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クリスチャン・ラッセン来日記念展の入口

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 クリスチャン・ラッセン画伯の来日記念展示会兼即売会が全国行脚で開催されています。その川崎ラゾーナ版を見てきました。写真と区別が付かないほど精密な、しかしよく見ると写真ではあり得ない構図、これはすごい絵だ、と驚くような作品群でありました

 商売としても良くできています。入口付近に正札750万円、といった絵が数枚飾られています。なるほど、これぐらいする絵なのだと思って奥へ行くとあら不思議、数十万円の作品もちらほら出ています。そして私程度の眼力では、入口付近に飾られている数百万円作品と、奥の数十万〜百数十万円の作品はそれほど区別がつきません。同じぐらい綺麗に見えます。もう少し余裕があったらついつい買ってしまいそうです。実際、それほど大金持ちとも思えない風情の、若い人々が結構商談していました。その昔、竹内まりや作詞「家に帰ろう」という歌の中で、「選ぶ絵も違う〜」という文句がありました。普通に暮らし、子供を育てるだけで手一杯の自分に引き換え、「絵を選ぶ」ような暮らしもこの世にあるのか、と不思議な驚きを覚えたものですが、若い人々でもこのクラスの絵に手を出せる人が結構いるものですね。失われた20年を経た日本国もまだまだ捨てたものではないようです。

 幾つかのハリウッド映画を見れば明らかなように、現在のVFX技術を使えばもうどんな画像でも零から作れるようです。動画ですらそうなのですから、ましてこのような静止画であれば、きっと実写と区別が全くつかない空想の画像が幾らでも生み出せるでしょう。つまり写真みたいに精密な絵というだけなら特段の価値はありません。クリスチャン・ラッセン画伯の作品にこれだけの価値があるのは、やはりプロサーファーでもあり環境保護活動家でもある画伯によって絵に込められたメッセージが、見る人の内面に共鳴するからではないかな、と思いつつ会場を後にしました。2012/02/04

2012/02/06 更新

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