2006/3/27
政党間共闘について
渡辺秀美
このサイトのBBS2へ「日本国憲法改悪反対の共闘」と題し、改憲阻止での共闘についての共産党の社民党への申し入れに関して投稿(06/03/04)があった。
この投稿に対する私の意見を同じBBSに次のとおり掲載した。
「投稿者は次の事実を知らずにか、または知っていても無視できること、あるいは無関係のこととして上記投稿をしたのであろう。
その事実とは、共産党が今年1月6日新社会党の憲法改悪阻止の共同についての申入れを拒否したことです。拒否理由は次のとおりです。
「ひとつは、新社会党が人事構成や運動方針などで明らかなように、不法な「糾弾路線」で日本の民主主義に決定的な害悪を流しつづけてきた部落解放同盟(「解同」)と密接な関係にあることです。同党委員長の栗原君子氏は「解同」と一体の新社会党広島県本部委員長であり、「解同」は、今日でも大会の運動方針その他で日本共産党への不当な反共攻撃をおこなっています。
第二に、新社会党綱領では、日本共産党を名指しした事実に反する不当な攻撃がおこなわれていることです。同綱領では日本共産党について、「『国旗・国歌』の法制化を認め」「日米安保条約問題の凍結を打ち出し」とか、「党の利益を階級全体の利益や大衆闘争や少数者の人権よりも上におく体質をもっています」などとのべています。
第三に、新社会党の「憲法改悪阻止の共同」なるものが、社民党や共産党の政党要件を国政選挙で活用しようとする極めて党利・党略的なものであることが同党の基本方針などで明らかになったことです。」(「しんぶん赤旗」06/01/07付)
改憲阻止の共同についての新社会党の申入れを共産党が拒否した事実を無視したり、無関係として、同党の社民党への今回の申し入れを論じることはできないとの認識のうえに、私は現在次のように判断しています。
(1)改憲阻止の共同についての新社会党の申入れに対する共産党の拒否は重大な事実あり、拒否理由は正当なものと認められない。
(2)正当な理由無く共闘を拒否する政党等とは共闘してはならない。
私の判断の結論的部分のみを上に書いていますが、その理由等については適切な機会があれば述べます。
なお、上の投稿には「憲法改悪のたたかいに弾みがつきました」と、文の前後関係から社民党、共産党間共闘がすすみつつあるかのように誤読されかねない表現がありますが、社民党大会(06/02/11-2)で又市幹事長は協議に応じると返答したのであって、共闘をすすめるか否かについての返答をしていないと答弁していたと私は記憶しています(社民党大会速記録は未だ入手していません)。」(Socialist
Consort BBS2 06/03/04)
ここでは社民党大会での又市幹事長の答弁を私の記憶に頼って記述した。大会速記録によると幹事長答弁は次のとおりである。
「共産党との関係の問題について、御質問ですからこれはぜひ皆さんにもお知りいただきたい。各県連合にも対応についてはお流ししたと思うんですけれども、1月の23日に突然共産党の市田書記局長が私に会いたいということで、穀田国対委員長と一緒にお見えになりました。何のことか全然事前に話がなかったわけでありますから、参議院の私どもの控室にお見えいただきました。その場で福島党首あての志位共産党委員長の申入れ書が手渡されました。
私自身は、わざわざ社民党に共闘を申し入れにおいでになるわけですから、まことに歓迎をいたします。これは大体人が来られたら「ようおいでになりました」というのと一緒でございまして、そう申し上げたら、「歓迎」と書かれておりましたけれども、そういうことでありまして、内容は憲法問題での両党の共闘について会談を行うことを申し入れるということでありますから、これは私は党首にも伝え、そして党の機関で諮った上で御返答申し上げたいということで返事を申し上げた。
その何分か後に共産党はもう記者会見をやって、それが翌日の『赤旗』はトップ記事ということでありましたから、それで一遍に何かわいわい、わいわいと。私ども何もまだ検討もしておらないし、何かやるといったわけでもないし、なのに何か知らんけども、あちこちから、どうなった、どうなった、どうなった、何で共産党と共闘するのかとか、まあいろんな話がきて、何にも言ってないのにそういうわけでありまして、事実はときどきマスコミにつくられるということもあるかもしれませんが、そういうことでありました。
ですから、こういうやり方は、共闘をやろうという相手にちょっと私自身は失礼だなという思いを持っています。少なくとも記者会見をやるときに、じや、こういうこととこういうことは社民党さんと確認をしたから、これは記者会見でうちは言いたいと思うが、どうかという確認をなさるべきですよね。あるいは共同会見やりましょうかというぐらい言うのが筋じやないですか。中身何にもないんだから本当は、社民党さんに申し入れてきました、こういう御返事でした、こんなことを記者会見で言っておきたいが、それでいいですかと断るべきですよね。『赤旗』の大きい記事書くために何か申し入れしたようにしかみえない、これでは信頼関係はなかなかできない、こういうことがあると思うので、ちょっとこうした利己的な態度はいかがなものかなと思うわけであります。
さりとて憲法改悪阻止で頑張ろうということでございますから、そういう意味で私どもは前から申し上げてるように、広範な改憲阻止の国民的なネットワークを形成ということを申し上げてきた。共産党との関係も何が一緒にできるのかというのは、これは聞いてみなきやわからないわけでありますから話し合いはしたいと思います。大会後にやりましょうというふうに申し上げてありますが、やりますけれども、どういうことができるのか。
ただ、2党間に限定し、あるいはそれを先行することを通じて大衆運動の盛り上がりをむしろ弱めることになるようなことをするつもりは全くございませんから、そこのところは御心配なさらないように。
また、我が党も今まで、共産党とだけ共闘してきたことというのはあんまりないんじやないですかね、長い社会党の歴史時代通じても。選挙などで社共共闘とかというのはあったり何かしますけれども、大衆運動レベルでそんなになかったような気がいたしますが、そこらのところはしっかり踏まえて対応をしてまいりたい、このように思っておるところであります。」SDPJ0006p43-4
これが社民党幹事長の答弁であって、党間で「話し合いはしたい」ということと、共闘を「2党間に限定し、あるいはそれを先行することを通じて大衆運動の盛り上がりをむしろ弱めることになるようなことをするつもりは全く」ない、ということが今回の党間共闘についての社民党大会での公式見解であることが理解できる。
SDPJ 0006 社民党『社会民主党第10回定期全国大会(06/02/11-2)速記録』