
川崎市麻生区の地域情報誌「マイタウン21 たま・あさお」に月1回掲載しています。
| 19年2月号 | 問題行動 吠える |
| 19年1月号 | 犬の生活(しつけ) |
| 18年12月号 | ダイエット |
| 18年11月号 | 猫下部尿路疾患 |
| 18年10月号 | ドライアイ |
| 18年9月号 | 結膜炎 |
| 18年8月号 | 犬の椎間板ヘルニア |
| 18年7月号 | ノミ・ダニに気をつけよう |
| 18年6月号 | 熱中症 |
| 18年5月号 | 狂犬病予防接種 |
| 18年4月号 | 下痢 |
| 18年3月号 | 嘔吐 |
| 18年2月号 | ワクチン |
| 18年1月号 | がんの診断 |
| 17年12月号 | 猫が食べないと |
| 17年11月号 | 犬の下痢 |
| 17年10月号 | 犬の認知症 |
| 17年9月号 | 心臓病と食事 |
| 17年8月号 | 腎疾患と食事 |
| 17年7月号 | 犬の関節炎 |
| 17年6月号 | 肥満と食事 |
| 17年5月号 | 食餌アレルギー |
| 17年4月号 | 膀胱結石と療法食 |
| 17年3月号 | 犬・猫の食事 |
| 17年2月号 | 犬の皮膚とシャンプー2 |
| 17年1月号 | 犬の皮膚とシャンプー1 |
| 16年12月号 | おしっこが赤い |
| 16年11月号 | 犬のお産3 |
| 16年10月号 | 犬のお産2 |
| 16年9月号 | 犬のお産1 |
| 16年8月号 | マラセジア皮膚炎 |
| 16年7月号 | ホルモン性皮膚疾患 |
| 16年6月号 | アレルギー性皮膚炎 |
| 16年5月号 | 犬の細菌性皮膚炎 |
| 16年4月号 | ネコの下部尿路疾患 |
| 16年3月号 | 白内障 |
| 16年2月号 | 瞼の病気 |
| 16年1月号 | 角膜のキズ |
| 15年12月号 | 猫のカゼ(くしゃみ) |
| 15年11月号 | 猫のカゼ |
| 15年10月号 | 子犬を飼い始めて−3 |
| 15年9月号 | 子犬を飼い始めて−2 |
| 15年8月号 | 子犬を飼い始めて−1 |
| 15年7月号 | 外耳炎 |
| 15年6月号 | 耳掃除 |
| 15年5月号 | 犬のフィラリア症 |
| 15年4月号 | 猫の慢性腎不全 |
| 15年3月号 | 犬の問題行動−3 |
| 15年2月号 | 犬の問題行動−2 |
| 15年1月号 | 犬の問題行動 |
| 14年12月号 | 高齢化−3 |
| 14年11月号 | 高齢化−2 |
| 14年10月号 | 高齢化−1 |
| 14年9月号 | 犬伝染性気管支炎 |
| 14年8月号 | アレルギー性皮膚炎−2 |
| 14年7月号 | アレルギー性皮膚炎 |
| 14年6月号 | 猫の甲状腺機能亢進症 |
| 14年5月号 | 子犬のワクチン |
| 14年4月号 | ワクチン |
| 14年3月号 | 猫の咬傷 |
| 14年2月号 | ハムスター |
| 14年1月号 | 猫の口が痛い |
| 13年12月号 | 歯周病 |
| 13年11月号 | てんかん発作−2 |
| 13年10月号 | てんかん発作 |
| 13年9月号 | 副腎皮質機能亢進症 |
| 13年8月号 | 犬の甲状腺機能低下−2 |
| 13年7月号 | 犬の甲状腺機能低下症 |
| 13年6月号 | 糖尿病 |
| 13年5月号 | 猫の去勢・避妊手術 |
| 13年4月号 | 犬の避妊手術 |
| 13年3月号 | 普段の食事 |
| 13年2月号 | 嘔吐と下痢の食事 |
| 13年1月号 | 猫の慢性腎不全U |
| 12年12月号 | 猫の慢性腎不全 |
| 12年11月号 | 癌と栄養 |
| 12年10月号 | 肥満とダイエット |
問題行動 吠える
飼い主におやつを催促して吠える。ほかの犬や人に吠え付く。留守中や夜中に吠え続けるなど、犬が吠えるのには必ずわけがあります。飼い主にとって犬が吠えることを不快に思ったり、近隣に迷惑と感じる時は無駄吠えです。飼い主が人間社会のルールを教える必要があります。
「吠えたのでゲージから出した」「吠えるので、抱いてあげた」「人の食事を欲しがって吠えたので、与えた」など、吠える犬の飼い主は日常の中で、要求に従っているのです。このまま放置すると、飼い主の言うことを聞かず、いつまでも吠え続けます。吠える理由や要求を見極め、排便・排尿などの必要最小限の要求と区別し、リーダーとしてルールを教えなければいけません。手で犬の口を閉じて「いけない!」または「NO」と叱ります。おとなしくしていたら、優しく誉めてあげて、何回も繰り返し教えましょう。
犬との生活(しつけ)
犬がどう感じるか?どう思っているか?擬人化してはいませんか?家族の中の問題児になっていませんか?犬は優れた能力を持ち、集団生活や人との付き合いをうまくできる動物です。しかし社会生活を営むために学校に通うわけではありませんので、社会のルール、家族のルールを教えなければなりません。いろいろな本には、しつけとして服従訓練の方法が書かれています。
もともと犬は群れで生活していました。群れを維持するための規律は厳しいく、リーダーや優位のものには絶対です。群れから離れることは死を意味します。したがって優位のものへの服従は、犬にとって何の苦にはなりません。むしろ心の安定につながります。しかし犬を上位にすると、問題行動が多く見られます。犬の気持ちを理解して、やって欲しいことができた場合は、ほめることが大切です。
ダイエット
健康志向の現在、肥満は、脂肪肝、関節・心血管系の障害などの危険が増大します。愛犬が今肥満にあるのか?体重だけではなかなか判りませんでした。脂肪のつき方などで判断していました。今では体脂肪率を量ることができます。ダイエットは、飼い主さんが健康を願うとき、つらいと思う気持ちを変えないと、真に心から減量させてあげるのがこのこのためだと認識しないと、うまくいきません。
家族で、誰が何を与えているかをしっかり管理し、人の食べ物やおやつも高カロリーになりがちです。しかしおやつやトッピングを無理に中止するよりは、1日の摂取カロリーを増やさず栄養のバランスを考えドックフードを中心に与える事が大切です。運動によってのカロリー消費は、それほど多くないため、食事管理をせず運動だけでの減量はうまくいきません。食欲の秋、与えすぎに注意しましょう。
猫下部尿路疾患
寒くなると猫の運動量も減り、この病気が多くなります。猫は尿の濃縮力が人に比べて高く、特に男の子に、尿中に含まれるミネラル分が結晶化して(ストラバイト)砂粒状になり、尿道に閉塞して起きます。何回もトイレに行き少量しか出ない、いつもとは違うところに排尿する、排尿時「ナオー」と苦しそうになく、尿が赤い、トイレのあと陰茎を執拗になめるなどの症状が見られます。
尿がでなくなると病態は急激に進行して、尿毒症となり食欲、元気がなくなり、治療が遅れると死に至ることがあります。一刻も早く尿道に詰まった砂粒状物を取り除かなければなりません。この病気は予防が大事です。ミネラルの含有量、特にマグネシュウムを減らした良質のフード、運動、水分の補給に心がけましょう。「排尿の様子がおかしいかな?」と、思ったら早めに動物病院に相談しましょう。
ドライアイ
涙は、外層の油性層、厚い中間の漿液層、内層の粘液層の3つの異なる液成分によって眼球の乾燥を防ぎ、瞬きにより常にごみなどを洗い流し、外界からのバリアの役目をしています。細菌感染により涙を作る細胞が障害されたり、免疫介在性涙腺炎のために、涙が減少して起こるのがドライアイです。
急性では痛みのために目をしょぼしょぼしたり、結膜の充血、炎症で、粘液膿性の目やにがでてきます。角膜も障害を受けて、白く濁ってきます。慢性では、角膜の色素沈着で黒く濁って、しまいには失明してしまいます。ドライアイの始まりは結膜炎から起こることが多く、このときに適切な処置を行えばよくなります。初期段階では抗生剤の点眼薬や、免疫抑制剤の点眼により涙の分泌量を増やすことができます。ドライアイは慢性になることが多く、早い治療が失明を防ぎます。
結膜炎
結膜は眼瞼と眼球をつなぐ組織で外界と接触し、細菌、ウイルス、異物やアレルギーの抗原、物理的刺激などを受けやすいところです。粘液産生腺(涙を分泌する腺)、免疫性リンパ組織が広く分布し、血管の豊富な組織です。常に涙に覆われて上記の異物などを洗い流してバリアを形成していますが、細菌感染などがありますと、分泌亢進、炎症が起こり、涙の量が増たり、目やにがでます。普段は薄いピンク色ですが赤くはれぼったくなります。
最初は漿液性で水分がおおく含む目やにがでます、慢性に移行しますと、粘液性から膿性に変わります。免疫が関与して涙液(漿液、水分)の分泌が減り粘張度の高い目やにがみられるようになります。この時にはすで「ドライアイ」になっています。ドライアイになりますと完治は難しくなりますので、「目が赤いな」と思ったら早めに動物病院に相談しましょう。
犬の椎間板ヘルニア
椎間板に変性を生じ、脊髄側に突出を起こし、脊髄を障害し、さまざまな神経症状を表す病気です。好発犬種があり、ダクッスフンド、ビーグル、コーギー、シーズーなどに多く見られます。頚部、胸部、腰部など損傷部位により、症状は多少異なりますが、局所の痛み、不全麻痺、完全麻痺、排便排尿障害などさまざまです。
動物は痛いといえないので、動かない、背中を丸めて震える。動かそうとすると悲鳴を上げるなど、と表現します。重度(完全に後ろ足が動かない、立つことができない)では、外科的手術(脊髄の圧迫を取り除く)のために、CT、MRI、検査や脊髄造影など高度な診断が必要になります。後遺症が残りやすい病気で内科療法、外科療法および治療開始時間が予後に大きく影響を受ける病気です。おかしいなと思ったら早めに動物病院に相談しましょう。
ノミ・ダニに気をつけよう
季節が良くなり、外出する機会が多くなるとノミ・ダニの寄生が気になります。草むらや潅木の茂みなどで、犬や猫にとりついてやろうと、通るのを待ち構えています。また、お庭などで飼われていますと、特に老犬は大量に寄生されて知らないうちに衰弱する危険があります。ノミは犬・猫の体に寄生すると血液を食料とし、大量の卵を産み、家中に卵を産み、家中に卵をばらまきます。
ここで卵、幼虫、さなぎ、若ノミになります。このとき人を刺すことがあります。ノミアレルギーは、激しい全身のかゆみで精神的ストレスを与えます。また、瓜実条虫、猫ひっかき病(バルトネラ・ヘンセレーという菌)、マダニ寄生ではバベシア原虫、ヘモバルトネラ(リケッチア)、ライム病などを媒介します。背中に滴下すると1ヶ月以上も予防できる薬もあります。寄生してからではなく予防をしてあげましょう。
熱中症
熱中症は、熱が体にこもり、体温が40〜41℃の状態が長く続くと発症します。犬は体温の調節を呼吸で行いますので、高温多湿のこの時期、短頭種、長毛種、肥満犬、幼犬、老犬、短足犬など特に注意が必要です。熱い所の散歩、長時間の放置、激しい運動で起こります。パンティング(あえぎ呼吸)につづき、多量のよだれをたらし、脈拍が速くなり粘膜がより赤くなります。
放置すると、嘔吐、下痢になり血液が混じるようになります。痙攣発作などがみられ、重度の脱水になり、血圧低下、呼吸不全からショック状態となり死にいたります。高体温の時間が予後に大きく関係し、応急処置としては、ホースで水をかける。ぬれたタオルで体を拭く。水をはった浴槽に足からゆっくりつける。体温の下がりすぎに注意してください。予防が大切です、車など気温の上昇に注意してください。
狂犬病予防接種
狂犬病は哺乳類が感染すると致死率100%の人畜共通ウイルス感染症ですが、日本では 1957年に報告されたイヌの狂犬病を最後に狂犬病の発生を見ていません。しかし、狂犬病は、一部の国を除いて全世界で発生しており、世界中で毎年35,000人からの人が狂犬病で死亡しています。一旦、狂犬病が国内で発生した場合、犬にも人にも、大変な社会的脅威となります。
現在、狂犬病の予防接種は、狂犬病予防法に基づき、生後90日を過ぎた犬で、3月20日から6月30日の間に受ける義務があります。ワクチンは不活化ワクチンですが、稀に副反応が見られます。注射後、30分はよく状態を観察してください。
落ち着いて、健康状態が良い時に受けるようにしなければなりませんが、病気や妊娠などで注射が受けられない場合には、動物病院で猶予証明を受けることになります。
下痢
下痢は本来、毒物や病原微生物などの有毒物の排除に働く生体の防御反応と考えられます。急性下痢の多くは腸管の安静により自然治癒しますが、脱水や電化質の異常がある場合は輸液などの対症療法が必要です。
下痢を止めることも重要ですが、感染性の場合、排菌を遅らせ、長期化させることもありますから、止痢剤を用いないことが原則です。高齢の場合、肛門疾患や前立腺疾患により排便がうまくいかず、下痢にみえて、便秘がみられることもあります。寄生虫・ウイルス・ストレス・全身疾患に続発するものなど原因疾患の治療と対症療法を同時に行うか、全身状態を診察して、判断します。
下痢が急性なのか慢性なのか、下痢以外の症状はないのかは、重要な情報です。すぐ下痢を止める必要があるのか、止めてはいけない下痢なのか、診察を受けましょう。
嘔吐
嘔吐は脳の嘔吐中枢が刺激されて起こる症状で、精神的刺激や脳圧の亢進、代謝や内分泌の異常、細菌毒素が原因の中枢性嘔吐と、消化器疾患、膵肝胆道疾患といった腹腔内臓器が原因の反射性嘔吐があります。
食べすぎや乗り物酔いのように自然と治癒してしまうものもありますが、多量で頻回の場合には、水分と電解質の不足により全身状態が悪化します。原因疾患の特定には問診が重要ですから、生活環境や家族環境の変化・食事との関係・他の症状はあるか・嘔吐物はどんなものだったのかなどのことを、よく覚えておきましょう。
幼い動物や高齢の動物では、様子をみている何日間かに全身状態の悪化が早い傾向があります。安易に人用の消化薬や吐き気止めを飲ませるのは、よいことではありません。原則として絶食し、摂取が可能であれば水分を少量与えるくらいにして、受診しましょう
ワクチン
ワクチン接種率の向上により、その流行は少なくなりましたが、しかし、動物が集まるところ公園、ドックラン、ペットホテルなどその危険があります。犬ではディステンパーウイルス、アデノウイルス2型、パラインフルエンザ、パルボウイルス、コロナウイルス、レプトスピラ、狂犬病。猫ではヘルペスウイルス、カリシウイルス、パルボウイルス、猫白血病ウイルスの予防ができます。
昔のように流行がないため、自然感染を受けず、毎年の追加摂取が必要です。摂取率が上がりますと、その副反応も目立つようになりましたが、あるメーカーの報告によりますと、アナフィラキシー様反応が0,0022%、蕁麻疹、顔面腫脹が0,0059%であり、大変少ない確立になっております。
又犬種別はミニチュアダックスでおおく見られ好発犬種であることが示されました。予防は大切です接種しましょう。
がんの診断
癌はペットの死亡の主要な原因の1つです。
口の中、瞼、乳腺、体表、お腹の中などいろいろな場所にできたしこりに対して、常にがんを疑って考えなければなりません。化膿後のしこり、脂肪のかたまりなど、腫瘍性疾患ではないないことも多くあり、また、いぼ、脂肪腫、乳頭腫など、いわゆる良性腫瘍もあります。見た目では「けが」のように見えたり(潰瘍)、皮膚病のように見えたりすることがあります。
腫瘍の場合、良性腫瘍か、悪性腫瘍かは治療の方法にも予後にも影響があります。しこりの大きさ、硬さ、成長のスピード、場所など腫瘍の診断には大切です。
生検(ニイードルバイオプシー、ツルーカットバイオプシー)が最も有効です。これは、組織の一部をとり、病理検査をする方法で腫瘍かそうでないか、悪性か
猫が食べないと
肝リピドーシスとは肝臓に脂質が代謝しきれずに著しく蓄積する病気で、人や犬では過栄養でおきます。しかし、猫では特に肥満の猫が何かの理由で食欲不振から低栄養になった場合多発します。
猫は、エネルギーを食事中の蛋白質と脂肪に多く依存し、代謝系が特殊です。肝リピドーシスになると、嘔吐・下痢・黄疸・抑鬱などの症状がみられますが、進行が早いと、痙攣や昏睡といった脳症に進行し命に関わることになります。この場合、まず大事なのは、ビタミン類を含む輸液と栄養療法です。何よりも食べること、カテーテルを留置しても栄養をとらないとよくなりません。
猫には「ヒト」のための食餌ではなく、「ネコ」のために猫の要求をみたす食餌が、生きていくために不可欠です。猫が5日以上食べなかったら、要注意です。
良性かを判断します。これらの結果をもとに治療の方針を決定します。
犬の下痢
下痢の原因は、食べすぎ・普段食べ慣れない物の摂取・肉の過剰摂取といった食事バランスの崩れや、緊張・不安からくるストレスなどが多いです。
摂食により物理的に腸細胞が破壊されるため、まず、12時間の絶食・絶水をします。その後、お粥のような柔らかい低脂肪の食事を少量ずつ数回与え、下痢がなくなったら、徐々に常食に戻します。
感染による重度の急性出血性下痢ではショックを起こすこともあるので、輸液療法が必要です。特に腸管内に留まって、下痢として症状が出てこなくても悪化するケースがあるので、子犬や小型犬は注意しましょう。嘔吐もあって、元気が無い場合は脱水・発熱や腹痛があるのかもしれません。
また、長く続く慢性の下痢では、原因が炎症・腫瘍・膵臓疾患・胆管疾患など多岐にわたり、食事管理が大切になってきます。
犬の認知症
犬の認知症は高齢化に伴って増えています。柴犬や日本犬系では13歳以上に多い傾向があります。脳の加齢性変化により、行動異常が起こってきますが、高齢での疾患が原因のこともあり、まず身体検査が必要です。無気力となり、昼夜逆転・夜間の咆哮・排尿、排便のコントロールができなくなる・とぼとぼ歩くなどの兆候がみられます。
徐々に進行しますが、病気や環境・気候の変化などで急に進むことがあります。飼い主さんとの意思の疎通が出来なくなると、介護の負担も重くなります。進行を遅らせるには、細胞を活性酸素から保護するため、慢性炎症などの原因を取り除くことと、ビタミンE・C、カロチノイド、DHA・EPAを充分に摂取することが大切です。
最近、うとうとしている時間が長いなあと思ったら、診察を受けて、サプリメント・療法食を利用してみましょう。
心臓病と食事
犬では、弁膜の加齢性線維化による心臓病が多くみられます。心臓から出る血液量を維持するため体液が増えて、咳がでたり、肺水腫や浮腫がおこるようになります。
薬と共に、食餌中の塩分の制限が必要です。チーズ・練り物類・ソーセーシやハム・パンなどの人の食事は塩分が高く、心臓病の場合、一般のペットフードや缶詰では、必要なカロリーをとろうとすると、塩分をとりすぎる傾向にあります。利尿剤を併用している場合は、カリウムが失われますので、充分にとらなくては、なりません。手作りの食事ではなかなか困難でしょう。
肥満は心臓病を悪化させますが、病期が進行すると悪液質という栄養失調にもなりますので、栄養の管理は大変重要です。病期にあった処方食をうまく利用して、定期的に体重測定を含めた健診を受け、悪化させないように、コントロールしてあげましょう。
腎疾患と食事
腎は尿毒の排泄・水分の調節・血圧調整・カルシウム代謝・赤血球の生産ホルモンも分泌などの機能があります。ネフロン(尿を作る機械のようなもの)の喪失が75%を超えると、多飲多尿・嘔吐・下痢・貧血・高血圧・神経症状などの臨床症状がもみられるようになります。
高齢動物に多い慢性腎疾患は、腎の間質にある尿細管の機能障害のために、病態をさらに悪化させます。腎不全の進行を遅らせるためには、水分の補給と食事管理が有効です。たんぱく質、リン、ナトリウムを制限し、水・n-3脂肪酸(魚の脂肪に多く含む)・繊維を増やすと良いでしょう。
一度、喪失したネフロンは再生することはありません。血液透析・腎移植などの治療法が考えられますが、一般的ではありません。早い段階で異常をみつけ、食事療法など対処をしてあげましょう。
犬の関節炎
1歳以上の犬で20パーセントが骨関節炎に罹患しているといわれています。肥満、運動過多、遺伝的素因(大型犬)、加齢等により、関節に負担がかかることにより起こします。休息姿勢からの立ち上がりが具合悪い、跂行、強直、攻撃性、歩行時の後ずさりランニング、ジャンプ、歩行、遊びなどをしたがらない、触れると痛がるなどの症状がみられます。
外傷などにより、軟骨細胞の損傷、炎症、退行性変化、器質の損傷へと悪循環に入ります。関節のすべり・弾力がなくなり、削れてきます。この進行と痛みと機能障害をコントロールすることが大切です。
体重の減量だけでもかなりの改善が得られ、軟骨の構成成分であるグルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントも大変有効です。また、魚の脂肪に多く含まれるオメガー3脂肪酸が炎症や退行性変化を改善することもわかりました。
肥満と食餌
犬・猫の肥満は、5段階で評価されますが、体脂肪率は15〜24%、肋骨と背骨が軽く触れ、腰のくびれがあるのが適度でしょう。肥満しやすい品種の場合、最初の1年の管理が大切です。成長期の肥満は、「脂肪細胞増殖型肥満」といい、生涯にわたる肥満の危険につながります。次に、7歳前後に代謝率が落ちますので、食餌をシニアに切り替えたほうがよいでしょう。
脂肪組織は実は、色々なホルモンを分泌しており、肥満によって、代謝の変化やホルモン障害が起こり、糖尿病や脂肪肝、関節・心血管系の障害、尿石症、難産等の危険が増大します。治療は減量ですが、ペットの場合、特に、「誰が何をどれくらいあげているのか」の家族内での確認が重要です。肥満の子ではおやつを含めて、適正体重の3割以上過剰のカロリーを摂取していることが多いので、ご家族全員で、見直してみて下さい。
飼い主さんが、真に心から減量させてあげるのが、この子のためだと認識しないと、つらいんですね。
もし、病院で指摘されるとムッとなさると思いますが、ちょっとだけ、客観的に一度、見てみていただきたいです。写真をとってみる、とか、よーくさわってみる、とか。お願いします。(^_^;)
食餌アレルギー
アレルギーとは、花粉・ダニ・異種蛋白質などに対して免疫が異常な反応をする場合をいい、食事アレルギーとは、以前に食べたもの(特に蛋白質)が再び体内に入ってきた際に、過剰に反応してしまう状態をいいます。
皮膚は、痒みのため、掻き壊しによる、発赤・腫脹・脱毛などがみられます。消化器症状は、下痢・嘔吐がみられ、呼吸器では咳・呼吸困難などがあります。また、アレルギーには、食餌が原因で起こす場合と、他の原因が複数重なることにより、閾値を越えると症状が出る場合があります。その他の誘因(ストレスなど)により症状が悪化することがあります。
アレルギーの治療はアレルゲンからの回避、減感作療法などがあり、症状の軽減のための対症療法が考えられます。療法食や薬で、いかに良い状態を、長くコントロールするかが重要になります。
膀胱結石と療法食
犬の膀胱結石は、リン酸アンモニウムマグネシュウム結石(ストラバイト)が最も多く、次にシュウ酸Ca結石、尿酸塩結石、シスチンなどがあります。頻尿、血尿、下腹部痛など、又、無症状で経過し突然血尿に驚かされ、雄では小さな結石が尿道につまり排尿障害から尿毒症になります。ストラバイトでは、その原料は食餌中の骨、肉に多く含まれ、尿路感染が誘引になります。
食餌療法で溶かすかともできますが、感染の素因と閉塞の危険から逃れることはできません。シュウ酸Caは溶かすことはできず、その詳細な発生メカニズムは不明ですが環境要因では、肥満、運動不足、室内飼、ストレス。食餌要因、高蛋白質、高ナトリウムの食餌、カルシウム剤、ビタミン剤の添加などがあります。大きな結石やシュウ酸Ca結石では手術で摘出します。術後の維持食が重要になります。
犬・猫の食事
犬・猫の栄養面の研究が進み、ペットフードが普及して、寿命が飛躍的に延びました。昔は栄養の欠乏がありましたが、今はカロリー・ミネラルの過剰が肥満・結石などの問題を起こしています。
日本では犬や猫の食事に関する法律はありません。ペットフード公正取引協議会の承認か、アメリカではAAFCO(アメリカ飼料検査官協会)、NRC(アメリカ国立研究審議会)をクリアした食事があります。その目的により総合栄養食(フ0ドのみ、よい食事)一般食(おかず、おやつ)に分けられます。良いドッグフードで、正しい量とバランスが大切です。
最近では健康志向から、サプリメントやおやつを与える方が増えましたが、与えすぎに注意しましょう。また治療用(各病気ごと)に作られた療法食は、獣医師の処方と指導に従って、与えてください。
最近、インターネットで処方食を安く買えるサイトが増えましたが、動物の現時点での最適な食事の判断は、なかなかむずかしいと思います。
長期にわたる場合、動物の1年は人の5年に相当すると考えても、ハッと気がつくと、1年くらいはたってしまいす。年に1回の健康診断を
して、体重や健康状態、栄養状態を、見直してください。
犬の皮膚とシャンプー2
表皮は角質(ケラチン)、細胞間脂質、皮脂により、外界の物理的刺激から、守られています。皮膚の深いところから角質を作る過程を角化といい、皮膚疾患に伴い、角化異常が多くおこります。例えば、アトピーやドライスキンで、細胞間脂質や水分の欠乏により、細菌やアレルゲンの侵入で炎症を起こし、発赤・腫脹・痒みがある場合、シャンプーの回数を減らして、保湿を考えます。
脂漏症では、表皮層の交代時間が短縮され、角化細胞の過剰生産・細胞間脂質の遊離脂肪酸の上昇・二価エステルワックス(石鹸のようなもの)の減少が報告されています。皮膚はべとべとし、脱毛、マラセチアの二次感染により腐った油の臭いがします。いずれも普段のケアが重要ですが、シャンプーの種類や回数などは、異なります。動物病院と相談のうえコントロールしてあげましょう。

その子にあったお手入れが必要です。
人間でも赤ちゃんとおじさんは、同じシャンプーは使わないと思います。(ーー;)
どのの家でも、お風呂場のシャンプーは1本ではないのでは。
是非、合うシャンプーとお手入れ方法を、みつけてあげてください。
犬の皮膚とシャンプー
皮膚は外界から体を守る鎧の役目をしています。犬では人の皮膚の構造と多くのことが異なり、表皮層は人の3分の1しかありません。エクリン汗腺は人では、全身にあり犬は肉球のみです。表皮のPHも人では5,5犬では7,5と異なります。毛は周期的に生え変わり表皮の細胞の入れ替わる回転率も人では28日、犬では20日です。
汗もかかず、毛で守られている健康な皮膚であれば月に1回位のシャンプーでよいと思います。一般の洗剤のPHは8〜9とアルカリで、最近人用では弱酸性のものも出ております。ですが犬では7,5とほぼ中性ですのでやはり犬用のシャンプーをお勧めします。又、シャンプーだけでなく普段のブラッシングで毛の手入れをしてあげましょう。皮膚疾患のあるものではシャンプーの種類や使用回数も異なりますので、動物病院に相談しましょう。
おしっこが赤い
血尿に驚かれると思いますが、腎疾患、膀胱、尿管、尿道など泌尿器疾患を、まず疑う必要があります。慢性的な症状では、結石、腫瘍あるいは、神経的疾患(脊髄),その他に雄では前立腺疾患、雌では子宮や卵巣疾患のこともあります。また、溶血性疾患(タマネギ中毒等の中毒、免疫介在性疾患)でも尿が赤くなることがあります。尿が赤いという異常に対して、それぞれ原因が異なるため、その治療法も変わります。
通常膀胱炎などでは、血尿、頻尿、排尿時の疼痛、尿失禁などが見られます。検査(血液、レントゲン、超音波検査)や的確な症状の提示は、多くの情報となり正確な診断につながります。
日々の観察は異常の早期発見に役立ちます。変だなと思ったら早めに動物病院に相談しましょう。
犬のお産3
分娩予定日は妊娠可能な交配から56〜68日ですが、2、3日前にホルモンが急速に低下するため体温の変動(37、2℃以下)が目安になります。分娩が始まる12〜24hrs以内には1℃近く低下します。また2−3日前から落ち着かず、隠れ場所を探したり、ハァハァいったり、食欲が落ちたりします。順調にお産がすすみ強いいきみが起こると、胎膜に続いて15分以内に胎児がでてきます。胎盤は臍帯につながってか、子犬のあと5〜10分以内にでてきます。子犬同士の間隔は2、3hrs、分娩は12hrs以内に終了することが多いでしょう。難産は全分娩の3%位といわれていますが、その兆候に注意しましょう。
母犬が異常に泣き叫んだり、逆にぐったり弱ってしまっている場合、また陰部から多量の出血や胎児の娩出がないのに緑色の分泌物や悪臭がある場合は大変危険です。すぐに病院に連絡してください。
お産が始まっているのに気が付かないで、お母さんが疲れきってからですと、母子ともに
危険性がアップします。予定日には、だいぶ幅がありますので、とにかく、油断しないで、
見張っていることです。なにしろ、言ってくれませんので。
犬のお産2
予定日が近くなりましたら、落ち着いた環境を作ります。体温が37,2度以下に下がったら検温の回数を多くして確実な体温の低下を確認します。と共に食欲の低下、落ち着きがなくなる、巣作りの動作などもみられます。
次に陣痛(強いいきみ)がおこり、スムーズな分娩であれば、15分以内に出産します。胎盤の排出を確認します。このとき胎盤を食べさせる必要はありません。(人は食べません)生まれた子供は、すぐにミルクを飲み始めます。この動作は、母体にオキシトシンの分泌を促し、子宮を収縮させ次の子供の出産をスムーズにし、ミルクの分泌促します。
難産は、微弱陣痛、骨盤が小さい、胎児数が少ないと、胎児が大きすぎる。出産時の胎位の異常など、多くのことが関係してきます。
妊娠末期のレントゲン検査などが大変重要になってきます。
前のお産が安産だったからといって、油断しないようにしましょう。
お産のあとの母体の回復も大切です。お母さんは子育てに必死ですね。
犬のお産1
「かわいい、この子の子供がほしいな?」昔から安産の神様と、犬が言われています。しかし、ブルドックなど、犬種によっては難産が多く帝王切開が必要なこともあります。お産は、正常な生活の一部にすぎないのですが、ちょっとしたことで、母子共に命の問題となります。そこでお産をよく理解し、もしもの時に対処できるようにしておきましょう。
人では、尿の検査キットで妊娠の有無がわかりますが、犬では妊娠によるホルモンの変動が起こりませんので、簡単に診断することは難しいのです。
妊娠約一ヶ月ごろ腹部の触診と超音波検査でピンポン玉大の子宮と胎児の確認をおこないます。約二ヶ月で出産しますので、その兆候に注意します。特に体温の変動(37,2度以下)は目安になります、24時間以内に出産が始まります。
この時までにレントゲンで胎児数及び、異常の有無を調べておきましょう。

マラセジア皮膚炎
マラセジアとは、酵母菌の1種で、脂質を栄養素として増殖し、健康な犬・猫の皮膚(顎・指間・腋窩・鼠径)・耳道・口唇・粘膜などに分布しています。日和見的な性質があり、湿度の上昇や、脂質の変化、栄養不足などで増殖し、皮膚のバリアが低下すると感染が起こります。寄生虫病・環境の変化・アレルギー・内分泌疾患・代謝性疾患などがその素因になると考えられます。紅班・鱗屑・ベトベトした悪臭を伴う皮膚・そして、皮膚でも耳でもひどい痒みが特徴です。患部から標本を作製すると、楕円形や円形で出芽している特徴のある酵母菌がみつかります。マラセジア皮膚炎の治療は、酵母菌に対する治療と共に、素因にたいする治療を行う必要があり、慢性化しやすい傾向にあります。
痒みが無くなっても、日常的な皮膚バリアの管理をしてコントロールする必要があります。
ホルモン性皮膚疾患
皮膚疾患の中で、脱毛を特徴とするもので痒みを伴うことは一般的にはなく、徐々に毛が薄くなるもので、気がつくのが遅れやすい疾患です。
甲状腺ホルモンの低下するもの、副腎皮質ホルモンの過剰によるもの、性ホルモンの失調や成長ホルモンに反応する脱毛などがあります。いずれも皮膚のバリア機構の低下が起こり、細菌性皮膚炎、角化症などの皮膚病変を伴うことの多く、慢性的な場合や、繰り返す皮膚病変などでは疑う必要があります。
皮膚の変化は、左右対称性脱毛、色素沈着、乾燥し折れた光沢のない被毛、毛穴に皮脂が詰まった状態(面皰)などの病変の他に全身的な症状として、多飲多尿、動きたがらない、寒がる、腹部が大きくなる、発情が止まる、精巣が腫瘍で大きくなる、など高齢でよく見られます。
診察を受けましょう。
ホルモンレベルの検査には、採血や費用など手間がかかって、大変ですが、診断にはかかせない
ので、ご理解いただきたいと思います。
アレルギー性皮膚炎
アレルゲン(アレルギーを起こす物質)が食事、吸入、接触(虫さされ)により体内に入ることで起こる皮膚炎です。全身の痒みを特徴とし、炎症(発赤、腫脹)・掻き壊しによるキズ・漿液による湿潤や脱毛がみられます。皮膚炎は、顔(目、口の周囲)耳道、耳翼、腋窩、肢端、指の間腹部などに多く見られます。ノミによるアレルギー性皮膚炎は、尾の付け根の背側にできます。蚊、刺バエによるものでは、耳翼・鼻梁に粟粒性湿疹が見られます。皮膚の病変は、感染性皮膚炎に似ており、二次的に細菌感染を起こすと、より痒みが増してきます。
食物、ノミ、花粉、細菌などの異なるアレルゲンを累積することで、ある閾値を超えると発症します。完全に治癒させることは大変難しいので、アレルゲンとの接触を避け、痒み・皮膚炎を起こさせないようにコントロールすることが大切になります。
犬の細菌性皮膚炎
湿度、温度の上昇する季節は、犬の皮膚病が多くなります。正常な皮膚は、病原菌の侵入に対して、様々な機械的及び、免疫的なバリア機構により守られています。しかし犬の皮膚は、角層が他の動物に比べ薄くかつ緻密であり、しかも細胞間物質が少なく、毛包(毛穴)の脂質栓の形成がありませんので、大変デリケートな皮膚といえます。
皮膚の表面や毛包に感染(特にブドウ球菌が多い)を起こし、発赤、脱毛、フケなど、ときに「じくじく」と湿潤していることもあります。アレルギーや角化症、冬毛の無駄毛、雨に濡れるなどバリア機構の低下がありますと皮膚炎になりやすくなります。
再発性、難治性の場合には、アレルギーやホルモン性、ニキビダニ症、疥癬症など他の疾患が疑えます。グルーミングなど普段の手入れとともに、観察をしましょう。
猫の下部尿路疾患
猫は腎臓での尿の濃縮力が優れているため少ない水で生活できるのです。ドライフードの普及や運動不足で、水分の摂取量がさらに減り、尿が濃くなり、尿中に含まれるミネラルの成分が結晶化し、砂状となり病因となるのです。最近のフードは、ミネラルの含有量を減らしているものも増えております。
トイレに何回も行く、一回の排尿の量が少ない、排尿時に「ナオー」と苦しそうに鳴く、尿が赤い。雄猫では尿道に砂粒状のものが、(排水管にゴミが詰まるがごとく)閉塞を起こしますと、排尿ができずに、数日で腎後性腎不全に陥り、死亡することもあります。
尿道の狭窄や慢性の膀胱炎、腎結石など、腎機能の進行性の悪化が見られることもあり、早い治療と共に、後のコントロールが、大変重要になります。
白内障
犬の白内障には、老齢・糖尿病・外傷・中毒などの原因がありますが、まず、瞳が白っぽくなったことに気付かれる場合が多いでしょう。
物にぶつかったり、段差を怖がって歩かなかったりと、行動にも変化が見られます。人間に比べれば、優れた嗅覚・聴覚で補える面もありますが、白内障が進行するにつれて、不安が増すということもあると思います。また、生活面の不便が増し、飼主さんのヘルプが必要になっていきます。
犬でも、外科的に摘出して人工レンズを入れる手術は、あります。しかし、眼の構造が人間と違い、レンズの後嚢が、硝子体とくっついているために、手術は人間の場合より、大変です。自覚が無いので、術後の管理も大変です。進行を遅らせる点眼薬は、あります。
加齢によるもの以外では、内科的病気の一症状のことがありますので、診察を受けましょう。
| 平成16年2月号 | 瞼の病気 |
| 眼球を保護するための皮膚で、その辺縁のマイボーム腺(油性分の涙を分泌する腺)が細菌感染によって、麦粒腫、霰粒腫(慢性肉芽腫性炎症でマイボーム腺のチーズ様分泌物の貯留し、痒みのため目をこすり脱毛する)全体的になると細菌性眼瞼炎をおこします。慢性的な刺激が長く続くと腫瘍ができることがあります。 これが眼球に触れ、痛みのため、差明(ショボシュボして目が開けない状態)流涙や、結膜炎を伴い充血、目ヤニがみられます。 瞼の外側の毛が眼球にむかって巻き込んだ状態の眼瞼内反症、逆さ睫毛(睫毛乱生、重生)は、常に角膜に刺激を与え差明、流涙、目ヤニ、それに痒み痛みのために前肢で掻いたり、床にこすりつけたりします。いすれもつらい病気です、早めに動物病院に相談しましょう。
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| 平成16年1月号 | 角膜のキズ |
| 角膜は黒目の所の透明な膜で、ここのキズは見つけるのは難しく、涙の量が増える、痛みのために羞明(しょぼしょぼして目が開けられない状態)が観察されます。 枝によるキズや、目周囲の痒みのために自分の爪で傷をつけたり、結膜の異物(ノギの実など)、逆さ睫毛、短頭種で鼻根部の皮膚の毛が目に入ったり、ドライアイでは目の表面が乾燥して角膜炎、ウイルスによる角膜炎などいろいろな原因があります。角膜は4層からなり、皮膚などと異なり血管がなく、涙によって栄養などを供給されています。表層から固有層の比較的浅い傷で、細菌感染などの障害を受けなければ、速くしかも白濁などの問題を起こさず治癒が期待できます。 しかし、デスメ膜・内膜までの比較的深い傷では、膜の再生は難しく、手術などの処置が必要となることがあります。
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| 平成15年12月号 | 猫のかぜ(くしゃみ) |
| 前回、「猫の風邪」時にでてきた鼻炎に伴う症状です。 「くしゅん」とするものと、吸い込むときに発作のように「グッグー」と鳴らす逆くしゃみがあります。鼻汁には漿液性(透明な液体)、膿性、血様性のこともあり、急に症状が現れたのか、以前から時々あったのか?その原因により異なります。感染症(ウイルス・細菌・真菌)、腫瘍、アレルギー、外傷、異物、また歯の病気が原因のことも考えられます。 敏感な鼻粘膜は、外気との温度差、床からのホコリ、タバコの煙、自動車の排気ガスなどの刺激によっても起こります。腫瘍や副鼻腔炎の場合には、鼻汁の培養や細胞診、MRIやCT、バイオプシーなどの検査が必要になることもあります。 くしゅんとしたら、よく観察し、早めに動物病院に相談しましょう。 |
| 平成15年11月号 | 猫のかぜ |
| 朝・夕、冷え込むようになってきました。猫ちゃんの風邪が気がかりです。くしゃみ・鼻汁から慢性鼻炎・結膜炎・発熱・咽頭炎・口内炎・舌炎などを起こします。外出する猫・仔猫・老猫は感染して悪化することが多く、ワクチン接種をお勧めします。 ヘルペスウイルスでは、潜伏感染していたウイルスが活性化して、症状が出ることがあります。ストレス・慢性消耗性疾患・猫エイズウイルス感染などによる免疫抑制によるものです。カリシウイルスは感染力が強く、口腔内潰瘍や舌炎で、食事がとれずに重篤化することがあります。一方、マイコプラズマ・クラミディアでは、結膜炎や鼻炎の症状が重く出ます。いずれも、弱った粘膜に細菌の二次感染が加わってひどくなります。 現在、インターフェロンがありますので、早めに治療したほうが良いでしょう。
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あっというまに、広がります。不快感から、食事をとらなくなり、脱水してしまいます。
また、猫には有害なので、人間の風邪薬は、絶対に飲ませないでください。
| 平成15年10月号 | 子犬を飼い始めて3 |
| 生まれてまもない子犬は、同腹犬の耳や顔・尾や、自分自身の足を口にいれたりして、感触を確認しているように思えます。4週令もすぎると、自分の周りの世界に関心が移り、くつやタオル・飼い主の手やズボンのすそなどが格好の遊び道具となります。噛んでよいものと悪いものの区別を徐々の教えなくてはなりません。 遊びの中で攻撃的行動が制御されずに助長されると、飼い主の制止がきかない犬になってしまいます。攻撃・噛んではいけないものに対しては、教育が必要です。手で口をしっかり閉じて、「いけない」とはっきり、伝えましょう。これは子犬が飼い主の制止を受け入れるまで繰り返し行うべきで、人間が優位をもって行わなければいけなせん。 歯が生え変わる頃には、口のなかを飼い主にさわられても、受け入れるようになってくれるのが望ましいでしょう。 |
| 平成15年9月号 | 子犬を飼い始めて2 |
| 子犬の早すぎる離乳・早すぎる親離れはトラブルが多く、特に消化器の問題をおこしがちです。本来は六週齢までは母犬の乳を飲みながら除々に離乳するのが良いでしょう。良質の幼犬用ドッグフードを濃い粥状にして、段々に固形食にし、最低でも一日3回以上あげましょう。肉や食卓のものを追加することは、好き嫌いを作ったり栄養の偏りの原因になったりするのですすめられません。 子犬の嘔吐・下痢・食欲不振は食事の不備・伝染病・寄生虫・おもちゃの誤飲などが考えられます。嘔吐・下痢は生体の防御反応でもありますが、水分と電解質を失って脱水するので、小さい子犬の場合は、急速に状態が悪くなって衰弱し、ついにはショック状態に移行します。家庭に迎え入れて間もない場合、よくわからなくて不安なまま様子を見がちですが、成犬よりも早めに治療が必要です。 |
楽しめる時期でもあります。あっという間に、すぎてしまいますよー。
写真をとりまくるのを忘れずに。(てんやわんやで、結構、とれません)
育児ノイローゼになりかっかった時は、獣医さんに、相談してみよう!
| 平成15年8月号 | 子犬を飼い始めて1 |
| 子犬が家族の一員となる時期は、最も可愛い盛りですが、手がかかるトラブルの多い時期でもあります。本来は、母犬の保護下に子犬同士が安定した環境で成長すべきですが、ブリーダーからペットショップ、飼い主など劇的な環境の変化に耐えなければなりません。 しかもこの時期は、社会的適応をさせる教育の最も重要な時期でもあります。食事・排泄など健康管理に加え、家族の一員としてのしつけを、日々忍耐強く行わねばなりません。子犬の精神的安定は大変、重要であり、基盤をなすものといって良いでしょう。成長の時期に合わせて、子犬にわかるように愛してあげること、してはいけないことを家族が意思統一して教えることです。 無心に眠る子犬の姿は、人間にくつろぎを与えてくれますね。子犬の具合が悪いときは、とにかく早めに病院に行きましょう。 |
| 平成15年7月号 | 外耳炎 |
| 外耳炎というと、耳だけの病気と思いがちですが、耳道に生じた皮膚病と考えたほうがよく、慢性・再発性の場合、アトピーや脂漏症の体質があることが多いです。 耳が臭い・床にこすりつける。後足でかく、首を振るなどは典型的な症状です。ダニ・異物・細菌・真菌(マラセチア酵母)などが直接的原因ですが、特に犬の外耳道という構造上の問題から慢性化しやすいのです。耳道内の皮脂腺やアポクリン腺からの分泌の増加・耳道上皮の過形成により、耳道はどんどん狭くなり通気が悪くなります。悪化すると、カリフラワー状に増殖がおこり、すきまに毛や分泌物がとどまって、排出されずに、また薬がとどかなくなるので、いっこうに良くならないということになっていきます。 アトピーの場合には、食事の改善が必要になることもあります。耳の中を時々、のぞいてみてください。 |
が多いのです。また、ムリをとおすと、耳を触らせてくれなくなりますので、長いおつきあいのつもりで
いきましょう。
| 平成15年6月号 | 耳掃除 |
| 犬・猫の耳は、垂直耳道と水平耳道にわけられます。主に垂直耳道(外に近い所)に皮脂腺やアポクリン腺・毛包があり、ここからの分泌物や角化上皮の混じったものが耳アカです。 正常な耳垢は、自然と外にでてきますし、また、耳に水が入ったとしても首をブルブルすることで、大概はトラブルにはなりません。しかし、毎日掃除をしないといけないと思い込み、綿棒で過度にこすっていると、その刺激でアポクリン腺からの分泌や角化上皮が増加して、耳垢が異常に多くなったり慢性外耳炎になることがあります。 外耳炎の原因には真菌・細菌・耳疥癬・異物などがありますが、体質としてアトピーや脂漏症がある場合では、外耳炎が一つの症状として現れることも多いのです。慢性外耳炎のある方は、この時期、悪化することが多いので、清潔と乾燥を保つ頻度の耳の手入れをしてあげてください。 |
| 平成15年5月号 | 犬のフィラリア症 |
| 蚊によって媒介される約28cmの犬糸状虫が、心臓と肺動脈に寄生します。感染してから5年くらいたつと、症状が現れ、咳・元気が無い・動くと呼吸が荒くなる・さらに進むと腹水がたまるなど、ついに心不全をおこして、死に至ります。 昔は外で飼育されていた犬は、ほとんどが感染していました。今も一部の無予防の犬に感染がみられます。予防するには、蚊から感染してまもない幼虫の時期に、薬を使って、血管に入る前に死滅させます。すでに感染している犬では、副反応がでやすいので、必ず検査してから投薬しましょう。 内用薬・注射薬・滴下式スポット剤があります。体重にあった量を、感染時期から1ヶ月後まで、確実に投薬することが大切です。いったん感染すると、血管内ですから、駆虫には大変なリスクが伴います。是非、予防しあげましょう。 |
| 平成15年4月号 | 猫の慢性腎不全 |
| 腎臓は老廃物の排泄、水分・電解質の保持・排泄を担っています。さらに、骨の代謝・造血・血圧の調節も行っています。75%の機能を失っても代償されますが、それ以上の機能を失うと腎不全となり、脱水・貧血・高血圧・骨の代謝異常・尿毒症などの様々な症状が現れます。 慢性の場合、多飲多尿・食欲低下・体重減少・脱水・嗜眠・口内炎などがゆっくり進行します。そのため、毎日、一緒にいる飼い主さんには、一見元気にみえることもあり、「年のせい」ということで病気に気がつかないことも少なくありません。残っている腎臓の機能を保護・温存する治療を行い、症状を改善したり、腎不全の進行を遅らせるのは、可能です。 高齢の猫に多くみられますので、8歳以上になったら、健康診断で早期に発見し、一日でも長く快適な生活をさせてあげましょう。 |
| 平成15年3月号 | 犬の問題行動3 |
| 問題行動のなかでも、一貫したしつけを受けていない場合、飼主にとっては異常でも犬にしてみれば生理的な場合もあります。 最も問題になりやすい屋内での排尿・排便の場合、心理的原因として、縄張り性・服従性・興奮性・教育不足によるもの・別離心配性・恐怖介在性があげられます。例えば、抱き上げるとおしっこをもらしてしまう、という場合、近づく・抱くことが心配・恐怖という排尿をもよおす刺激を与えていることになります。こういうときは、決して叱らず、無視してください。目をあわさず近づき、徐々に慣らしてトレーニングしていきます。おしっこをもらさずにいられたら、ほめておいしいものを少しあげてください。 一週間毎に刺激の量をあげていきましょう。基本的は服従訓練もあわせて行い、手でさわったり、自然に近づくことに慣れていくようにします。 |
生きてるぬいぐるみじゃないんだからって、思うのは、私だけ?(ーー;)
| 平成15年2月号 | 犬の問題行動2 |
| 家族というパックを作るために主従関係を作るのは、犬に必要な本能ですが、関係は家族のなかで、様々なやりとりをとおして作られていくものです。 まず、犬の素質をよく観察してみましょう。例えば、好奇心が旺盛で喜んでやってくるか?首のところに手をかけて抑えるとどういう反応をしめすか?抱き上げたときの反応は?ひっくりかえしたときの反応は?社会化の臨界期に犬同士の接触が十分あったか?などです。 素質を理解したうえでの、最初のしつけが、大変重要です。問題行動の予防には、基本的な訓練をものごころがつかない頃から、粘り強く、トレーニングして育てることが大切です。問題の多くは、主従関係が十分確立されていないこと、群れのリーダーである飼主が離れることによる不安・恐怖・心配から引き起こされることが多いです。 |
| 平成15年1月号 | 犬の問題行動 |
| 犬の問題行動の相談を受けることがありますが、2つの要因が前提になります。1つめは、遺伝的素因です。犬の性格には、服従的〜攻撃的まで個体差があり、個性にあった育て方をしないと、服従的な子は対人・対動物恐怖症になり、攻撃的な子は攻撃や破壊といった問題行動を生ずることになります。 飼い主の家庭環境にあった動物の選択をすること、犬が家庭にやってきて落ち着いたら、健康診断をかねて獣医師のアドバイスを受けたほうが良いでしょう。2つめは、学習です。問題行動とは、悪い刺激が悪循環となり、悪癖が雪だるま式にふくれあがって、飼い主さんを困らせている状態です。 猫はテリトリーアニマルですが、犬はファミリーアニマルで、人間のボスを必要としています。信頼を基礎にした服従が精神的安定をもたらすのです。過保護も、放任もいけません。 |
| 平成14年12月号 | 高齢化3 |
| 脳の加齢性変化は主としてフリーラジカルと呼ばれる酸化物によって引き起こされる細胞の障害です。犬の痴保である認知障害症候群では、人間と同様、脳の萎縮がみられ、夜間の徘徊や吠えといった睡眠パターンの変化・粗相や喜びなどの感情を示さない・ぼーっとしていることが多くなったなどの、行動異常の兆候が現れます。 最近、このような犬のための療法食b/dが発売され、抗酸化サプリメントもあるので、早い時期から利用するといいでしょう。継続することで、症状の進行を遅くしてあげましょう。散歩の減少での爪の伸びすぎに注意し、目や耳が不自由で、おっくうや不安になっている子には、コミュニケーションのとり方を少し変えて、触れることを増やしてあげましょう。 食事も1回に食べられる量が減る場合には、回数を増やす必要があるでしょう。細かいケアが必要です。 |
まだまだ、だけど、そろそろ、かな?
| 平成14年11月号 | 高齢化2 |
| 老化で起こることを、あげてみましょう。腎・肺の膜などの機能が低下する。小細動脈の硬化により、血液の供給が不足する。組織の再生・回復力・免疫機構が低下する。軟骨・肺・皮膚などのコラーゲンが弾力を失う。脳・末梢神経の神経伝達物質の作用が低下する。組織に色素が沈着する。 飼主さんの心では、ペットは子供ですから、老化に対して、なかなか認めがたい気持ちがあると思います。しかし、人間とはちがう時計で生きている以上、まず老化の事実を受け入れてあげなくてはなりません。VBの老犬の要求量は、中年犬の4倍にも達します。口腔とくに歯の健康管理は非常に重要です。ボケ現象は組織レベルでの酸素不足が大いに関連しており、人と同様に適切な運動が必要です。 あなたのペットが7才以上なら、つらいけれども、快適な老後への心の準備がまず必要です。
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| 平成14年10月号 | 高齢化1 |
| ペットの老齢化がみられますが、「うちの犬はぼけているのでは」というご相談を受けることがあります。怒りっぽくなった・無駄吠え・イライラするなどです。 これらの問題行動のなかには、病的なものによる行動の変化もあります。歯や耳の痛み。関節炎や脊椎症・慢性膀胱炎の痛みによりものがあります。触れるのを嫌がったり、怒ったり、動きが鈍くなって寝ていることが多くなります。また、耳や目も弱るので、不安感が増大し、飼い主がそれを理解できないと、軋轢が生じます。いわゆる「犬の痴保症」である「認知障害症候群」というものもありますので、よく、身体検査をすることが必要です。 調査によれば、7歳令をすぎると、問題が増加しますので、7歳以上は、行動によく注意し、健康診断を受け、老齢病の治療・食事の変更、各種補助療法、環境の改善などのアドバイスを受けましょう。 |
| 平成14年9月号 | 犬伝染性気管気管支炎 |
| 犬アデノウイルス2型、犬パラインフルエンザウイルスなどが主な病原体ですが、ウイルスや細菌が単独又は複合して発症します。 新たに家族の一員となった子犬に多く、主な症状は咳です。物がノドにつかえた時のような、ガンが鳴くような感じの咳です。運動と共に悪化することもしばしばで、微熱、漿液性鼻汁などが認められることがありますが、一般状態はよいものが多いです。犬が集まる所(ペットショプやドックショウ、ペットホテル、トリミングなど)、最近では犬が集まる公園から感染した話も聞きます。 大部分は7〜10日間で緩解しますが、稀に気管支肺炎に進行し死に至ることがあります。又他の重篤な疾患の早期のこともあります。変だなと思ったら早めに動物病院に相談しましょう。しかし、一番は予防ですワクチン接種をお勧めします。
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| 平成14年8月号 | アレルギー性皮膚炎2 |
| アレルギー性皮膚炎は、原因が特定できて、治療に反応すれば幸いです。しかし、原因不明のいわゆるアトピー性皮膚炎の場合、完治というよりも、皮膚のバリア機構を保つことがとても大切です。 気温・湿度のあがるこの時期、ノミの寄生やチリダニの増加、菌の繁殖などで、悪化しやすいです。皮膚表面の角質層の保湿因子・セラミドなどの角質層間脂質は水分保持力と透過阻害力があります。バリア機能不全に陥ると、抗原が侵入し、起炎物質により痒みが発生します。また、皮膚の常在菌であるブドウ球菌の増殖により、さらに悪化します。 皮膚を清潔に保つことが第一ですが、炎症部位や程度・経過によって、シャンプーや薬がちがうことがあります。また、食事では、バリアに必要なセラミドを構成する必須脂肪酸が多く含まれている処方食を使用するのも良いでしょう。 |
| 平成14年7月号 | アレルギー性皮膚炎 |
| ある特定の物質(アレルゲン)に対して過度な免疫反応をおこして、発症します。原因には、ノミ・ダニ・ハウスダストマイト(チリダニの死骸)・プラスティックの食器・花粉・カビ・ポリエステル・食事では各種蛋白・小麦・大豆などがあげられます。 発症メカニズムは複雑で完全な解明がなされていませんが、体調や皮膚のバリア機構の不備で、複数のアレルゲンにより閾値を越えると症状がでます。皮膚の好発部位は目の周囲・口唇・腋の下・下腹部・指間部・耳翼です。外耳炎だけのこともあります。抗原が特定されないとアトピー性皮膚炎と呼ばれますが、感染や経過によって、見た目は様々です。 非常に強い痒みが特徴で、動物がこすったり、細菌の二次感染でさらに悪化・慢性化します。消化器や呼吸器の症状が複合してでることもありますので、綜合判断が必要です。 |
むずかしく、なんらかのきっかけで悪化したり、良くなったりしますので、根気が必要です。
気長にお付き合いしましょう。
| 平成14年6月号 | 猫の甲状腺機能亢進症 |
| 猫の甲状腺機能亢進症は、甲状腺増殖過剰が最も一般的原因で、ホルモンの増加により発症します。老齢の猫で、平均12歳位が多く、ゆっくりと進行します。 食欲が旺盛で、年齢の割には活発(活発すぎる)なため、健康に見えることが多いです。しかし、多飲多尿、時々の嘔吐・下痢、便の量の増加、心悸亢進・呼吸亢進、体毛の手入れをしなくなり、落ち着き無く興奮したり、不安症状や時に攻撃的になったりします。食欲旺盛の割に体重が減るのも、特徴的です。のどを指で触れると、腫瘤が触れることがありますが、毛が薄くなるなどの、外見的異常はほとんど無いので、診察と甲状腺ホルモンの血液検査で、診断されます。 ホルモン阻害剤での内科的治療が主ですが、外科的治療も考えられます。老齢犬の甲状腺機能低下症とは、対照的な病気で、元気・食欲があるので、ご注意ください。 |
やはり、犬と猫とは、ちがった動物。
| 平成14年5月号 | 子犬のワクチン |
| 子犬には、予防注射が必要ですが、家に来ると生活環境の変化で、ストレスがありますので、まず、検便や健康診断を受けましょう。子犬には、母親の胎盤・初乳から受け継いだ移行抗体があり、種々の病原体から守られています。 しかし、この抗体は、1〜4ヶ月で、効力が無くなります。この為、早い時期に自分で抗体を作るようにワクチン接種をしたいのですが、移行抗体の高い時期では、ワクチンは中和され、期待する効果が得られません。よって、この移行抗体が無くなる時期を見計らって、生後6〜8週間に1回目を、その後、1ヶ月毎に、1〜2回の接種をお勧めします。 ワクチンには、予防できる病気の種類の違いや、副作用として、アレルギーなども、稀にありますので、よく説明を受けて、接種した日には、子犬の様子を良く、観察して、変わったことがあったら、病院に連絡しましょう。 |
いるのではないでしょうか。
ワクチンをする・しないにかかわらず、まず、健康診断にいらして下さい。
検便や、皮膚のチェックなど、しておくと、安心です。
| 平成14年4月号 | ワクチン |
| 犬や猫には、混合ワクチンや狂犬病ワクチンがあります。ワクチンは弱毒化しやウイルスや不活化(殺したもの)したウイルスを注射することで、そのウイルスに対して抗体(殺す武器)を作らせその効果を発揮するのです。 犬や猫が病気になると薬や注射、手術など色々な方法で治療します。例えば細菌感染には抗生物質が特効薬で、病気の原因である細菌を殺すことができ治療はうまくいくのです。しかしウイルスに対して、現代の獣医学では特定のウイルスを除いては、特効薬はありません。 野外の強毒ウイルスに感染すると、免疫力で排除又は殺すことができれば治りますが、ほとんどのウイルスでそれが難しく、その為に感染する前にワクチンを接種することで予防することが大切なのです。感染すると、死に至るウイルスは多くあります。ぜひワクチン接種をお勧めします。 |
しかし、ワクチンに含まれる病気は、致死的だったり、感染性が強かったりする病気です。
お散歩、ホテル、美容院など、感染の機会は、きづかないうところにいっぱいありますので、
ちょっと、がまんしてもらって、接種してあげましょう。ちなみに、注射液は、1mlくらいで、
針も細いので、私でも、がまんできると思います。ほめてあげましょう!
| 平成14年3月号 | 猫の咬傷 |
| 猫同士のケンカは、咬傷が多く、毛が密で発見が遅れ、なんとなく食欲・元気がない、触れると痛い、熱があるなどで、来院されます。咬傷は、表面の傷は小さく、あまり出血もないのです。猫の皮膚は丈夫で傷はすぐにふさがりますが、皮下で感染により細菌が増殖し、膿瘍を作ってしまいます。 膿瘍が進行して広範囲となり、やがて、多量の膿の排泄と共に、皮膚も壊死をおこして脱落し、飼主さんは、ことの重大さに気がつくことになります。猫のケンカは傷の化膿だけでなく、伝染病の猫エイズウイルスや猫白血病ウイルスの感染の主な原因となります。去勢手術や、室内飼育が良いと思います。小さなときから室内飼育をすることで慣れてきます。 ケンカをしたなと思ったら、咬傷がないか触ってみましょう。咬傷らしき兆候があったら、早めに病院に行きましょう。 |
膿瘍に飼い主さんが気づく前に、熱がでて、食欲が無くなる子が多いです。
ケンカの多い子は、白血病やエイズの検査もしておきましょう。傷の治りがちがったりしますので。
| 平成14年2月号 | ハムスター |
| ゴールデンハムサスターとドワーフハムスター(ジャンガリアン・キンベル・ロボロフスキー)に分けられます。共に夜行性ですので、遊ぶときは夕方にしましょう。温度差や湿度に敏感で、特に巣箱の中の温度・湿度・汚れ(食事を溜め込む)に注意し、まめに掃除して下さい。ゴールデンハムサウターはなわばり意識が強く、一匹飼育が良く、さびしくはありません。 背中に一対の臭腺(黒っぽい班)があります。ドワーフハムスターでは、口唇(頬袋の前)に一対と、腹部の正中(おへその所)に臭腺があり、高齢の雄ではグリス様分泌物が溜まって細菌感染をおこしやすく、綿棒などで、清潔にしてあげましょう。 食性は雑食なので、ペレットを主体に野菜や、たまには少量の蛋白をあげるのが良いでしょう。ヒマワリの種など高カロリー食は控えめにしましょう。 |
保温に気をつけてあげてください。ちなみに、うちの「きんたろう」は、ヒーターと真綿のおふとんです
が、小屋の下に直接、ヒーターをおくと、暑がって、トイレで涼んでいたりするので、少し、離してありま
す。ペレット、余り、すきではないです。(-_-;)
| 平成14年1月号 | 猫の口が痛い |
| 猫には、人間の虫歯はほとんどないとされています。しかし、プラクの毒素によって壊歯細胞が歯根部を破壊し穴があいてしまいます。そして、神経を刺激したり、進行すると歯が折れてしまいます。強烈に痛いのが特徴です。 痛みで猫がいらいらする、衰弱する、(飼い主には、わかりづらい程度)、硬いものを避ける、食べ方がおかしい、口臭がする、口唇をめくると、歯肉と歯の境目に赤くなった穴を見ることができますが、しかし、ほとんどは歯石の付着ではっきりしません。又、猫の口が痛い原因としては免疫が介在するリンパ性プラズマ細胞性口内炎、歯肉炎もあり、いずれも痛みの強い疾患です。 空腹にもかかわらず口が痛くて食べられないというつらい病気です。歯周病と同様にプラクによってより悪化しますので日ごろのブラシッシング習慣が大切です。
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やっかいな病気です。
| 平成13年12月号 | 歯周病 |
| 犬・猫では、唾液のPHが高く、ミュータンス菌が少ないので、人間のような虫歯の発生は少なく、歯周病の予防が、大変、重要です。歯周病は、歯肉溝中のプラクによる毒素によって、歯根膜が破壊されて、骨が溶ける大変恐ろしい病気です。また、細菌が腎・心内膜・肺など全身に感染します。 歯周疾患の動物は、口が臭い、硬いものを避ける、口の周りを触られると嫌がりますので、いきなり、つかまずに、口唇をそっとめくって、歯石の付き具合や、歯肉の腫れ具合をまず、確認してください。歯石の除去と、再付着の阻止のためのホームケアが必要ですが、「痛い」思いをすると、困難になります。 小型犬は、若令でも、歯周病になりやすいので、注意しましょう。小さいうちから、無理や痛い思いをさせずに、ブラッシングの習慣をつけて、歯周病を予防するのが、健康を保ちます。
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ちょっとでも、やらせてくれたら、うんと、ほめてあげてくださいね!
| 平成13年11月号 | てんかん発作 2 |
| CTやMRIの導入により、てんかん患者の犬では、約半分に、頭蓋内の器質的異常が診断されるようになってきました。症候性てんかん発作と呼ばれますが、感染症・腫瘍・外傷・奇形・虚血性疾患・退行性疾患・周産期の事故・水頭症などがみられます。 予後の判定や、治療法の基礎となりますので、検査をされるのが良いと思います。器質的異常が発見されない場合、真性てんかんと診断されます。発作の頻度と程度の減少を目的として、抗てんかん薬の投与を開始します。フェノバルビタールを中心とした組み合わせになりますが、効果が安定するのに、約2週間位はかかりますので、辛抱が要求されます。血中濃度を測定し、コントロールしていきます。 動物の高齢化に伴って、腫瘍の脳への転移もみられ、進行が早いので、腫瘍の既往歴がある場合には、定期的に検診を受けましょう。 |
| 平成13年10月号 | てんかん発作 1 |
| 動物が発作を起こす場合、まず、原因が頭蓋外か、頭蓋内なのか鑑別します。肝・心・内分泌疾患か、頭蓋内の腫瘍などの器質的疾患なのかを、問診・身体検査・血液検査などで、調べます。 発作が、てんかん発作と確定すると、MRIやCTを含む検査に進み、器質的異常があるかを特定していきます。発作中は、気が動転して、観察や記録をすることは、なかなか、困難だと思いますが、問診で色々な情報が必要になります。初発年齢・外傷・病歴・飼育環境・家族歴・出生時の状態・発作の間隔・発作前・中・後の状態・などです。 てんかんは、「大脳ニューロンの過剰な放電に由来する反復性の発作で、慢性の脳疾患である」と定義され、抗てんかん薬の投与が中心となりますが、薬の組み合わせや血中濃度の維持など、特異的な面がありますので獣医師とよく、相談して下さい。 |
| 平成13年9月号 | 犬の副腎皮質機能亢進症 |
| 副腎皮質ホルモンは、ミネラル・糖代謝を調節し、特に、ストレスが加わったときに、欠くべからずものであり、脳の下垂体で分泌を調整し、腎臓のすぐ上の副腎から分泌されています。 自然発生例と、医原性(副腎皮質ホルモン剤の多量長期投与)があり、過剰な副腎皮質ホルモンの作用によって、様々な症状が起こります。進行が著しく遅いので、飼主さんには気づかれ難く、たまにしか見ない人に指摘されることも多いようです。多飲・多尿・多食や、腹筋の萎縮により、やけにお腹が大きくなり、足が細く感じられます。特に皮膚炎のない脱毛が、徐々におこり、皮膚も薄くなります。、糖新生・脂肪分解・蛋白異化・抗炎症・免疫抑制作用などの異常などが組み合わさっている全身的な病気です。 進行すると、細菌感染などで、生命に大変危険をおよぼす病気です。 |
| 平成13年8月号 | 犬の甲状腺機能低下症2 |
| 甲状腺機能低下症は、問診・診察で、疑われると、甲状腺ホルモン値の検査をします。敗血症・糖尿病・慢性疾患をもっていると、見かけ上の変化があることもありますので、生物学的活性をもつホルモンを精査して、確定診断します。 この病気の原因の多くは、自己免疫性疾患であるリンパ球性甲状腺炎です。75%以上の甲状腺組織が破壊されると、症状がでてきます。治療は、合成甲状腺ホルモン剤を投与します。即効はしませんが、だんだんと症状が改善され、犬が元気になるのが、飼主さんの目にも明らかになるでしょう。ほとんどの場合、投薬は一生続ける必要があります。 犬の老齢化に伴う、慢性疾患では、投薬や体調の管理が大変かと思いますが、現実を受け入れつつ、質の高い老後を送らせてあげることは、飼主さんにも心理的安定を与えてくれます。支えてあげてください。 |
不安なことがあったら、なんでも、聞いてください。
| 平成13年7月号 | 犬の甲状腺機能低下症@ |
| 犬が年をとってくると、「寝てばかりいる」「無気力になった」とか「寒がる」という訴えがありますが、中高年の犬に多い病気に甲状腺機能低下症があります。 甲状腺ホルモンは基礎代謝を支えるホルモンで、低下すると、さまざまな症状を示します。一見、皮膚病とみえる場合もあります。痒みのない脱毛や、ねずみのような尾、フケが多くなる、毛を刈ると生えない、再発する感染、体臭を伴う脂漏症などです。重い場合、顔や体がむくんだようにみえる粘液水腫がみられます。顔はまぶたがさがって、むくみ、いかにも、悲しげな様子です。そのほか、顔面麻痺・ふらつき・消化器症状・徐脈など多彩な全身症状が発生します。 それぞれの対症療法のみでは、なかなか、よくなりません。年をとったのでしょうがないと思いこんでしまわずに、診察をうけましょう・ |
| 平成13年6月号 | 糖尿病 |
| 犬と猫で多くみられるのは、T型のインスリン依存性の糖尿病です。原因は、犬では主に免疫介在性の膵炎、猫では、膵臓のアミロイド変性と慢性膵炎及び腫瘍です。診断は、比較的容易ですが、人における「予備軍」の状態で発見されることは、少なく、病状が進行してから来院されるケースがあります。 症状は、多飲多尿・食欲はあるがやせてくる・だるそうで食欲がない・白内障・肝臓の異常・昏睡などです。インスリンによる血糖値のコントロールと、合併症の予防が必要です。特に、膀胱炎や、体調不良で食欲が無くなっての低血糖など、しばしば、問題が発生します。 インスリンの家庭内での管理や、飼主さんの病気への理解と注射法の習得など、獣医師と飼主さんの緊密な連携により実現します。コントロールがうまくいけば、元気に家庭生活をおくれますので、安心してください。 |
| 平成13年5月号 | 猫の去勢・避妊手術 |
| 猫の性周期の特徴は、発情は春〜秋にあり、交尾排卵といって、交尾刺激によって排卵が起きることです。飼主さんを悩ませる、本能的な鳴声や気持ちの苛立ち、尿によるマーキングは、止むことがありません。 しかも、受胎率も高く、たった1回の外出で毎年、妊娠してしまいます。雄では、縄張り争いによるケガ・交通事故・感染症・寄生虫感染の機会が明らかに増加します。猫による咬傷は表面は小さいですが、深いため、化膿して、時には膿瘍となって、つらいものです。 このような行動上の問題は去勢・避妊手術によって、攻撃性や縄張り意識が弱まると減少します。犬と違って、家の外には、猫関係と猫社会があるところが、猫を飼うおもしろさでもありますが、人間社会のルールの中では、去勢・避妊手術は、猫のリスクを減らす上からも、必要なものではないでしょうか。 |
発情期に、ハッと気づくと、帰れなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
| 平成13年4月号 | 犬の避妊手術 |
| 犬では、妊娠しても、しなくても、黄体期が2ヶ月間維持されます。このホルモンの影響の為、高齢になってから、卵巣・子宮疾患・乳腺腫瘍が多く見られます。 生理中の管理や、行動上の問題から避妊手術を考える場合、ホルモン剤の皮下埋め込みという選択肢もありますが、ピルと同じく、時々チェックが必要です。卵巣子宮全摘出術は、乳腺腫瘍の発生率から考えると、勝ります。手術後、肥満やホルモン失調を心配される方もいますが、食事の管理をきちんとすれば、大丈夫です。 高齢になってから、リスクの多い手術をするよりも、健康状態の良い時に、術前の検査や診察を受けて、計画的にするほうが安全です。 人間社会で伴に暮らす犬と、飼主さん双方におおいにメリットがある方法です。術前の健康状態や麻酔のこと、手術の説明・術後の注意などを良く聞いて、お受けください。 |
| 平成13年3月号 | 普段の食事 |
| 病気の時の食事について書いてきましたが、普段の食事は大丈夫でしょうか?人間は一日3度異なった食事で、バランス良く摂っていますが、犬や猫では、一定の食事を同じように与える事が多く、バランスがくずれていると、積もり積もって問題を起こす事になりますので、総合栄養食と表示のあるものをおすすめします。 食事が遠因の病気といえば、肥満が代表です。猫では、ミネラルの過剰で砂粒状結石ができたりします。犬では、腎・膀胱結石の原因ともなります。脂質の過剰は、肝・膵臓に、蛋白の過剰は腎臓に負担をかけます。もちろん、体の調節機構が働きますが、人間と暮らしをともにする動物でも、同じく「生活習慣病」としての認識が、とても大切な事です。 飼主さんの認識ですから、ご本人の健康にも、最終的には、関わってくるかもしれません。食事は大切ですね。
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喜ぶ顔に、負けてしまう飼い主さんの気持ち・・わかっていますよ!
| 平成13年2月号 | 嘔吐と下痢の食事 |
| 嘔吐は、腹部臓器・耳などの末梢からの刺激・毒物などによって、脳の嘔吐中枢が刺激されて起こります。しかし、一番多いのは、胃腸炎による一過性のものです。 食事管理ですが、まず、24時間は絶食し、その後少量の水を与えて嘔吐がなければ、消化の良い食事を少量ずつあげましょう。ひどい下痢が併発している場合は、損傷粘膜から蛋白が吸収されてアレルギーの原因になります二倍の水で炊いたお米にササミやカテージチーズのみを混ぜます。 良くなってきたら、野菜・肉・卵などを足していきます。既成の療養食もでています。嘔吐や下痢では、水分以外の消化液中の電解質を多く失うので、子供用の電解質液(ポカリなど)をあげるのも良いでしょう。 嘔吐・下痢は、重度疾患の一症状でもあり、長引く場合、精査が必要です。 |
| 平成13年1月号 | 猫の慢性腎不全U |
| 老齢の猫には、慢性腎不全が多いですが、腎の代償作用が犬よりも優れており、何年も安定する能力があります。食事療法は、嗜好性が強く、なかなか、むずかしい面があります。 しかし、残存する腎機能を保護するのには、食事に配慮が必要です。蛋白質はある程度控えなければなりませんが、エネルギーは脂肪などから充分にとること、リンの蓄積と、貧血や吐き気からくる食欲不振によるカリウムの不足を防ぐ事に注意しましょう。 脱水しやすいので、ミネラルを含んだ水分は充分に摂取しましょう。食事は分けて、少量ずつ与えます。長期にわたる腎不全の進行をモニターするには、定期的な診察と検査が必要です。現在は、専用の療法食も多種でていますが、腎機能の保存と、体調の維持が優先です。 飼主さんには、食事量・排泄などの記録をして頂くと大変、役にたちます。 |
| 平成12年12月号 | 猫の慢性腎不全 |
| 腎は、水分の保持排泄を調節し、老廃物を排泄したり、骨髄に血液を作らせるホルモンの分泌やV.Dの代謝などの、重要な機能を担っています。 腎を尿を作る工場とすると、その最小単位であるネフロンが尿を作る機械です。ネフロンは壊れると再生することができず、残存ネフロンの機能が低下すると、腎不全の症状が現れます。水分保持ができず脱水となり、食欲不振・嗜眠・体重減少・多飲多尿・口腔内潰瘍・筋肉量の減少・貧血などがみられます。生体のバランスを維持できなくなってくるのです。 又、老齢の猫には、一見元気で健康そうでも、診察や検査によって発見される事も多いです。残存する腎機能を保護し、腎不全の進行を抑制して、尿毒症の症状を緩和する治療や食事療法を行います。一日も長く、快適にすごせるようにしてあげたいと思います。 |
| 平成12年11月号 | 癌と栄養 |
| | 癌にかかると、栄養の代謝が健康時と異なって、癌細胞の分裂と増殖にエネルギーをとられ、栄養の欠乏や毒素が蓄積して、QOLの低下がおこります。 炭水化物は癌に優先的に使われてしまい、乳酸が増加します。乳酸をグルコースに代謝するために、動物は大変消耗してきます。アミノ酸も優先的に利用してしまうので、過剰だと癌が成長し、欠乏すると動物が消耗します。 しかし、一部の腫瘍は、脂肪を利用できず、動物がエネルギーをとるのに優れています。又、魚由来の脂肪は、癌の成長・転移を抑え、肉由来の脂肪は逆に増強すると言われています。 この事から、癌に罹患した動物は、炭水化物を減らし、適度な蛋白質を与え、魚由来の脂肪を多く与えるのが、QOL向上につながるでしょう。各種ビタミン・鮫軟骨・キノコ・植物など多種のサプリメントもおすすめしています。 |
| 平成12年10月号 | 肥満とダイエット |
![]() | 肥満は、循環器や関節の障害・皮膚炎・脂肪肝・手術時のリスクなどを増大させ、健康を損ないます。ペットのダイエットは、飼主さんしかしてあげられませんので、飼主さんの理解と心構えが重要になります。 ポイントは、カロリーは減らすが食事量を減らさない・全ての栄養要求量を満たす・嗜好性が良いフードを使う事です。ひもじい思いをさせて可哀相とか、拾い食いをして困る、栄養バランスがくずれるといったトラブルを防ぐためには、一ヶ月に減らすのは体重の5%未満にしましょう。 運動や食習慣など飼主さんの生活習慣も一緒に変わる必要が出てくる事もあるでしょう。ペットのダイエットは、飼主との二人三脚です。。ストレスをためないようにダイエットするには、ダイエットフードの上手な使用や、週に一回程度の体重測定・健康チェックなどに、動物病院を気軽に利用して下さい。
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