2009/07/03
ノン・ヒューマン・コンパニオン
【意味】 愛玩動物
【解説】
横文字のお好きな方々には元々ペットというこなれた横文字があるんですがねえ。
ところがある日、ある動物愛護団体が「ペットという言葉は差別語である。“アニマル・コンパニオン”と呼ぶべきである。」と言い始めました。「ペットのポチ」なんて言ってはなりません。「アニマル・コンパニオンのポチ」と言うべきです。いやはや、動物もエライ事になったものです。しかしこれで安心してはなりません。今度は別の団体が「“アニマル”という言葉がそもそも人間の思い上がりを表す差別語である。人間の友達である動物は“ノン・ヒューマン・コンパニオン”と呼ぶべきである。」と言いだしたんです。その後「いや、そもそもヒューマンという言葉がイカン。」と言いだした団体があるかどうかは知りませんし、アホらしくて調べる気もありませんが、現在愛玩動物を意味する言い換え言葉は十数種類もあるそうです。要するに動物愛護団体の数だけあるって事でしょう。
似たような話として、「優秀な人材」も差別語である、「有能」と言え、と啓蒙なさる方もあられる由に御座います。何故「優秀」は差別で「有能」は差別でないか、等と質問してはなりません。言葉狩りというのは言い出したモン勝ちなんです。まだ人が言っていない、でも何となく言われてみればそんな気がしないでもない言葉狩りネタを早く考えつき、人より先に言い始めれば取り敢えずその話題では優位に立てます。「差別だ!」という主張に反論することは難しい上に危険、早く言えば引き合わないからです。元々根拠のないものに反論することはエネルギーの無駄です。2006/01/21追加 このように言葉狩りはある種の人々に取って何の能力も努力も要らない、手軽な上に自分自身は安全な自己顕示手段であったり、また合理的な理由はないまま他人を攻撃したい人に取っても便利な道具ですから、熱中し始めると際限が無くなるようです。
↑と不用意に「啓蒙」という言葉を使ってしまいましたが、今度はその「啓蒙」が使えなくなるようです。「蒙」の字が「蒙古」など一部の使い方に偏っているため、常用漢字から外すべきと、文化審議会の漢字小委員会なる偉い先生方の集まりでお決めになった由。どうして「啓蒙」が使えないのか不思議に思いましたが、これはどうやら「啓蒙」という言葉は不適であり、使うなら「啓発」がよろしい由(別ルートの伝聞ですが)。どうして「啓蒙」がダメで「啓発」がよろしいのか、などという質問をしない理由は上に書いたとおりです。2008/09/23
常用漢字 刹・椎・賭・遡を追加へ
(引用記事)
常用漢字の見直しを進めている文化審議会の漢字小委員会は22日、今年7月に追加を決定した188字に「刹」「椎」「賭」「遡」の4字を加え、「蒙」を外すことを決めた。
同小委員会では、現在の1945字から5字を除外することをすでに決定しており、これで来年2月に発表される最終案は、現行より186字多い2131字になる。
追加される4字は調査の結果、使用頻度が高かったことから追加が決まった。「蒙」については、「蒙古」や「蒙(こうむ)る」などに使われ方が偏っていることから除外された。
(2008年9月23日 読売新聞)
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