2007/12/15

幸せのちから

 この話は主人公が仕事に失敗し、妻が出て行き、子供だけは取り返すところから始まり、一流証券会社に就職するところまでが描かれています。ホームレスから一流企業の社員になったところが一つの一里塚として意味があるのでしょう。一流企業の社員になってもあっという間に辞めてしまう人は大勢いますが、実際の彼はその後自分で証券会社を興し、現在は大金持ちだそうです。

 仕事に行き詰った時、一番の恐怖は妻子を養えなくなるのではないかという事です。彼は妻に逃げられ、子供を連れたままホームレスになり、駅のトイレや教会で夜を明かしています。映画では子役を主演男優の実子がやっていて5歳ということになっていますが、ホームレス時代に於ける彼の息子はもっと小さかったそうです。またインターン時代が無給というのも創作で、実際は給料が出ていたそうです。しかし彼がその前後ホームレスであったこと自体は実話で、幼児を連れて駅のトイレで寝るのはどんな気分だったのか、ちょっと想像することは難しいものがあります。

 彼はペンキ塗りの最中に駐車違反の罪で拘束され、翌日そのままの格好で就職の面接に行きます。そこで彼は、この状況をどう取り繕うか考えたがとても無理だ、今釈放されたばかりで着替える余裕もなかったと正直に告白し、逆に面接者の心を掴みます。人生どんな場合でも無策の策が一番の策だとは言えない事ぐらい私も承知していますが、やはり基本は正直が一番だという事を思い出させてくれる良いシーンでありました。殆どの人は飾らない正直な人に好感を持つはずだからです。こういう映画を見るとしばらく元気が出ます。

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