おじいちゃん家は何曜日  
 
ある昼下がり。
娘とおじいちゃんの会話。

娘「おじいちゃんちは何曜日?」
おじいちゃん「おじいちゃんちは
灼熱の火曜日じゃのう」
娘「熱いの?」
おじいちゃん「燃え尽きるほどヒートじゃよ」
娘「月曜はどうなの?」
おじいちゃん「月曜日はルナティック光線が
おじいちゃんを悩ませるんじゃあ」
娘「なんで?」
おじいちゃん「おじいちゃんは
ルナティック光線が弱点なんじゃよ」
娘「どうなるの?」
おじいちゃん「月の人の陰謀で
木村拓哉になっちゃうんじゃよ」
娘「木村拓哉、すきだよ」
おじいちゃん「でも中身は猪木なんじゃよ」
娘「猪木嫌だ。猪木嫌だ。」
おじいちゃん「だから月曜日はおじいちゃんを
暗くてせまい場所に入れておかないと
デンジャラスじゃよ」

(続く)











おじいちゃん家は何曜日(2)  
 
ある昼下がり。
娘とおじいちゃんの会話。

娘「水曜日はどう?」
おじいちゃん「おじいちゃん、火曜日に
燃え尽きるほどヒートしちゃうから、
水曜日は無害なんじゃ」
娘「おとなしいの?」
おじいちゃん「生命力を感じさせない
おじいちゃんには、いつも
危険な空気が漂うのじゃよ」
娘「木曜日は?」
おじいちゃん「木曜日は、おじいちゃん
嫌いじゃあ」
娘「どうして?」
おじいちゃん「木々の囁きがおじいちゃんを
不思議空間へ突入させるんじゃあ」
娘「帰ってこれないの」
おじいちゃん「おじいちゃん怖い、
おじいちゃん木曜日が怖い」
娘「何かされるの?」
おじいちゃん「木々の精が
かばでぃ、かばでぃ、っていう呪文と共に
おじいちゃんを全力で追いかけてくるんじゃあ」
娘「いやだね」
おじいちゃん「おじいちゃん、かばでぃ
嫌いじゃあ」

(続く)





おじいちゃん家は何曜日(3)  
 
娘「金曜日は?」
おじいちゃん「おじいちゃん、金曜日は
お休みすることに決めてるんじゃ」
娘「ゆっくりしてるの?」
おじいちゃん「でも、ゆっくりし過ぎてると、
おじいちゃん、死んだおばあちゃんに
拉致されてしまうんじゃよ」
娘「おばあちゃん来るんだ」
おじいちゃん「金曜におじいちゃんが縁側で
長時間静止してたら、結構偉いことに
なってる危険性があるんじゃよ」
娘「土曜日はどうなるの」
おじいちゃん「土曜日はおじいちゃん、
駅前にストリートライブしに行くんじゃ」
娘「駅前で?」
おじいちゃん「おじいちゃんにしか見えない
不可思議な人たちと
ミスターおじいちゃんっていう
バンドを組んだんじゃよ」
娘「歌うの?」
おじいちゃん「いのせんと・おじいちゃん
なんじゃよ」
娘「日曜日は?」
おじいちゃん「日曜日は、おじいちゃんいつも
遠いところへ行かなきゃだめなんじゃ」
娘「家にいないの?」
おじいちゃん「毎週日曜は
参勤おじいちゃん交代なんじゃ」
娘「幕府の命令なの?」
おじいちゃん「おじいちゃん、背くと幕府の人に
人通りの多いところでなぶられてしまうんじゃよ」

(続く)




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