2007/05/30
噺家が主人公の映画ですから、当然全編笑いだらけ、泣くほど笑い転げて帰ってこようと思い見始めたのですが、一寸勝手が違いました。主な登場人物は殆ど笑いません。中でもまっすぐカメラを見てにっこり笑ったらさぞかし可愛いだろうと思える美貌の主演女優さんはラストシーンの一つ手前まで殆ど笑いません。ひたすら怒った顔して主人公に悪態つくばかりの扱い難そうな役をやっています。本当はお互い好きなのにそれを上手に表現できず喧嘩ばかり、最後の最後でラブシーンという一寸前の日本映画・ドラマに出てくる男女を今風の設定でやっています。一番噺家らしく見えるのが小学生の「優」君で、この映画もこの上手な子役さんでかなりの部分保っています。
−話ってのは相手が聞きたいと思うから話なんだ。自分が喋りたいだけなら壁にでも向かって喋ってろ。
−逃げちゃダメだ。特に好きなものから逃げたら一生後悔するぜ。
なんて、どこかで借りたくなる洒落た台詞もいくつかありました。また去年はアジアンタムブルーに差し上げましたが、今年の最美形主演女優賞はこの作品をまずノミネートしておきます。まだ半年以上ありますから何が出てきますやら。楽しみなことです。
さらに下町浅草を表現する道具として東京湾水上バスをうまく使っています。東京下町観光案内映画としても良いです。