2003/04/27

意味不明「のほう」言葉

【用例】

【解説】

 最近さる雑誌も解説していました。全部「のほう」が無くても全く同じ意味で通じる、でも必ずと言っていいほど付け加えられる不思議な敬語(????)「のほう」をご紹介いたしましょう。

 自分はあらかじめ用意された複数の選択肢より、その一方を提示しているに過ぎない。その選択肢はいずれも大差はなく、どれを選んだとしても大きな違いはない。その中から自分は最も無難なものを選んで提示しているだけで、その選択肢の範囲は自分の知ったことではない。従って自分の提示する案をアナタが気に入らなかったとしても、そのことに関わる自分の責任は極めて僅少である。>これが「のほう」に込められたメッセージです。その意味で、この言葉は「新丁寧語」と見なすより、一般的な曖昧言葉と同列に見た方が良いかもしれません。

 一説によればこの「のほう」言葉愛好家を「のほうズ」と呼ぶそうですが、どの程度一般的に認知されているのか定かではありません。ところでなんと今、NHKのアナウンサーが「時刻のほうは7時15分になります。」と言っているのを聞き、私は椅子から転げ落ちました。日本語もいよいよ大変なことになりつつあるようです。

 いや〜〜今日、近くのスポーツクラブへ見学に行ったら、そこの説明おねいさんが正統派「のほうズ」さんであらしゃりました。もう単語一つ一つ全部に「のほう」が付くのでありますよ。“プールのほうでは帽子のほうをお願いしております。会費のほうは今月いっぱい入会金のほうを半額にさせて頂く、というサービスのほうを行っております。”ついつい“ご説明のほうを伺って検討のほうを進めさせて頂きたいと思っております。”なんて言ってみようかと思いましたが、止めました(爆)。2003/04/27

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 よく考えればこの言葉、爆発的に流行りだしたのは最近ですが、結構歴史はあるようです。ほら、「消防署のほうから来ました。」って怪しげな消火器売り歩いている人、昔からいますよね。あれは確信的な騙しの手口ですが、プロの騙し言葉を、一般人が身を守るために取り入れ、定着させた一つの事例として、やはりコレクションに入れたいと思います。

 

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