(期間限定)
2009年第11回JFL第30節
MIOびわこ - V・V長崎

 期間限定コーナーです。
(テキストだらけの恐ろしくスキルを使わない上かなり長いだけのページです。)
出来るだけ、公平・客観的に判断をしたつもりですが、個人的な主観に基づいたものである事をご了承ください。 内容に重大な事実誤認があった場合はご連絡いただければ幸いです。


試合前の状況
 前節、3試合ぶりに公式戦勝利を挙げた長崎。 試合内容が相手ペースであった事、負傷者の増加は懸念材料だが、 それでもズルズル沈まない力を身につけている事を証明した。
MIOは一時期より調子を崩しているが、中位に踏みとどまる安定感を持つクラブ。 残り5試合、横河、鳥取などの上位との対戦も残る中、中位のMIOに勝てるかどうかが 長崎の今期の力を図る大きなパラメーターとなる。


第30節 MIOびわこ vs V・V長崎
宮尾勇気
  神崎大輔  
山城純也   大塚和征
    川崎元気  
  田上渉    
立石飛鳥     隅田航
伝庄優 加藤寿一
近藤健一
日時:2009年10月25日 13:00〜 
場所:滋賀県 皇子山
 GK:近藤健一
 DF:隅田航、加藤寿一、伝庄優、立石飛鳥
 MF:田上渉、川崎元気、山城純也、大塚和征
 FW:宮尾勇気
布陣:4-2-2-1-1
天候:曇り
サブ:
吉本哲郎、梶原公、佐藤由紀彦、原田武男
福嶋洋、阿部博一、佐藤陽介


前半
 立ち上がりから共に先制点を狙う両チーム。 しかし、時間経過と共にMioが動きだしの早さと粘りでペースを掴む。 攻められながらも反撃を狙う長崎だが、1トップとサイドの動きなどが整備されておらず機能しきれず。 Mioの攻守の切り換えの速さと動き出しの速さの前に、玉際でことごとく競り負けていく。 それでも攻められながら守りきり前半を終了。


後半
 交代無く後半開始。
 前半の停滞感を打開すべく果敢に攻める長崎がチャンスを掴む。 しかし、大塚がDF裏へ抜けGKと1対1になり外し結果的にこれが試合の明暗を分ける事に。 この後、Mioのカウンターからサイドに振られマークのずれた所を綺麗に決められ失点。 さらに64分、パスをカットされカウンターを受け0-2とされる。 攻撃の手詰まり感と完全に受けに回ったボランチを活性化させるために元気に代えて福嶋、宮尾に代えて阿部。 4-2-2-2とするが攻守の切り替えで上回るMioを崩せず。 76分、大塚に代えて由紀彦投入も流れ変わらず、またカウンターから失点し0-3で敗戦。


感想
総合
 アウェイ仙台戦と同様に完敗だった。 この日、有光が欠場した長崎は4-2-2-1-1を敷き、 原点であるサイド攻撃を機能させる為にSBにも攻撃参加の意志が強く見えた。 しかし随所で4-2-2-1-1での各POSの役割徹底が出来ておらず、そのギャップを突かれ失点を重ねた。

 攻守の切り替えの早さ、プレイの丁寧さ、玉際の粘りで完全にMioに遅れを取った。 特に雑なプレイやシュートチャンスでの不必要なプレイ等で自らチャンスを逸する事も多かった。 サイドに振られた時のDFの脆さも改善されておらず、負けるべくして負けた試合だと思う。 選手のメンタル面で「自分達の力を出せば勝てる」という自信が 「自分達の力を出しさえすれば勝てる」という風になっていたようなムードも気になった。

○4-2-2-1-1
 ボランチ2枚で渉の負担を減らし守備を安定させ、長いボールを蹴れる元気に底の起点を託す。 守備が安定した分、SBは攻撃参加を狙う。1.5列目の神崎は1トップ後ろから飛び出しを狙い、 両サイドのドリブラー2人はサイド攻撃だけでなく、中に絞って1.5列目的な動きも行う。 1トップの宮尾は前から走って相手ラインを押しさげる。

これがこの日意図したプランだ。 しかし、ミスが2点あった。
1:ポストプレイ不在。
 長いボールを蹴っても前が宮尾、山城、大塚ではポストは期待出来ない。 神崎は前を向いてボールを貰えず、常にフリーでボールを受けてから前を向き直すしかない。1テンポ攻撃が遅れる。 ポストが機能しない事で長崎の長いボールはサイドへの散らし以外に使い道がなく怖さが半減した。 更にボランチと、神崎の間は時間経過と共にスペースが大きくなりMioが楽にボールを持てた。

2:Mioのラインを下げれず。
 前目に上げてきたMioのラインを下げる事が出来なかった為、攻撃陣は相手DFの隙を見つけて飛び込む事が出来なかった。 後半にFWの枚数を増やしても、相手DFがラインを高くしている為に密集状態となり FW同士で渋滞を引き起こしていた。 スペースを作る、サイドに開いて相手を動かす等DFと駆け引きする事が余りに無く単独で挑んでいた。  

○守備
 サイドに振られた時の脆さは余りに不安。 また後ろから飛び出してくる選手を捉え切れていない。 加藤などかなり体を張った守りでピンチを防いでいたが、やはり周囲の状況を理解し指示出来るDFリーダーが必要。 もっとDF陣は主張をぶつけあって欲しい。

○軸となる選手への依存
 以前も書いた事があるが、このチームは
「GK近藤-DF久留-ボランチ渉-FW有光」
の中央の軸がそのままチームの背骨である。そこに武男や由紀彦といった選手も加えていいだろう。 しかし久留、武男不在で渉の負担が大きく、中盤のフォローに手が回らなくなってきている。

 また、試合中でもゲームバランスを考え、スペースを作る動きの出来るアリがいない事で攻撃も停滞。 チームとして軸となる彼らの穴を埋め切れていないし、彼らがいない時の戦い方が定まっていないと思う。 この日の4-2-2-1-1は本来、その為の戦い方の筈だが、選手の中に普段との役割の違いを理解してない者もいた。 早急な改善が必要だと思う。

○採点・採点理由
GK:近藤健一 5 ファインセーブで何度も失点防ぐも3失点の責任は免れない。
DF:隅田航 5 攻撃参加でもチャンスを作れず。1点目の失点は隅田の裏を取られたもの
DF:加藤寿一 5.5 個人面ではミス無し。ただしDFリーダーとしてもっと期待がかかる。
DF:伝庄優 4.5 サイドの揺さぶりに弱さを露呈。時間経過と共に後に下がってピンチを招く。
DF:立石飛鳥 5 守備ではともかく攻撃面で貢献出来ず。
MF:田上渉 6 必死に動き周囲をフォローも1人では限界があった。
MF:川崎元気 4.5 前線にボールの出し所がなかったのは事実だが判断の遅さと雑なプレイが目立つ。
MF:大塚和征 4.5 後半の決定機を外したのは痛い。また雑なプレイが多かった。
MF:山城純也 5.5 最後まで動きを落とさず体を張って相手陣内に切れ込む。
MF:神崎大輔 5.5 良くも悪くも影響力大。持ち過ぎや上がり過ぎが良い場合もあった。
FW:宮尾勇輝 5 単独での突破が多く1トップの役割果たせず。
FW:福嶋洋 5 スペースのない中で存在感を示せず。不調気味。
MF:阿部博一 5.5 シンプルだが再三の裏を狙った突破は数少ない後半のチャンスだった。
FW:佐藤由紀彦 5.5 質の高いボールを供給も相手のチェックに苦戦
監督:岩本文昭 5 4-2-2-1-1の役割を選手に明示出来ず。機能させられなかった。
MVP:無し

○最後に
 どんなに華麗に相手を交わしても1点は入らない。
どんなに相手を美しく崩しても芸術点なんか貰えない。
どれ程美しい崩しでもパスワークでもトリッキーなプレイでも・・強引なシュート1本の方が美しい場合もある。
 どんなに勝負強い実績があっても、どんなにドリブルが上手くて体のキレが凄くても荒いトラップは無意味だ。 泥だらけにユニフォームを汚して転びながら相手にプレスをかけた渉が数倍華麗だ。
戦うって何か?
自分に問い直してほしい。



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