2008/03/02

母べえ

 今年の正月は邦画好きにとって記念すべき年でありました。なんと大女優吉永小百合様から年賀状が届いたのです。。。。。っっっっって要するに映画の広告なんですが(笑)。

 その主演女優さんから届いた広告の映画を3月、つまり劇場で見られる殆ど最後の機会に見てきました。日中戦争から大東亜戦争に雪崩れ込む暗い時代、本当の事を口にすれば常に「国賊」「売国奴」になってしまう時代に本当の事を言い続け、結局家族から引き剥がされ殺されてしまう男の妻と子供、そしてそれを助ける人々を描いています。

 風通しの悪い集団はいつも同じ事をします。本当なら状況が悪くなればなるほど皆が知恵を絞って解決策を出し合い、それを共有して状況を良くしていかなければならないのに、風通しの悪い集団は状況が悪くなればなるほど正反対のことをやってしまいます。この大東亜戦争突入〜敗戦の経過は、大日本帝国という風通し最悪集団が自滅への道を歩んだ過程として長く記憶に留めておくべき時代です。二度と同じ事を繰り返さないために必要なことは、あれがなぜ起きたか、どうすれば止められたはずだったのか、なぜ誰も止められなかったのかを考えることです。現代でも「ミニ大日本帝国」はどこにでも誕生します。会社でも職場でも、もっと小さな非公式集団でも、気をつけていないといつでも「ミニ大日本帝国」化します。状況が悪くなり、モノが言い難い空気を感じたら、空気が読めない(KY)人になることを恐れてはいけません。皆が空気を読み、天皇自身でさえ後年“自分個人としては反対だった”と回想しながら、絶対勝てないことが判り切った戦争に雪崩れ込んだあの時代から学ぶ事が、あの戦争で死んだ人々の魂を安らかにする数少ない方法です。大東亜戦争を描いた映画には殆どこの同じ感想を持ちますが、残された家族を丹念に描いたこの作品は、モノを言って迫害される本人ではなく、その本人を大切に思う人々の視点からこの不合理を描いている点で興味深いものがあります。
注:そういう視点で描かれた戦争映画が珍しいわけではありませんが。

 「山ちゃん」が最後に伝えた言葉、“自分はもうこの世にいないが、自分の魂はいつまでもあなたの周りにいて見守っている”という台詞は、“千の風になって”と同じです。死んだ後の事は私もこちらに書いたとおりに考えていますが、私も死者の魂に守られながら生きているつもりで日々を過ごしたいものです。また、助演女優さんはどこかで見た人だと思っていたらサントリーの「金麦先に呑んじゃうから〜〜〜〜!!!」さんでありました。なんと元宝塚の主席娘役にして中国では「楊貴妃の再来!」と激賞された方の由。因みに私、麦酒はサントリーの「モルツ」が一番好きなんですが、同じサントリーの発泡酒・第三麦酒は余り好きじゃありません。こちらは麒麟や札幌の方が美味しく感じます。味付けする人が全然違うんでしょうか。

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