2008/10/26
先に原作を読んでいなければ実話と信じられないような話です。映画は原作にかなり忠実な作りでありました。映画化するなら原作には殆ど触れられていなかった、父親が家族を捨てるに至った経緯とか、子供たちが何とか生きていけるようになった後の父親の対応とか消息とか、作り事でも付加されるのではないかと思って見ていましたが、その点も原作どおりでありました。父親は何故男の子2人・女の子1人を捨てたのか、その後どうしたのか、今どうしているのか、描かれていません。多分その点は原作者が許可しなかったんでしょうね。
この平和で豊かな日本で、中学生がいつまでもホームレスをしていることになるはずもありません。善意の人々に助けられて3人の子供たちは何とかなって行くという、見終わってから冷静に振り返ればそうだろうな、と思える物語展開です。しかしそれでも親友“よしや”君の両親に助けられて何とかなって行く主人公を見れば“人間界も捨てたモンじゃない”とでも言いたい気分になります。人間、何があろうと健康でさえあれば、希望さえ失わなければ、周りの人間と意思疎通を保ち続けていれは、ちゃんと生きていけるようです。
“よしや”君の両親を演じる男・女優さんもよく合っていました。高校生のお姉さん役をやっている主演女優さんは何と御年26才の由。それがまた全然違和感ありません。同じ月を見ているでは17歳にして26歳の男優さんと幼馴染(同級生?)の役をやって違和感のない主演女優さんに感心しましたが、こちらは逆の感心をしなければなりません。要するに元が美人ならどんな風にも化けられるって事かもしれませんが。