針の目に糸を通すことは、あまり日常的ではなくなってきましたが、年をとると目がチラチラして、なかなかやっかいなものです。かすみ目は気血、精の不足や痰湿、気滞によっておこります。
例えば、目のふちがピクピクする、頭がふらつく、気持ちが悪く吐き気がする、舌の苔が白く厚い、という脾胃に滞った痰湿が肝気の上昇にともなって目に影響します。
そんな時は、肝気の上昇を抑え痰湿を除く「半夏白朮天麻湯」を用います。また、口が苦い、両脇が張る、ストレスがかかると悪化する時は「逍遥散」に目に良い枸杞子(くこし)や菊花を加えて使います。
あとは気血や精血の不足ですが、目を使うと疲れる、無力感がある、元気がない、あまりしゃべりたくない、といった気の不足による時は「補中益気湯」を使います。
目の乾燥感や異物感、顔につやがない、動悸、不眠などがある肝血や心血の不足の時は「四物湯」に「天王補心湯」を合わせて用います。
かすみ目も重くなってくると腎の症状が強くなってきて、目の乾燥感、膝や腰がだるく力がない、手足のほてり、寝汗、舌が紅い、という肝腎の陰虚の時は「杞菊地黄丸」を用います。また、膝や腰が痛く、夜間尿、手足の冷えがある時は「八味丸」を用いていきます。