2007/04/08
【秘密】
|
【秘密】は、作者の東野圭吾さんを一気に長者番付けに押し上げるほどにHITした悲劇の小説です。しかし1999年秋に公開された映画の方は、喜劇の名手_滝田洋二郎監督の手に掛かり、原作以上に味わい深い作品に仕上がっているという印象を受けました。私は原作を6回読み、映画の方も劇場で3回見て、その後ビデオ・DVDでは何回見たか数えていません。10回目ぐらいまでは数えていたはずですが。 原作を読み終わられた時点で監督を滝田洋二郎氏に、主演女優を広末涼子さんに依頼することを決定された間瀬泰宏エグゼクティブ・プロデューサーの手腕と感覚に拍手したいと思います。 Best2のもう一つ旅の重さは原作にはかなり忠実に作ってあります。しかしそれとは打って変わり、【秘密】は原作をかなり変えています。特にラストシーンは映像での表現に最適化して、完全に作り替えています。これだけ原作を変更しながら、それでも原作の味わいを損なうことなく、映像としての芸術に仕上げている技は“邦画も捨てたモンじゃない”と改めて思わせるに十分と私は思います。 ところでこの作品のプロデューサー_進藤淳一さんも、かつて旅の重さに感動して、映画界入りされたそうです。またこの頁をご覧になって、自分も旅の重さが忘れ難いとメールを下さる方が時々あります。もう30年も前に見た作品から、私自身未だに影響を受け続けていると言えます。この2作品に匹敵する傑作と、この後もう一つでも出会えるでしょうか。2002/12/24 |
また2000/10/14にスペイン・バルセロナ郊外で行われた第33回シッチェス・カタルーニャ国際映画祭で、この作品により斉藤ひろし氏が最優秀脚本賞、広末涼子さんが最優秀主演女優賞を受賞されました。授賞式には上でご紹介した間瀬泰宏エグゼクティブ・プロデューサーが出席され、23日の記者会見では間瀬プロデューサーから広末さんにトロフィーが手渡されました。関係者の皆さん、おめでとうございます。
2000/02/23(水)私はこの傑作を作られた滝田洋二郎監督、間瀬泰宏エグゼクティブ・プロデューサーと新宿某店でお目に掛かり、この作品について詳しい話をお聞きする機会を得ました。交際範囲が金融関係に偏っている私には、目から鱗が何枚も落ちた夜でありました。お忙しい中でも、ファンとの時間を大切にされる2人のプロフェッショナルに、理力の守りがありますようお祈りします。