お手軽経営用語入門

サ行
差別化 [読み:サベツカ]
[分野] 戦略 競争力

自社の商品・サービスに他社にない付加価値を加えることで競争優位を実現すること。

 さて、みなさんこれまでITキーワードをお楽しみいただきありがとうございました。今日からは、新コーナー「今日の経営キーワード」を始めます。
 第一回は「差別化」です。

 みなさんは、上で書いた「差別化」の意味は分かりましたか?

 え〜と、フカカチがキョウソウユウイで
 ・・・わけが分かりませんよね。

 これから、そんなムズカシイ言葉を簡単に解説していきますから楽しみにしてください。

 さて「差別化」ですが、簡単に言うと、人とは違うことをして商品がたくさん売れるようにすることです。

 違うことといっても、何をしてもいいというわけではないですね。
 キティちゃんの人形に角を生やして、スーパーキティちゃんだと言ってもお客さんは喜ばないんじゃないかな?
 お客さんが欲しいのは、本物のキティちゃんで、パチモノではないからね。

 だけど、同じような洗濯機を比べたとき、片方は洗濯しか出来ないけど、片方は乾燥機能もついているなら、お客さんは乾燥機能付きの洗濯機を買いますよね。
 差別化のポイントは、お客さんが喜ぶことをすることです。
 基本はお客さんの視点ですね。

 差別化の方法は、商品にオマケをつけるだけではありません。
 洗濯機なら、無料修理のサービスや新製品が出たときにはお取り替えします、なんていう差別化の方法も考えられます。

 現在は、いろんな会社の同じような商品がたくさんあって、お客さんに選ばれるのは大変ですね。そんな中で、自社の製品やサービスを売り込んで行くには「差別化」が大事です。

 学校では、差別はいけない、って習ったけどね。

(2001.05.08)
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証券化 [読み:ショウケンカ]
[分野] 金融

債権や不動産といった資産を金融技術を使って、証券の形に変えること。

貸した金返せよ♪

ああ、「ナニワ金融道」は面白いなぁ〜
つくづく、作者がお亡くなりになられたのが残念です。

さて、貸した金のことを法律では債権といいます。
貸した金は、一応、いつか帰ってくるので、債権は財産だということになりますね。

でも、企業経営にとって、一番あって嬉しいのは現金です。
お金があれば、何でも買えますし(by ホリエモン)、逆にお金が無ければ従業員の給料を払うこともできません。

債権が貯まると、一応会社の決算は黒字になるんだけど、現金がないと、給与も、仕入れの代金も払えなくなります。
こういう状態を黒字倒産といいます。

さあ、債権や不動産のような財産を持っている会社が、倒産を避けるには、どうすればいいでしょうか?
さしあたっては、債権や不動産を売ってしまえば良さそうです。

しかし・・・

会社の必要なお金は莫大です。
しかも、債権も不動産も、結構な金額がします。

そうなると、おいそれと買ってくれる人も、なかなか出てきません。
なんとか、安く売る方法はないでしょうか?

そんな要望に応えるために生み出されたのが証券化です。

証券化というのは、簡単に言ってしまえば、債権や土地をバラ売りすることです。
とはいっても、本当に小分けにするのではなくて、債権や土地を共有にして、その共有権を小分けにして売ることを言います。

例えば、毎月1千万円の家賃が入ってくる時価10億円のビルを、一人の人が買うのは大変なので、一口1万円の証券にして1万人に売るというイメージです。

そうすると、証券を買った人は、毎月家賃1千万円の1万分の1の千円の家賃収入が期待できます。
なんか、庶民のお小遣い稼ぎになりそうでしょ?

証券化自体は、上の例でも、ビルの所有権を小分けにする方法もあれば、家賃債権を小分けにして売る方法もあります。
ま、権利を紙に写して売れば証券化ですね。

してみると、昔おばぁちゃんにあげた「肩たたき券」も証券化?

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(2005.10.20)
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事業ポートフォリオ [読み:ジギョウポートフォリオ]
[分野] 戦略

一つの会社がさまざまな事業を併せ持つこと。その組み合わせ。

 世の中にはいろんな種類の会社があるよね。
 ビール会社や電機メーカー、自動車メーカーや警備会社とかね。

 そんないろいろな会社は、よく見てみると単に一つの商売をしているだけでないことが多いよね。ビールメーカーがジュースやお茶や薬を作ったり、自動車メーカーが住宅を作ったりね。
 そんな風に、一つの会社がいろんな事業を手がけることを多角化と言います。

 どうして企業が多角化を進めるのかというと、企業は次々と新しいビジネスを作り出さないと成長を続けられないからです。自動車が一人一台まで普及してしまったら、今までのようにたくさん売れなくなるし、新しい商品を生み出さないといけないよね。

 事業ポートフォリオというのは、多角化した企業が持っている事業の組み合わせのことです。自動車と住宅と通信(携帯電話)とかビールと発泡酒とジュースとか、そういった複数の事業を組み合わせて持つことです。

 ただ企業が多角化を進めるときに注意しなくてはいけないのは、何でもやれば良いというわけではないということです。企業が多角化を進めるときに注意しなければいけないのは、多角化することで会社の価値が最大になるように注意することです。
 その方法の一つがシナジー(相乗効果)を高めるということです。
 ビール会社が発泡酒やジュースを売るのなら、生産技術や流通網が流用できるから、全く新しい会社が新しく発泡酒やジュースを発売するより楽に事業が始められるよね。

 自動車会社が家を造るのはよく分からないけど・・・

(2001.05.14)
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私募ファンド(村上ファンドについて) [読み:シボファンド]
[分野] 戦略 金融

50人未満の投資家を対象に販売されるファンド(基金)。

 中国ファンドはっ 山一証券♪

 なんて、コマーシャルソングが昔ありました。

 ええ、山一自体昔のものになってしましたが・・・


 ファンドというのは、広く沢山の人からお金を集めた、そのお金を言います。
 お金というのは、小銭だと、なかなか有利な投資先もなくて増やすのも大変だけど、一旦、金額が集まると、お金がお金を産むようになるそうです。
  そうです・・・っていうのは、ボクは増えるほど沢山お金を持ったことがないので、いまいち確信が持てないからです。

 まあ、そんなわけで、沢山お金を集めて、沢山お金儲けするために、ファンドというのが作られます。
  上で書いた、中国ファンドというのは、一般庶民から少しずつお金を集めて、沢山集まったら投資に回すファンドですね。まあ、中国と行っているように、投資先は中期の国債ですけど・・・
  このような、沢山の人を対象にしたファンドを公募ファンドと言います。具体的には、お金を出す人が50人以上のものを言いますね。
  こういう、公募ファンドは、ボク達お金の素人に販売することが一般的なので、一般消費者を保護するために、ファンドの活動を細かく情報提供(ディスクロージャー)することが求められています。
  でも、情報開示って、ファンドを運営するプロにとって、案外面倒だし、リスクをとって、大きく稼ぐには邪魔になることがあるんです。
  そこで、儲け(パフォーマンス)を追求するファンドでは、あまり情報開示を要求されない私募ファンドの形をとることが多いのです。

 最近、世間を騒がせている村上ファンドも、そのほとんど(たぶん全部) が私募ファンドです。
  私募ファンドにすることで、買収先の企業(阪神とかね)に気づかれずに、株を買い進めることができるのです。

 では、この私募ファンド、どんな人が投資しているのでしょうか?

 基本的には、お金持ちです。
 お金持ちって、貪欲だから、より多くお金儲けしたいと思うんですね。

 どうも、そのお金持ち、都銀や政府系金融機関(住専問題で活躍した農林中金など)のようです。
  今、低金利(量的緩和という)のために、金融機関にはお金が余っています。(いいなぁ〜)
  そこで、この余ったお金が、ITベンチャーの成功者などのヒルズ族に流れ込んでいるそうです。
  そして、ヒルズ族が、飛行機やヘリを買っても、まだ、使い道がないので、村上さんのようなファンド運営者に「増やして!」と預けるのです(都銀や政府系金融機関自体が預かる場合もある)。
  このだぶついた金が、阪神の買収にまわっているのですね。

 でも、銀行が使い切れないお金を、「実績がある」と称して、成金に預ける構図・・・何か、デ・ジャ・ビューを感じます。

 ・・・ バブルです。
 ええ、イ・アイ・イの高橋さんや、イトマンの虚栄厨さんですよ!
 (虚栄厨さんも、400億稼がないと生きている意味がないとか、 そういう嫌らしい本を書いてましたね。ホリエモンの祖先です。)

 ああ、人は、同じ過ちを繰り返す・・・

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(2005.10.17)
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収穫逓増の法則 [読み:シュウカクテイゾウノホウソク]
[分野] 戦略 経済法則

初めのうちは、なかなか収穫が上がらないが、クリティカル・マスと呼ばれる一定量を超えると、雪だるま式に収穫が増えること。

 経済学を知っている人の間では、長い間「収穫逓減の法則」という法則が一般的でした。
 「収穫逓減の法則」というのは、簡単に言うと「同じことをやっていたのでは、はじめは上手くいっても、だんだん上手くいかなくなる」ということです。  例えば、ちいさなパン屋さんがあったとします。
 パンを一つ100円で売りました。売上げは100円です。
 元手が50円かかっているとすると、利益は50円ですね。
 10個売りました。1,000円の売上げです。利益は500円になります。
 100個売ると、売上げ10,000円、利益5,000円ですね。 だけど、ちいさなパン屋さんでは、10,000個もパンを売るのは大変だよね。
 たくさん売りたいと思ったら、チェーン店を作るとか、機械を買ってたくさん作れるようにするとか、元手がかかりますよね。
 たくさん売りたい、たくさん作りたいと思うほど、元手が増えて利益が減っていきますね。 そんなふうに、普通ビジネスは、はじめは頑張れば頑張るほどもうかったのが、しだいに頑張っても努力のわりに報われなくなります。そういうのを「収穫逓減の法則」というんです。 「収穫逓増の法則」というのは逆です。
 はじめはもうからないんだけど、ある瞬間から嫌になるほどもうかることです。 ソフトウェアのビジネスなんかがそうですね。
 例えばみなさんがよく利用しているEXCELのようなソフトは、開発にお金がかかるけど、CDに書き込んで売るのは、開発費ほどお金はかからないよね。
 開発費に900万円、CD1枚作るのに100円かかるとして、1枚1,000円で売るとすると、1万枚売るまでは赤字だけど、その後はどんどん利益が出るよね。
 それにソフトって、みんなが使っているほど、余計に売れるようになるよね。そのせいで、加速度的に利益が増えていきます。 「収穫逓増の法則」って、新しい産業や技術が生まれた時によく見られます。
 そして、しばらくすると「収穫逓増の法則」も頭打ちになって「収穫逓減の法則」が働き出すんです。 ぼろ儲けは難しいね。

(2001.05.16)
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先行者利益 [読み:センコウシャリエキ]
[分野] 戦略 経済法則

まだ誰も始めていないビジネスを最初に始め、顧客獲得・技術蓄積などの面で優位に立つことで、大きな収益をあげること。

 インターネットビジネスが華やかりしころ、盛んに言われていたのが「先行者利益」です。
 簡単に言うと、どんなビジネスでも早く始めれば成功する、ということです。
 早い者勝ちってことかな。  インターネット・ビジネスって、歴史が浅いし、なかなか大資本が本気でビジネスをしてこなかっんですね。それでYahoo!のような検索ポータルやネット広告の会社のように、小さなベンチャー企業が成功することが多かったんです。
 そういったベンチャー企業の競争相手は、大企業ではなくて同じベンチャー企業だったので、持っている資源、つまりノウハウや技術や評判は似たりよったりでした。
 難しく言うと、コンピテンシーでの差別化がはかれなかったんですね。 すると、そういった企業の間で何が決め手になるかというと、どちらが先に有名になっているか、ということだけです。
 早く有名になるには、早く事業を始めるのが有利ですよね。
 それで、インターネットビジネスでは、先に事業を始めた方が成功する、というジンクスが出来たんです。 もちろん、リアルのビジネスでも先行者利益が全く存在しないわけではありません。
 例えば、自動車会社Aがあったとします。
 工場を造るのに10億円、自動車一台を作るのに50万円かかり、一台100万円で売れるとします。するとA社は、自動車を2,000台売るまでは赤字ですね。 ここで、A社が自動車を2,000台売った時点で、B社が自動車ビジネスを始めた場合、どうなるでしょうか?
 A社は、もう工場を造るコストは回収しているので、1台50万円以上で売れれば損をしません。でも、B社は自動車を50万円で売るだけでは工場の建設費を回収できませんね。 つまり、A社のほうがB社より価格競争力があるといえます。(安く売れるってこと) もちろん、B社は絶対にA社に勝てないわけではありません。
 例えば、B社が自動車1台25万円(A社より安く)作れれば、チャンスかありそうです。
 それから、B社の売っている自動車が、A社の自動車より高くても、お客さんが買ってくれればOKですね。 とはいえ、新しいビジネスを誰よりも早く始めるのは有利そうです。 だって、競争がないんだから

(2001.05.20)
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