2008/11/08
よろしいでしょうか。
【用例】
ご相席のほうお願いしてよろしいでしょうか。
【解説】
「よろしいですか」の変種が出たようです。
意味は「ご相席をお願いします。」そのものなんですが、そもそも「お願いする。」以前に「お願い」しても良いかどうかを尋ねている段階であり、「お願い」するのはその返事を得た後であります。従って「お願い」がそもそもケシカラン!という反応が来たとしても、発言者には“いや、まだお願いしていない、お願いしてもよろしいかどうかをお尋ねしている段階である”と防衛する権利があります。そのお尋ね段階でアナタが気を利かせて私のお願い事を聞いてくれるのが正しい行いであり、しかしその段階でアナタには反論権がない、なぜなら「お願い」はまだ成立していないのだから、、、、、いやはや、ここまでして「発言責任」という名のリスクを回避し、身を守らなければならない面倒な人間社会でありますことよ。
これは新丁寧語というより、ひょっとすると既にもう少し広い範囲で定着しているかもしれません。
もう聞き慣れちゃったから ☆☆☆
番外:「白ネギの長さはよろしいでしょうか。」近所のスーパーでレジおねいさんがお客におっしゃっていました。この問いに「お願いします。」と答えますと、おねいさんはレジの下から小型の包丁を取り出し、その場でネギの緑色部分を切り落として下さいます。因みに関西でネギというものは白い部分を頂戴すべきものとされております。緑色部分を食してはなりません。特にリスク回避話法とは無関係の脱線ネタでした。2003/11/18
「お載せして大丈夫でしょうか」
ドトールコーヒーで飲み物を注文したらまずお皿を渡され、次にコーヒーの入ったカップを載せる際にこの発音がなされます。その大丈夫なコーヒーを飲みながら「よろしいでしょうか」と「大丈夫でしょうか」の差異は何であるかをつらつら思案してみました。もしこれが「お載せしてよろしいでしょうか」となった場合、「よろしいでしょうか」は実質的に命令形であるという新丁寧語界の文法に抵触します。命令形である「よろしいでしょうか」と区別し、単に確認が意図であることを示すために別の日本語を持ってこなければならぬ、そこで選ばれたのがこの「大丈夫でしょうか」であったようです。つまり「特に何かしてくれってんじゃないよ。熱いの載せるよ、ってだけだよ。」が発音目的です。
「大丈夫」と同様に「平気」も使われ始めているようです。こちらはもう少し丁寧度が下の扱いです。2008/11/08