2009/07/11

百万円と苦虫女

彼氏と会えそうで会えないラストシーン  人生につまづき、アルバイトで百万円貯まるつど引越・転職を繰り返す不思議な主人公を描いています。この話の課題はただ一つ、“逃げない”ことです。人生から逃げているとずっと逃げっ放しでいなければならない、という点にあります。彼女は最後に言います。ずっと一緒にいたかったら、肝心な事を言わないでいることだ、適当に愛想笑いしていればそれで良い、と思っていたと。彼女はその間違いに気づいたところでラストシーンになります。このラストはハッピーエンドまで描いていません。追いかけてきた彼氏と駅で会えるところまでは映していません。しかし、この話はきっとハッピーエンドになったと観客には信じられます。
桃農場の出会い  主演女優は「ニライカナイからの手紙」と同じ人でした。この人、もの凄い美人という印象ではないんですが、こういうしっとり・ほのぼの型映画ではよく映えます。
 敢えて詰まらない疑問を呈するならば、この物語、明らかに夏から始まってラストシーンはいかにも秋らしいすじ雲を背景に終わります。その間に主人公は百万円を3回貯めて転職します。最後は百万円に多少足りなかったことになっていますが、21歳の、特別に何かの特殊技能があるわけでもない女性が、自分で家賃も払いながらアルバイトでお金を貯めるのは相当大変なはずです。百万円貯めて転居・転職、それを夏から秋にかけての数ヶ月で3回するのは現実的に言って無理でしょう、なんて考えても仕方がないぐらい、主人公もその弟も大変な中を切り開いて行く様子が描かれていました。

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