お手軽経営用語入門

タ行
チェーンストアーシステム [読み:チェーンストアーシステム]
[分野] 小売り 流通

1つの資本の下で、本部と店舗に分かれ、本部に経営管理と商品仕入れの権限を集中し、店舗は販売に専念するという形態をとる多数店舗の一元的管理手法。

 みなさんが普段買い物をしているスーパーマーケット、全国何処へ行っても同じようなお店の作りですよね。
 大阪のスーパーも東京のスーパーも、商品の並べ方もレジの雰囲気もよく似ています。
 それにマクドナルドのようなファーストフードのお店も、全国同じですね。
 そういう全国に同じようなお店を展開している小売業をチェーンストアーと言います。正確には全国である必要はなくて、11店舗以上同じようなお店があればいいんだけどね。

 さて、マクドナルドといえば、店員がマニュアル道理のことしか言わないというイメージがありますね。

 このマニュアルがチェーンストアーの肝です。
 チェーンストアーシステムというのは、本部といわれる中枢部門が店の作り方から品揃え、売り方までを決めて、仕入れも本部が一括して行う仕組みです。
 同じものを大量に仕入れて、大量に販売できるので安く売ることが出来るんです。
 言ってみれば、流通の大量生産方式です。

 チェーンストアーの理念は、19世紀後半アメリカで生まれました。
 19世紀後半アメリカといえば、フォードの対流生産方式が生まれたことでも分かるように、スケールメリットを重視する時代だったんですね。
 それで、生産の世界だけでなく販売の世界でも大量販売方式を重視するチェーンストアーシステムが生まれたんです。

 チェーンストアーシステムの最大の特徴は、本部と店舗が別れていることです。
 つまり頭を使う専門家とものを売る専門家を分けたんですね。
 分業と協業は大量生産・大量販売の基本です。

 このチェーンストアーシステム、昔のように物不足の時代は大成功しました。
 でも世の中が豊かになっていくにつれて、どんどんさびれてきました。
 ダイエーが経営不振になったり、イトーヨカドーが減収になったりしているのが象徴的です。

 もちろん低価格を武器にしたマクドナルドのように、元気なチェーンもあります。
 でも、今の小売業はチェーンという本部と店舗が別れた仕組みから、各店舗が自分の頭で考える、個店主義が主流になって来ているようです。

 お客さんは個性豊かな楽しいお店を求めているんですね。

(2001.05.31)
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デューデリジェンス(Due Diligence) [読み:デューデリジェンス]
[分野] 金融

投資すべきかの判断材料に利用する専門的な調査

企業がM&Aを行うときには、買収企業の情報を入念に調べて、適切な価格で買わなければいけません。
高値づかみだとM&Aは大失敗になりますし、あまりに安く吹っ掛ければ、相手は売る気を無くします。

そのために、DCFだのPSRだの、いろいろな金融工学の技術があるわけです。

なんて書くと、デューデリジェンスでは、かなり厳格に、その会社の「価値」を計算していると思うでしょ?

実際は……

「西麻布よ!A社を売りに出すから、デューデリして」
と部長がいいます。

「A社ですか? DCFで行きますか? PSRでいきますか? 埋没コストベースだと時間がかかりますけど……」
と、手法を打ち合わせたところ

「いや、昨日、相手の部長と飲んで、1株5万なら買うっていうから、5万になるようにデューデリして。5万で稟議が回れば、それでいいから」

……あ、値段決まっているのですか。

このように……

デューデリは買収相手との交渉ではなくて、社内の根回しに使われます!

(2005.11.16)
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デリバティブ [読み:デリバティブ]
[分野] 金融

金融派生商品のこと。先渡取引、先物取引、スワップ取引、オプション取引の4つに大別される。

 金融の自由化が叫ばれていた頃、よくデリバティブという言葉が新聞や雑誌で紹介されていましたね。同じ頃、ヘッジファンドなんて言葉も流行っていました。

 みなさんは、デリバティブやヘッジファンドというと、どんなイメージを持ちますか?

 なんだかガイジンがよからぬことをたくらんで庶民を食い物にしている姿が目に映りますね。
 NHKのドラマ「ある日嵐のように」でも、ガイシ系金融機関やベンチャー企業はお金のためには正義を踏みにじる悪者です。
 でも決して、ガイシもベンチャーも悪の巣窟ではありません。(たぶん・・・)

 デリバティブもヘッジファンドも、元々は株や証券の急激な値段の変化に対応するためのものです。
 デリバティブには、先渡取引、先物取引、スワップ取引、オプション取引等があります。
 例えば、先物取引というのは、将来特定の商品(株とか金とか小豆とか)を売ったり買ったりする権利を売買することです。

 今、株が1万円だとします。
 あなたは、この株を買います。
 将来値上がりすれば得ですが、値下がりしたら損ですね。
 もし会社が倒産して株がタダになってしまったら、1万円の損です。
 そこで、将来この株を1万円で売れる権利を千円で買っていれば、損は千円で済みます。

 デリバティブというのは、そういった複雑な取引を使って、損をする限度を少なくするための技術です。
 つまり一種の保険ですね。

 もちろんやり方によっては、損をするときには徹底的に損をするけど、得をするときは無茶苦茶得をするという取引も出来ます。
 みなさんがデリバティブに悪いイメージを持つのは、このハイリスク・ハイリターンな取引や仕組みの複雑さが危険な雰囲気を持っているからかも知れませんね。

 そんな複雑な取引が可能になったのは、IT技術が発達して高度な数式を短時間に解けるようになったせいです。デリバティブはデジタル金融と言っても良いかもね。

 小豆の先物取引はデリバティブじゃないよ。たぶん・・・

(2001.05.21)
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