食事を抜いてこの本を読め!!

ジャンル 法律書 司法試験
書名 論文基礎力養成講座 民法
著者 柴田孝之
出版社 日本実業出版社 ISBN

4534039581

値段 3,800円
名言  
感想

論文基礎力養成講座は、司法試験機械的合格法で有名な、LECの柴田講師の新作です。

本書の特徴は、まず、各単元で、その単元の典型論点の論証を学び、次のユニットで、その論証を使う論文問題を解いて、知識を実践的に鍛え上げるという構成です。

論点・論証も、単に論証ブロックが書かれているだけではなく、その論点が、なぜ問題になるのか、また、その論点は、どのような場面で使うのか、といったことも解説してくれています。

ボクは、基本書や予備校の講義ではよく分からなかった論点の意味が、この本で学ぶことで、目から鱗が落ちるように理解できました。

論点の理解という意味では、非常に役に立つ1冊だと思います。

とはいえ、この本にも欠点はあります。
それは、練習問題に、若干言葉足らずな物があるということです。

例えば……

52.賃貸借3
  AはBと居住用の建物の建築を目的として,甲土地の賃貸借契約を締結した。これを前提に次の各小問に答えよ(各小問は独立した問いである)。
1. Cが@無権限で甲土地の周りを塀で囲い,資材置場にしている。この場合,BがCに資材の撤去を求めるには,いかなる法的構成によることが可能か。
2. AAがCとも賃貸借契約を結び,甲土地を引き渡した場合におけるBC間の法律関係を論ぜよ。

この問題、これだけ読んでも解けません。
というのも、ABどちらが賃貸人か明示してないから……

もちろん、小問2で「AがCとも賃貸借契約」と言っているので、Aが賃貸人だなと推測が尽くし、その前に、論点の勉強をしているので、小問1は、賃借人Bは、物権者でないけど、不法占拠者Cに返還請求する方法があるか、という話だと推測はつくんだけどね。

あと、もう一つ、致命的な欠点としては、このシリーズ、民訴・刑訴の発刊予定がありません。
まあ、憲民刑と商法は出るので、その売れ行き次第で訴訟法も出るかもしれないけどね。

ともあれ、

柴田!もっと働いて両訴を出せ!!

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(2005.11.20)

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