2006/07/09
2006年公開作品
いきなり少女がリストカットするところから話が始まります。作り話であっても子供が酷い目にあったり死んだりするシーンを正視できない私としては、最初のシーンで“これは失敗したかな”と思ってしまいました。
心に傷を負った16才の少女、阿蘇山の麓にある牧場へ引き取られ、そこで馬とのふれあいの中で次第に傷ついた心を癒し、開いていく、、、という、まあありそうな展開ではあります。同じように傷を負って言葉を話せない少年、教え子に死なれて教師を辞め、妻子も捨てた男、過去を一切語らない謎の老人、その牧場を金儲けに利用しようとする勢力、真ん中辺まで見ればもうラストシーンが想像できてしまいますし、事実想像通りのお決まりラストに行きます。それにしても足を骨折した馬が次のシーンではあっさり回復し、主人公を乗せてパカパカ走っているとか、牧場主は筆頭株主をぶん殴っても何事もなく「出資を止めるだなんて言わせませんから」で済んでしまうとか、ラスト10分ぐらいでナニもかもが一気にお約束のハッピーエンドへ行っちゃうってのはナンボ何でも都合が良すぎるでしょう!と叫びたいのは醒めた自分であります。のめり込んでる自分は涙腺全開でありました。
今年見た映画の最良1番候補です。久しぶりにスタッフロール中席立ち率ゼロの、確かにこれは傑作でありました。大掛かりどっ派手ハリウッド映画も良いんですけど、やっぱり日本製しっとり映画に勝るものはありません。