2009/06/07
遺憾
【意味】
非を認める気はない、それを言っている本人は何の責任も感じてないんだけど、敢えて喧嘩がしたいわけでもないよ、の意に使われているようです。つまり言っている側にとっては、非を認めたわけではないことになり、言われた側はもうそれ以上追求しないでおきましょ、という暗黙の了解が成立している大変便利な言葉です。
【解説】
政治家から企業まで、不祥事が明らかになる都度新聞には「遺憾」の2文字が踊ります。当然に「ごめんなさい。もうしません。」と言うべき状況でいつもいつも「遺憾」と出ますので、遺憾というのは「ごめんなさい」を意味する難しくて上品な言葉なんだろうと思いながら聞いていますが、辞書を引いてみると日本語の「遺憾」に謝罪の意味は一切ありません。>手元の三省堂新小辞林には、
いかん【遺憾】1.残念 2.気の毒
とあります。なるほど、不祥事が発覚して「誠に遺憾に存じます。」と言われたら、「バレたか、しまった。残念だ。」か、或いは「迷惑を受けられた納税者・消費者の皆さん、おかわいそうに。」という意味に解釈しましょう。
まずいことが起きたときに、こうやってちゃんと問題点を明らかにせず、勿論再発防止策を声高に論うことなどもってのほか、とにかく誰のメンツも潰さないでウヤムヤにすべし、という阿吽の呼吸を理解できる人間だけが、ニッポンの社会では一人前の大人と認められます。従って当然同じようなことは何度でも何度でも繰り返し起こりますが、これは“曖昧を以て尊しとなす”この日出ずる国の文化を維持するためのコストとして、社会全体で負担しています。これもまた曖昧言葉全体に共通する話ですが。2002/08/04
言うまでもなく、これらの被害者がこの人を信用して12億円ものお金を託したのは、一流銀行の名前と頭取名の預かり証を信じたからです。かつ実行犯は実行時点では内部者なのですから、この一流銀行は明確に第一当事者の一部です。昨今役所や一流企業に対してだけは、このような第一当事者による他人事表現がなかなか許されない状況になりつつあります。内部でこの(対外表現)リスクを管理する仕組みがないのでしょうか。2002年の合併時に起きたATM長時間停止でマスコミのバッシングを受けたこの銀行が、また叩かれることになるのではないかと気になります。2009/06/07
詐欺:元みずほ行員を逮捕 架空商品で1800万円詐取容疑(毎日新聞:2009/06/07記事より)
警視庁捜査2課は6日、「高利回りの米国債がある」などと偽り、知人から1800万円をだまし取ったとして、元みずほ銀行行員、野邑(のむら)貞男容疑者(52)=東京都千代田区神田美倉町=を詐欺容疑で逮捕した。同課は、野邑容疑者は00年から08年にかけ、同様の手口で知人や同僚ら約20人から計約12億4000万円をだまし取ったとみて、裏付けを進めている。 逮捕容疑は、03年11月下旬、台東区の会社役員の男性(69)に「元本保証で年利10%の米国債がある」と偽り約1800万円を詐取したとしている。同課によると、「間違いありません」と容疑を認め、「競馬や株の運用に使った」と話しているという。 野邑容疑者は頭取名が入った預かり証などの書類を偽造。「一般には販売しないマル秘の金融商品なので、銀行には問い合わせをしないでほしい」とだましたうえ、毎月利息として数百万円の現金を手渡し、知人らを信用させていたという。08年に被害者が同行に問い合わせ、不正が発覚。同年9月、懲戒解雇となった。みずほ銀行は「業務外とはいえ元行員が事件を起こしたことは誠に遺憾」とコメントしている。【川崎桂吾】あまりにも聞き慣れてしまったので☆☆