タイトル 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション
名言 殺されたから殺して、殺したから殺されて、それでほんとに最後は平和になるのかよ!
感想

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レビューを始めるにあたって、まずはお詫びしなければなりません!

というのも、ボクは、このスペシャルエディションを見るまで、アンチ「ガンダムSEED」だったからです。
どうしても、ボクのように、リアルタイムでガンダム・ブームを経験し、富野至上主義に陥っている人間は、「ガンダム」と名のつく物に「偏見」をもってしまうようです。
しかし、この作品、決して駄作ではありませんでした。

まずは、作品を見たことのない方のために、簡単にあらすじを説明します。

コズミック・イラ70……。『血のバレンタイン』の悲劇によって、地球、プラント間の緊張は、一気に本格的武力衝突へと発展した……
誰もが疑わなかった、数で勝る地球軍の勝利……。が、当初の予測は大きく裏切られ、戦局は疲弊したまま、既に11ヶ月が過ぎようとしていた……

ああ、いきなり初見の人には分かりづらい設定がでてきましたね。
「ガンダムSEED」という作品は、ガンダムを名乗っていますが、いわゆる富野ガンダムとは、まったく関連性がありません

この世界では、遺伝子操作の技術が進歩したことから、遺伝子操作によって、通常人より優れた肉体と頭脳、そして容姿を与えられた「コーディネーター」と呼ばれる人々が誕生しました。そして、遺伝子操作を受けていない、我々と同じ種類の人類「ナチュラル」と人種間戦争を戦うことになります。

この両者の人種偏見から『血のバレンタイン』という事件が起こります。
この『血のバレンタイン』、スペシャルエディションでは詳しく描かれていませんが、ナチュラルに支配されていた少数民族(?)のコーディネーターが独立を要求したことに対して、ナチュラルの中の過激派が、スペースコロニーごとコーディネーターを虐殺した事件のようです。

この虐殺を期に、両者は武力衝突を起こし、コーディネーターの優れた資質を発揮できる新兵器「モビルスーツ」の活躍で、数に劣るコーディネーターは善戦します。
そうして、戦争が膠着状態になった時期から、物語は始まります。

本作品の主人公は、コーディネーターでありながら、ナチュラル側のパイロットになるキラ・ヤマトと、コーディネーターの名門の家系に生まれエリート軍人として育てられたアスラン・ザラの二人です。

二人は、幼少の頃、仲の良い幼なじみとして育ち親友同志でした。

ふたりは友達 あのころのアスランは可愛かった・・・

この作品の見所は、敵味方に分かれた親友同士が、戦争の中、お互いを憎み、殺し合い、そして、殺し合いの不毛さに目覚め、終戦のために力を合わせることにあります。

エンターテイメントとしても申し分ありません。

親友という宿命のライバルが、最初はお互いを思い合いながらも、それぞれに仲間を殺され、相手を憎み、差し違えても相手を殺そうと迫る巌流島決戦の迫力!

アスラン! キラ!
二人の憎しみが交差する!

コーディネーターとしても、ずば抜けた実力を持つ主人公キラ・ヤマトの出生の秘密!

そして、権力者の欲望から生み出され、世界を憎み滅ぼすことだけを望む敵!

シャーそっくりな悪者

この作品では、ナチュラル・コーディネーター双方の不信と偏見が、戦争を相手を絶滅させずにおけない虐殺へと変えていく姿が描かれています。

戦後60年を経て、この世界から戦争が無くならないことを思うと、漫画とはいえ本作品のメッセージの重さを感じます。

最初に書いたように、ボクは、この作品に偏見がありました。
ガンダムをリメイクするなら、初代のガンダムの絵柄だけ新しくした方が良いのではないかと・・・

しかし、このスペシャル・エディションを見て、意見が変わりました。

「ガンダムSEED」は、単なるガンダムの焼き直しではありません。
今という時代に相応しい、新しい物語なのです。

それが、ガンダムという名を名乗っているのは、ガンダム・ファンとして、むしろ誇らしいと思います。

欠点は、全50話という長大な物語の総集編のため、話のテンポが速すぎ、初見の人には分かりづらいことです。
初めて見る方は、前もって、あらすじは押さえていた方が良いかもしれません。

ま、50話見るという方法もありますけどね。(なげぇよ!!)

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この作品を見るなら!

(2005.10.20)

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