2009/06/08
3組の熟年男女を並行して描いていますから、話の流れに無理があるように見えます。その3組は劇中で一応ちょっとずつ関わるのですが、でも物語の主題としては殆ど関わりません。最後は3組とも予想通りのハッピーエンドになります。どんなハッピーエンドになるか、映画の半分も見ない内に解ってしまうぐらい、予想通りのハッピーエンドです。
しかし、これはこれで良いんでしょうね。人生、特に後半になったら、誰でも解るようなハッピーエンドを手に入れることが結局一番良いという、作り手側のメッセージかもしれません。劇場へ見にきていたのは多くが登場人物と同じ世代の人々でしたが、スタッフロールが始まるや否や、ほぼ半数ぐらいの人が席を立って出て行ってしまいました。 もったいない事です。スタッフロールのバックで流れる主題曲歌い手は、最初の一声聞いて一瞬で解りました。森山良子という、この登場人物と同世代の熟年歌手が、この年齢でこの美声を聞かせてくれる、それもまた熟年観客に向けた大サービスなんですが。この映画のラストで森山良子、これはこの映画の仕上げとして成功しています。そういえばこの人は四半世紀前の大ヒットTVドラマ「金妻」主演女優でもありました。これを聞かずに出て行った人々は多分“見てきたけど大したことなかったよ”なんて訳知り顔で仰るのでありましょう。ああ、勿体ない事です。