津太夫・参考文献


古文書

A.津太夫関係

1.環海異聞
大槻玄沢が編集。帰国した津太夫たちの口述。
漂流やシベリア旅行の様子や、ロシアの生活、
そして世界一周を一周して帰国するまでの顛末を記す。

2.北辺探事
『環海異聞』の姉妹編で、イルクーツクにおける人間関係が書かれている。

3.通航一覧
江戸幕府の、漂流民や海外との関わりを記した公式文書。
津太夫・レザノフ関連は巻275−283。

4.若宮丸漂流記
石巻古文書の会出版。石巻に伝わる漂流物語。

B.大黒屋光太夫関係

5.北槎聞略・北槎異聞・漂民御覧之記・磯吉物語
若宮丸の前にロシアに漂着し日本に帰国した光太夫一行の記録。

6.大黒屋光太夫史料集

C.文化露寇関連

7.通航一覧
江戸幕府の、漂流民や海外との関わりを記した公式文書。
巻284−296(文化露寇関連)。
巻297−307(ゴロヴニン事件関連)。
巻308−315(日露函館会談関連)。

8.千島白波
丁卯事件の顛末。

9.北地日記
丁卯事件の顛末。

10.五郎治申上荒増
文化年間、ロシアに連行され5年後に帰国した五郎治の記録。

11.私残記
丁卯事件で勇戦し捕虜になった大村治五平の記録。

D.若宮丸関係漂流民

12.竹内徳兵衛魯国漂流談
1744年にロシアに漂着し帰国しなかった南部漂流民のことが、
千島アイヌを通して日本に伝わってきた。

13.享和漂民記
享和年間に、カムチャッカから北海道へと自力帰還した漂流民たちの物語。

14.永寿丸魯国漂流記
文化年間、薩摩の漂流民。25人のうち3人だけが生き残る惨状。

15.督乗丸魯国漂流記・船長(ふなおさ)日記
文化年間、尾張の漂流民。
17ヶ月太平洋を漂い北アメリカに辿りついた「世界最大の漂流」。

F.北方史

16.休明光記
仙台漂流民がオホーツクから日本に送った書簡のことにも触れる。


一般書

1.仙台漂民とレザノフ
木崎良平著、幕末日露関係の研究本。
漂着場所や『環海異聞』の日付など津太夫一行の足跡に関する謎を解明している他、
長崎対談の顛末や文化魯寇を歴史的に検証する。

2.魯西亜から来た日本人
大島幹雄著。文化魯寇事件や高田屋嘉兵衛事件で通訳として活躍した善六の生涯を、
著者の思い入れや想像で膨らませている。
ドラマチックな描き方で、読み物としてもおもしろい。

3.初めて世界一周した日本人
加藤久祚著。ロシア側の文献の訳が豊富であるほか、ロシア史やシベリアの地理も詳しい。
世界周航の船上における人間模様も興味深く書かれる。

4.異国漂流記総集第六巻『環海異聞』
山下恒夫氏による「解題」では時代背景を丹念に追い考察を加える。

5.ニッポン人異国漂流記
江戸時代の文献に残る漂流物語の研究。漂流民のすべてを知る一冊。

6.漂流民とロシア
木崎良平著。日露関係の歴史。

7.日露交渉史話
平岡雅英著。日露関係の歴史。

8.光太夫とラクスマン
木崎良平著、幕末日露関係の研究本。光太夫一行の帰国背景など。

9.遠い隣人−近世日露交渉史−
ノルベルト・アダミ著。最初の日本人漂流民デンベイから善六まで。
ロシアの日本語教育にも触れる。

10.元文の黒船
石巻の史家・安部宗男氏による、元文年間のロシア船と日本人の邂逅の記録。

11.日本人のオセアニア発見


ロシア側史料

1.レザノフ日本滞在日記
レザノフが長崎会談のことを記す。

2.レザノフの露日辞典
レザノフが作った露日辞典。作成を手伝った善六という人物の才能がわかる。

3.ゴロヴニン日本幽囚記
ゴロヴニンが日本に捕虜になった時の記録。1813年函館会談のことまで。
全3巻で下巻はリコルドの手記。

4.クルウゼンシュテルン日本紀行
クルーゼンシュテルンの世界周航の記録。この世界周航の途中、日本に寄港した。
ところどころに津太夫らのことが書かれる。

5.ヅーフ日本回想録
レザノフ来航の時、長崎で日本とロシアの狭間に立ったオランダの立場をうかがえる。

6.ラングスドルフ世界周航見聞記
ナデジダ号に同乗したラングスドルフの旅行記。
世界各地の風景のスケッチが素晴らしい。


小説

1.いしのまき若宮丸漂流始末
津太夫の口述という形式で書かれる。異本からの抜粋で資料から伺えない感情が伝わる。

2.浄土の人
川上直志著。津太夫を主人公にした短編小説。
津太夫らの、帰国を前にした葛藤をおもしろく描く。

3.おろしあ国酔夢譚
井上靖の名作。光太夫一行の物語。

4.北天の星
吉村昭著。丁卯事件の五郎治を主人公にした物語。通訳・善六も登場。

5.間宮林蔵
吉村昭著。丁卯事件から林蔵の樺太探検の物語。

6.菜の花の沖
司馬遼太郎著。日露緊張の高田屋嘉兵衛事件。
ロシア事情(5巻)は史実を理解していないと思われるところが数多く見られ、
著者の無知と偏見を暴露している。

7.ロシアについて
司馬遼太郎著。偏見と先入観のかたまり、史実誤認が甚だしく読むに堪えない粗悪本。


単行本(このHP以降に刊行された本)

1.世界一周した漂流民
石巻若宮丸漂流民の会編著。当HP管理人も執筆に参加している。

2.漂流記の魅力
吉村昭著。このHPの主人公津太夫を取り上げる。
本書の中で当会の紹介もあります。


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