お手軽経営用語入門

カ行
カンパニー制 [読み:カンパニーセイ]
[分野] 組織

各事業部を整理統合してカンパニーという形態に改め、迅速な意思決定が行われるように大幅に権限を委譲した疑似会社を束ねた企業形態。

 今多くの大企業では、事業部制という制度で企業を運営しています。
 事業部制というのは、例えば電器メーカーならエアコンやビデオといった製品ごとに経理部や人事部のような管理部門をもって、ある程度独立採算で運営する仕組みです。
 会社の中に、会社があるイメージです。

 事業部制の目的は、事業ごとに独立採算にして事業の収益を高めようという考え方にもとづいています。会社も大きすぎるとかえって効率が悪くなるので、会社の中に少し小さな会社をつくって運営しようという考えです。

 でも、今まで日本の会社では事業部制といっても徹底したものではなかったんです。
 というのも、事業部は会社ではないので、会社全体が黒字なら、少々赤字の部門があってもゆるされたりすることが起きます。
 総合ナントカという会社には、この傾向があります。

 そこで、もっと徹底的に事業部制を実現しようという考えが出てきました。
 それがカンパニー制です。

 カンパニー制では、いくつかの事業部をまとめたものをカンパニーと呼びます。
 そして従来の事業部制よりも徹底した独立採算で経営します。
 本当に明日から会社として独立できそうなくらい徹底する場合もあります。

 ここでミソなのは、事業部をまとめて少し大きめにすることです。
 今までの事業部制だと、独立採算といっても小さすぎて効率のいい経営が出来なかったので、単独で事業が成り立つように複数の近い事業部をまとめてカンパニーという疑似会社をつくるんです。
 日本ではソニーなんかが始めていますね。

 事業部制 < カンパニー制 < 持株会社制の順番に事業の独立性が高まるイメージです。

(2001.05.30)
   目次に戻る
ホームに戻る

クープマンの目標値 [読み:クープマンノモクヒョウチ]
[分野] マーケティング

自社の市場ポジションを分析するための目安となるマーケットシェア。

 長い間ビジネスの世界では、マーケットシェアが重要視されていました。
 マーケットシェアというのは、自動車とかパソコンといった商品分野ごとに、その会社が売った製品売上げのパーセントで表します。

 例えば、パソコンを作っている会社がA社、B社、C社、D社の4社あるとします。A社が1,000万円、B社が500万円、C社が300万円、D社が200万円パソコンを売っているとすると、それぞれの会社のシェアは、A社が50%、B社が25%、C社が15%、D社が10%になりますね。

 クープマンの目標値というのは、このシェアから、自社の戦略を決めるために目安となる数値のことです。また、この数値から、自社の戦略が分かるという考えを、ランチェスター理論なんていいます。

 ランチェスター理論は統計学に基づいた、科学的な考え方なんだけど、まあ経験則のようなものだと思っていたらいいんじゃないかな?

 クープマンの目標値には、大きく分けて6つあります。

  1. 73.9%……独占的市場シェア
  2. 41.7%……相対的安定シェア
  3. 26.1%……市場的影響シェア
  4. 10.9%……市場的認知シェア
  5. 6.8%……市場的存在シェア
  6. 例外 : 2%

  1. 独占的市場シェアというのは、このパーセンテージを取れば、短期的に見ればトップが引っ繰り返る可能性はほとんどあり得ないシェアです。つまり独占状態ということですね。
  2. 相対的安定シェアは、トップの地位が安定しており、不測の事態に見舞われない限り、逆転されることはないシェアです。だいたいの企業は、この40%というのを目指してシェアの獲得に努力しますね。
  3. 市場的影響シェアというのは、いつ下位に逆転されるか分からない不安定な状態のトップです。まあ、激しいトップ争いが起きている市場では、よく見られる数字ですね。
  4. 市場的認知シェアは、市場においてようやく存在が確認される水準です。かろうじて、名前を覚えてもらえるシェアですね。
  5. 市場的存在シェアというのは、撤退のシグナルです。成長中の新市場ならともかく、長い間このくらいのシェアに甘んじているなら、撤退した方がいいということですね。
  6. 例外というのは、正確に言うとクープマンの目標値ではないのですが、経験則上、新製品が世間の話題に上り出すシェアです。ブームを生むのは、このシェアの時ですね。
    上手く育てると、主力商品になるかもしれませんが、まだまだヨチヨチ歩きの製品です。
 ランチェスター理論では、それぞれのシェアについて、取るべき戦略も解説しているのですが、それはまた後日。

 シェアと戦略の関係は興味深いですね

(2001.06.04)
   目次に戻る
ホームに戻る

経常利益 [読み:ケイジョウリエキ]
[分野] 会計

会社が通常の業務(本業)で稼いだ利益。

 今日(2001.05.09)のニュースによると、トヨタの利益がほぼ1兆円になるようですね。

 ところでみなさんは、一言で利益と言ってもいろんな種類があるのは知っていますか?
 代表的な利益としては「売上総利益(粗利)」「営業利益」「経常利益」「当期利益」なんかがあります。
 新聞なんかで利益と言うときは、普通「経常利益」のことを言うことが多いですね。
 ちなみに、経常利益というのは、その会社が本業でどれだけ稼いだかを示す利益です。

 他の「なんとか利益」と「経常利益」はどう違うのでしょうか?

 少し例を挙げて考えてみます。

 ある人が、自動車を50万円で仕入れて、100万円で売ったとしたら、ざっと50万円儲かったように見えます。この50万円の利益を「売上総利益(粗利)」と呼びます。
 でも、この自動車を売るために、雑誌に10万円の広告を出したとしたら、このときの儲けは40万円ですね。この粗利から広告費や営業さんの給料のような、販売活動に必要な費用を引いた利益を「営業利益」と呼びます。
 「営業利益」は、粗利から販売手数料を引いたものですね。

 さて、これだけ分かれば、利益は十分のように思えます。
 でも、商売にかかる費用には、仕入れや広告以外にも、もう少し目立たない費用があります。

 例えば、自動車を仕入れるときに借金をしていたらどうでしょうか?
 借金には利息を払わなければいけませんね。
 そういう金利の支払いのような商品の仕入れや販売以外のお金の出入りを反映したのが「経常利益」です。
 経常利益には、安い利息で借金できるとか、そもそも借金をしなくても商売が出来ると言った、その会社の財務的な体力も反映されているんですね。だから会社経営の総合成績としては、経常利益がよく使われるんですね。

 この売上げや利益をわかりやすくまとめた表を決算書と言います。
 決算書は企業の成績表です。

 みなさんの会社の成績はどうでしたか? 

(2001.05.09)
   目次に戻る
ホームに戻る

ホームに戻る

Copyright (C) 2000-2005 西麻布夢彦 All Rights Reserved.
<免責事項>
提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、西麻布夢彦(ウェブマスター)及び情報の提供元は 一切責任を負いかねます