塗装etc

症状:エンジン下部より異音
オドメーター:35995mil

第1章 事の始まり(合言葉はLet’s散財!!)(笑)

 1999年の2月のこと、久しぶりにエンジンに火を入れ、近辺を走り回っていて異音に気付く。じつのところそれよりも前に気にはなっていたのだが、それ以外は調子良く(表向きは)走れていたので問題視していなかった。
そして、翌月の3月にモトファクトリーへ持ち込んで相談がてら診てもらった。
 自分としては、なんとなく『やなかんじ〜』はしていたのだが・・・・・・
 まあ、ちょっと預かって診てみるよと社長のお言葉に、その日は預けて帰る。

 そして数日後、お店に具合を聞くと社長曰く

 『とりあえず、周り(オルタネータ&クラッチ)からチェックしたんだけど大丈夫なんで、シリンダーヘッドとシリンダーまで開けて見たんだが、ピストンとシリンダに少々キズが有る程度なんで、原因はクランクだなぁ・・・・。まぁ、お仕事がんばってな!』

との御託宣。
状況としては
異音の原因・・・・・・・クランクシャフトであろうとのこと。当然交換。
ピストン&シリンダ・・・深いキズではないのでペーパーがけ修正でOK。
シリンダヘッド・・・・・ダメージは特にない模様。
カム・・・・・・・・・・問題なし。
カムチエーン・・・・・・再使用可能だがここまで開けたのだから一応交換。

 この時点で、クランク交換は決定。クランケースを割るので、前回のOHでノーマークだったミッションの点検を依頼。あとは、『エンジンおろしたついでに、治しておきたい所があれば治した方がいいよ。』とのことでいろいろ調べた結果、エンジン左後部マウント部の補強が曲っている事が発覚。
これは、ついでにフレームレストア&全塗装してしまった方が良いかも知れないとも思ったが、エンジンの目処が立ってからこちらは考える事に。

第二章 回る物が回らない

 さて、その後、メーカーより新品クランクが到着。早速組み立てに入ったところ問題発生。
ケースに組むと回転が渋いのである。いろいろ手を尽くしたが問題は解決せず、ケースが歪んで無いか測定する事に。
 後日、結果は最悪の事態となった。つまり、クランクケースが歪んでいるのだ。それにより、スムースにクランク回らなかったのだ。しかしなぜかメーカーからは部品の供給不可との事(Z1000Pと同型のはずなのに・・・)。ここで社長が中古だが精度がしっかりしたクランクケースを見つけて来てくれ、これを使用する事に決定。費用は嵩んだが、後々を考えての選択だ。
 あとミッションも4、3速インプットギヤ、4、5速アウトプットギヤが磨耗している為交換と相成った。
 そして、”中古極上ケース”の到着により、遅れていたエンジンに一応目処が付く。

第三章 今回のテーマはレストア!(笑)

 さて、エンジンの目処が付いたところで懸案事項のフレームである。この間にいろいろ考えた結果、以下の作業を依頼する。
フレーム:補強部分を一旦全部除去してしまいSTD化。同時にリヤサスレイダウン加工痕修正の後全塗装
キャブレター:フレームSTD化と共にエアクリーナーケースを取り付け、キャブもノーマルへ戻す。

 普通はこういった場合”カスタム”に走るのだろうが、正直なところドノーマル状態を知らないので一度Z1000R2本来の”味”を味わってみたかったのである。まあ、厳密にはサスは完全ノーマルとはなっていないがそれに近い状態にはなる。自分の腕との相談してみればFCRも面白いのだが、ちと、手に余る感じでもある。
 また、ステアリングヘッド下部のダウンチューブとの接合部分の錆が以前から気になっていた事もあり、フレーム全塗装を施すことにした。
 そんなこんなで、フレームの方に作業が進む。ある日、ショップへ顔を出すとMYエンジン(笑)が組み上がった状態で店内に鎮座していた。そのかわり、車体関係が忽然と姿を消していた。修正作業に入った事を物語っているのだが、不思議な気分だった。

 

第四章 整備士の性(サガ)

 さて、この補強の撤去なのだが仕上がりを見て驚いた。YRPでの仕事なのだが、かなり力(リキ)が入ったらしく実に丁寧な仕事で『さすがYRP。いい仕事ですねぇ・・・』と某鑑定士の様に思わず唸ってしまった位である。撤去痕が殆ど見分けが付かない位の仕上がりには大満足である。
 その後フレーム塗装も終わり、久方ぶりにエンジンとフレームが合体。

 

エンジン搭載作業は非常に気をつかったそうだ。

ある日、画像と供にメールが来た。

社長曰く

 『整備士のサガで、綺麗に仕上がったフレーム&エンジンにはぜひとも、ぱりっと綺麗な外装付けたいのだが・・・』
とのこと。
 ごもっともである。(笑)
 確かに綺麗なフレームにくたびれかけた外装はいただけない。自分としても気にはなっていたのだ。幸いにして新品タンクの買い置きがあった事もあり、思いきって外装も綺麗にする。
 タンク、Fフェンダー、サイドカバー、テールカウルは新品交換。ビキニカウルはグリーン部分だけ再塗装となった。
 この頃には、お店に行くごとに、パーツがフレームに組み付けられてゆく状態が目に見えて判るようになってくる。だんだん元通りになっていくのが楽しみだった。(といってもめちゃめちゃ綺麗になっているのだが。)

最終章 そして復活!

 1999年11月 永きにわたり?モトファクの店内に鎮座(笑)していた愛機が復活した。本当に綺麗に仕上がり『散財のしがいがあったなー』としみじみと感慨に浸る。(笑)この間、勤め先が変わったりと結構激動の半年だったのだが、ようやく完成となり顔がにやける。(気色悪いな)

サイドカバーのエンブレムがR1用の”青R”なのがオシャレ(笑)

 実は、今回のオーバーホールでは外観が綺麗になっただけで無く、フレーム関係のリフレッシュ、つまり、グリスアップ等の効果もおまけとして付いてくる。(最近気が付いた)
 当然といえばそうなのだが、フレームは完全に全バラシ状態からの組み立てであるから動きはスムーズになる。これにより、フレーム関係の信頼性も向上した。車体剛性の面では補強を廃止したことにより、マイナスとなっているが、自分の走りでは十分である。
 エンジンに関しては、もう交換して無い大物部品は少ない。ヘッド回りはそのうち手を入れる事になるだろうが暫くは、調子良く走れる事だろう。 
なにせ、新車1台買える位の福沢様を動員したのだから・・・・・。(笑)


追 記

車体をほぼ1度ばらばらにして組み立てたことはある意味、”1台作った!”ような物だったと思う。
そういった点では非常に満足している。
MotofacのR子さん曰く

『いきなり社長がエンジンをバラしはじめたと思ったら、気が付くと1台無くなって、エンジンが出来たと思ったらフレームが仕上がって来て、その後だんだん1台バイクが出来上がってきたものね。このバイク、1度消えたんだよねぇ!(笑)』

ホントにそのとーり!(笑)
Z1000R2でお店に顔出すと今でもこの話が話題にのぼるのである。

 

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