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2002年 9月28日

 
  
ten 病気の原因 その1 六邪(前編)

 中国医学では病気の起こる原因を、外から侵入する外因(六邪)と、内から起こる内因(七情)、その他に飲食・運動・外傷・寄生虫などによるといいます。さらに病気により体内で作られる痰飲・お血などにも原因があるとしています。
 今月から何回かに分けて、これら病気の原因を説明していきます。

1 六邪(ろくじゃ)
 天候が急激に変化することで体に影響を与え病気が発生します。病気の原因となった天候(風・寒・湿・火・暑・燥)の気をそれぞれ「風邪・寒邪・湿邪・火(熱)邪・暑邪・燥邪」といって合わせて六邪といいます。いずれも口・鼻・体表から体内に入ってきます。

2 七情(しちじょう)
 感情が過激になるとそれが病気の原因となります。七情には、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の感情があります。心臓・肝臓・脾臓の機能に影響しやすいのが特徴です。

3 飲食の不摂生
 過食・少食・偏食・寒熱の不適合により、病気を起こす原因となります。

4 過労と運動不足
 心配事・労働過多・運動不足が、病気を起こす原因となります。

5 病理的産物
 病気によって体内に発生し、それがまた更に病気を起こす原因となります。
 水湿・痰飲ー水液が体内で停滞したもの。
 お血ー血液が停滞して発生したもの


1 「六 邪」─ 病気の起こる外因

超風邪(1)風邪(ふうじゃ)
 風邪は自然の風の働きと似ている。

◆ 特徴
・病状がすばやく変化したり移動したりする。
・風邪は性質が軽いので、頭部・顔面・皮膚など上半身部分にあらわれやすい。
・病状が動いたり揺れたりして変動する。
・他の邪気をともなう(カゼは万病のもと)

◆ 症状
・軽い寒気 発熱 汗が出る 頭痛 鼻水 鼻づまり のどのかゆみ 軽い咳
・発疹 皮膚のかゆみ(それが急に発生し、よく移動する)
・移動する痛み しびれ ひきつれ こわばり
・けいれん 頭のゆれ ぐるぐる回るめまい


(2)寒邪(かんじゃ)
 寒邪は冬の寒冷の性質に似ている。温めると良くなり冷やすと悪化する。

◆ 特徴
・冷やしたり陽気を奪う。
・ひきつり、こわばり、痛みを生ずる。

◆ 症状
・激しい寒気、つづいて発熱 汗が出ない 頭痛 うなじのこわばり 関節痛
・激しい痛み 腫れ 
・腹痛 下痢 おう吐 手足の冷え

 

※次回、「病気の原因 その2 六邪(後編)」に続く。

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ten ひとくちメモ

 あの暑い夏がいつのまにか秋の気配となっている。暑い盛りに受けた相談で、冷凍室で作業している20代の女性が手足が冷え手の甲が紫色になって困るという。
 「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう:血虚や寒冷刺激による四肢の冷え、凍傷に用いる)をと思ったが、手足の痛みがあるという事で、「桂枝加苓朮附湯」(けいしかりょうじゅつぶとう:寒冷による神経痛に用いる)を2週間分出し、腹巻か下着をもう一枚着るようにすすめた。

 3日目に手の紫色が強くなったが徐々にそれもとれ、10日あまりで痛みもなく冷えも色もとれたと喜ばれました。

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