食事を抜いてこの本を読め!!

ジャンル ライトノベル
書名 アストロ!乙女塾!
著者 本田 透(著) うろたん(イラスト) とんぷう(解説イラスト)
出版社 集英社(スーパーダッシュ文庫) ISBN 4-08-630264-0 値段 571円(税込み700円)
名言 3の目よーっ!
感想

人は変わることができるのだろうか・・・

何の取り柄もなく、世界に対して怯え、ただ生きるだけの人生・・・
まるで、ドラえもんのいないのび太のような人生・・・

オタ少年、藍原ヒカルは、そんな自分を変えることもできず、変えることも考えることさえできず、うじうじと暮らしていた。
そんなある日、幼なじみの眼鏡っ娘、猪熊ホノカの張り扇が炸裂し、二人は名門「女子校」白泉女学園、通称「アストロ乙女塾」への転入を決める。
ホノカの助けもあり、美少女に変装したヒカルは、周囲の誤解に助けられ、人気者に!
その人気故に、 学園を恐怖で支配する生徒会長、大豪院円との対決を余儀なくされていく・・・
対決の中、生まれる友情、暴かれる悲しい過去、主人公ヒカルは、すべての悲しみを癒し、学園に平和が戻ってくる。

「アストロ!乙女塾!」のストーリーを要約すると、こんな感じでしょうか?

なんか、本格的な教養小説の香りがしますが、実のところ、脱力ギャグ小説です。

なにせ、大豪院円がヒカル殲滅に繰り出す刺客は「つかえねぇ」奴らばかり・・・

初対面で、スパイであることを暴露するスパイ
「ぱふぱふ」という言葉で、錯乱する剣士
派手さにこだわって、使い道のない罠を張る忍者

第一、大豪院円も世界征服とピラミッド建設に情熱を燃やすサウザーのようなトンチンカン。

終始こんな感じだから、話もマジメになるはずもなく、ページをめくるごとに、ニヤリ・・・
3ページに一回は、声を上げて笑ってしまいます。

しかも、物語のクライマックス、のび太だったのは、ヒカルではなくて○○○だったと暴かれるどんでん返しには、抱腹絶倒間違いなし!

笑いのサービスに加えて、この小説、作者・本田透のサービス精神を、これでもかと詰め込んでいます。

本を開いた人は、すぐに、そのサービスを目にします。

なんと、文庫本なのに二段組み!

二段組みだから、文字がいっぱい!!


これが、塩○七海先生なら、二分冊でお値段も倍になるところです。

次に、オタ知識を、欄外の囲み記事で、また、デフォルメキャラのイラストで、これでもかと描き込んでいます。
文字もイラストも出し惜しみしません。

なにせ、イラストレーター二人体制!!

表紙及びイラストはうろたん先生! 解説イラストはとんぷう先生!
 
囲み記事でオタ情報満載!  

まさに、やりすぎです。

やりすぎといえば、キャラの言動もやりすぎ!

女スパイ、小野妹子は、自分をフランソワだと言って譲りません。
チビでツルペタの妹キャラが、フランソワ・・・

しかも、小野妹子をどうやって読めば、フランソワなのか?

公式HPによると・・・

小=フ 野=ラン 妹=ソ 子=ワ …

ああ、なるほど・・・

って、そんな訳あるか!!
(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻

さて、あまりべた褒めしても、嘘くさいので、少し作者に苦言を呈しておかなければ、レビューになりませんね。

小説の肝は、主人公に共感できるかどうかにかかっていると言われます。
ところが、この小説の主人公は、オ・カ・マ・・・

読者が感情移入しづらい設定です。まずいですよ!(めっ)

オカマといえば・・・

ボクが、小学生の時、機嫌良く廊下を歩いていたら、同級生から、突然・・・
「オカマ!」
と罵倒・・・

な!なんなんなんや!
思わず、自分がスカートをはいていないか確認してしまいました。

中学生にあがると

友人「なあ、この服(女物)着てくれよぉ」

友人のお兄さんに
「○○(本名)って、可愛い名前だね(うほ)」

うあああぁぁぁ・・・男は嫌いだぁ〜

高校生時代のある日、友人と駅で待ち合わせをしたら、友人は目の前を素通り・・・
声をかけたら

「ああ、女が居るのかと思った」

・・・ああああ、数々のトラウマが〜
トラウマが〜

オレは、オカマじゃねぇよぉ〜

って、感情移入しまくりデスか?

いや、だって、誰だって、こんなおっさんじゃなくて、美少女に生まれたかったじゃないか!
じゃないか!

そんな変身願望?に直撃の「アストロ!乙女塾!」

キミは、ヒカルのように「変わる」ことは出来るのか?

って、オカマはヤダよぉ〜(美少女がイイ!・・・ってオイ)

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(2005.10.29)

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