その会社なんぼや!

第四話 時は金なり その2

<まとめ>
1年後に100万円手に入る権利の、今日の値段を現在価値という
現在価値を出すための利息を、割引率という

<本文>

 前回は、
  • お金には利息が付くこと
  • だから、今日の100万円と1年後の100万円は価値が違うんだ
という話をしましたね。

 さて、あなたは突然お金が必要になりました。でも、今は手元にお金がないとします。
 じっくり考えてみると、友人にお金を貸していました。金額は100万円です。
 ただ友達との約束では、そのお金は1年後に返すということになっていますので、今すぐ返せとは言えません。

 そこで、別の友人、萬田金次郎さんに1年後友達から100万円を返してもらう権利、つまり債権を売って、お金を作ることにしました。
 さて、萬田はんは、いくらならこの債権を買ってくれるでしょうか?

 間違っても、100万円では買ってくれませんね。
 だって、その100万円を銀行に預金しておけば、1年後には利息が付いて、増えるんだから。(とりあえず、その利息を2%としましょう。)
 すると萬田さんは、1年後利息込みで100万円以下になる金額じゃないと、あなたに払ってくれないと云うことになりますね。

 つまり、こういうことになります。
 (萬田さんが払う金額) + 利息 = 100万円

 つまり
 (萬田さんが払う金額) X 1.02 = 100万円

                   100万円
 (萬田さんが払う金額) = -------------  = 98万392円
                    1.02

 萬田さんは、98万392円なら、債権を買ってくれそうです。
 これはどういうことかというと、1年後に100万円手に入る権利の今日の価値、つまり現在価値は98万392円ということです。

 将来お金が入ってくる権利を、少し安く別の人に売ることを「割り引き」と云いますが、そのとき1年の利息をいくらにするかを「割引率」といいます。
 今回の例では、割引率は2%ですね。

 さて、ここで公式です。
 <n年後にα円返ってくる権利の現在価値NV(n)を求める式>
           α円
 NV(n) = ----------------
        (1 + 割引率)n

 さて、今回は1年後に100万円手に入る権利は、今日いくらになるか、つまり現在価値について説明しました。それと、現在価値を計算するための割引率というものも説明しましたね。
 次回は、毎年、いくらかのお金を生み出す金の鶏を今日売るといくらになるか、つまりプロジェクトの現在価値を説明します。
 乞うご期待

 あ、それと萬田はんの利息はトイチやし、モロモロの手数料がかかるから、100万の債権も98万では、売れへんと思うで。ほな。

次回 第五話 金の鶏ください

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