お手軽経営用語入門

ア行
アウトソーシング [読み:アウトソーシング]
[分野] ビジネス 経営手法

会社の業務の一部を外部の業者に委託すること。業務の外部委託。

 今、経営の世界で最も重視されているのは、選択と集中です。
 会社の持っているヒト・モノ・カネ等の資源は、無尽蔵じゃないですよね。
 だから、その限られた資源を有効に使いたいという考えが主流になっているんです。

 例えば、不動産会社のようにIT系でない会社が、社員の給料計算のためにコンピューターを使う場合、機能に凝るより出来るだけ安く使える方がいいよね。余った資源で、いい物件を買ったり、新しい顧客を開拓する方が徳だもんね。
 そこで給与計算に必要なシステムは、リースやレンタルにしようとか、いっそ自社ではなくて、よその会社で給与計算もやってもらおう、という考え方が主流になってきました。
 昔は、社員の出張のためのチケット予約も自社の総務でやるのが普通でしたが、これも旅行代理店に一括して任せることが多くなってきました。

 そんな風に自社が得意としていない業務を、その業務を得意としている業者に一括して任せることを、アウトソーシングといいます。
 チケットなら旅行代理店、物流なら運送会社と言う感じですね。

 このアウトソーシング、もともとはアメリカのイーストマン・コダック社が情報システム部門を IBM社などに委託したのが始まりといわれています。

 情報システム、特にコンピューターって、昔はものすごく高価で、並の企業では買うことが出来なかったんです。
 それで昔から、リースやコンピューターの時間貸しのようなビジネスが盛んだったんです。
 情報システム部門のアウトソーシングっていうのは、このコンピューターの時間貸しの発展だといえますね。そして情報システム部門のアウトソーシングの発展形が、総務のような事務作業のアウトソーシングです。

 アウトソーシングは、自社で何でもやるより、出来るだけ社外の専門家を利用する方が効率がいい場合に利用されます。
 自社でなんでも用意しようとすると、準備が大変だし、経費もかかるもんね。
 アウトソーシングが発達すると、出来たばかりのベンチャー企業でも、準備期間を短くして、本格的なビジネスを早く実現できます。

 経営のスピードアップにも最適です。

(2001.05.25)
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一円起業(カンタン!会社の作り方) [読み:イチエンキギョウ]
[分野] ビジネス 法律

最低資本金規制の特例による会社設立の方法。現行商法(2005.10.28現在)上、株式会社の最低資本金は1,000万円であるが、特例により1円での設立も認められる制度。

ああ、金持ちになりたい!
そのためには、会社をつくろう!!

そう思っても、なかなか会社を作るのは大変です。

まあ、実際、いろんな問題をクリアーしないと会社経営はできないんだけど、設立自体に大きな壁があります。

その壁の一つが最低資本金です。

現行商法(2005.10.28現在)では、まず1,000万円持ってこないと株式会社を作ることができないということになっています。

その理由は、会社がスッカラカンだと、会社の債権者(お金を貸したり、商品を売った人)が困るので、せめて1,000万円用意しろ、ということです。

ただね。
これから初めて商売を始めようとする人が、1,000万円集めるのは大変です。
それなら、有限会社・・・って言っても、有限会社も300万円ないと設立できない。

そんな訳で、日本では会社を作るのは結構大変だったのです。

だけど、アメリカでアップルやマイクロソフトが成功して、ベンチャー企業の重要性が注目されるようになり、日本でも簡単に会社が作れるようにしよう、という意見が出てきました。

そこで、経産省が始めたのが「一円起業」。

簡単(?)な審査に通れば、資本金1円でも株式会社が作れるというものです。

これで会社の設立が簡単になりました。

この制度が好評なのを受けて、来年からの新・会社法の下では、「一円起業」がデフォルトになりました。

日本でも、画期的なベンチャーが生まれるといいですね。

(2005.10.28)
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ウォームビズ(環境省の真意?) [読み:ウォームビズ]
[分野] 環境問題

環境省が提唱する秋冬のビジネスファッション。

環境相のHPでは、こんな風に宣言しています。

環境省では地球温暖化防止のため、暖房時のオフィスの室温を20℃にすることを呼びかけています。 “寒い時は着る”“過度に暖房機器に頼らない”そんな原点に立ち返り、“暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良いビジネススタイル”それが「ウォーム ビズ」です。

秋冬の新しいビジネススタイルとして定着し、“暖房時の室温を20℃に設定する”ことを普及、定着させていきたいと考えています。

なるほど!
環境保全のために、みんなで頑張ろう!チームマイナス6%!ですね。

確かに、ボクは、環境保全の大切さは認めます。
そのために、心ある人がエネルギーを節約することも立派だと思います。

でもね・・・

なんで、お国に指図されないといけないのでしょうか?

そもそも、クールビズが、それなりに受け入れられたのは、もともと、日本のような高温多湿な国で、イギリスのような、寒い国の民族衣装を着て仕事をするのがナンセンスだっただけです。
サラリーマンの多くは、スーツのような、暑苦しい格好を辞める口実が欲しかったのです。
そこに、お上が、夏はスーツを着るな、と言ってくれてので、「いいわけ」として、クールビズを受け入れただけです。

また、ウォーム ビズも「成功」すると思います。
なぜなら、サラリーマンは、お上に言われるまでもなく、冬は重ね着をしてきたからです。

ま、少々不格好な服を着ていても、これからは「クールビズ/ウォーム ビズなもんで」と言っておけば、言い訳になるのはありがたいけどね。

しかし、しかし、ウォーム ビズの下敷きになっている京都議定書話には、どうも胡散臭さも感じます。

というのも、環境省は、環境税という、新しい「利権」を手に入れたくて仕方ないようなんですね。
環境という美名を盾に、天下り先や税金を手に入れたいようなのですよ。

おそらく、CO2削減6%は、達成できないでしょう。
そこで、環境省は言いますよ!

「努力のかいもなく、CO2削減6%は達成できませんでした。
  しかたないので、発展途上国から排出権を買いましょう。
  財源は新たに環境税を設定します。
  あ!取引が"公平"になるように、排出権取引は、環境省が設置する専門商社を通すこと!!」

何でも利権の現代社会には、ウンザリです。(あ!もちろん言いがかりですけどね)

(2005.10.24)
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エンパワーメント [読み:エンパワーメント]
[分野] 組織 人事

権限を委譲し、社員の自律を前提とし、実行行動は社員の自由意志に任せること。 指揮命令による社員のコントロールとは対極にある。

 人間の組織ってたくさんあるけど、基本的なパターンはナンバー1を頂点としたピラミッド構造が多いよね。ニホンザルやチンパンジーの時代から、人間は本能的にピラミッド構造が好きなのかもしれません。

 このピラミッド構造は軍隊のように、トップ(将軍)の考えたことを忠実にこなすだけなら、一番上手くいく形だと思えます。大企業や官庁も、もともと軍隊の組織を参考に作られ、その後改良されてきたものなので、上意下達のピラミッド構造ですね。

 とはいえ、普通の人間はピラミッド組織で働くことには、少し抵抗を感じるのではないでしょうか?

 アメリカでは昔から、どうすれば人間は喜んで働くのか、という研究が盛んでした。
 労働者の動きを観察したテーラーの時代から、いろいろな学説が生まれてきました。

 その結果分かったことは、人間は高い報酬や厳しい罰を与えられるより、自己実現、つまりなりたい自分になれる仕事をしているときが一番頑張って仕事をすることが分かりました。
 みなさんも、マズローの5段階欲求とかマグレガーのY理論とか聞いたことがあるんじゃないでしょうか?(知らない人のために、後日解説するからね)

 今の経営学の主流は、人間って限界もあるし悪さもするけど、ちゃんと扱えば、ものすごい力を発揮するはずだ、と考えています。

 その手段がエンパワーメントです。
 エンパワーメントというのは、従業員が自分の仕事のやり方を自分で決められるようにすることで、単に命令されるより一所懸命働いてもらおうという考え方です。

 エンパワーメントのやり方には、売上げ50%アップとか顧客満足度10%向上といった具体的目標は会社が定めて、実現方法は従業員本人の創意工夫に任せるものから、具体的目標まで従業員に任せるものまであります。
 どの程度、社員の自発性に任せるかは、その会社の文化によりますね。

 エンパワーメントを成功させるには、企業の中に従業員の成長を助ける文化や制度が必要ですし、みんながバラバラに頑張らないように従業員を一つの方向にまとめるリーダーシップも必要です。

 好き勝手にさせるのとエンパワーメントは別ですよ。 

(2001.05.24)
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