(6/20 2007 更新 tetsuro)
⇒HC Encoderを使ってPAL DVDをNTSCに変換する
⇒DVDビデオのためのフレームレート変換例
HC Encoder は Hank氏が作成したMPEG-2 エンコーダです。
MPEG-2 エンコーダとしてはCinema Craft Encoder(CCE)やTMPGEncが有名ですが、HC Encoderは速度と画質においてCCEには劣るもののTMPGEncよりは優っているのではないかと思います。CCE、TMPGEncは有料ソフトなのに対して、HC Encoderは無料ソフトです。
HC Encoderはコマンドラインバージョン(HCenc)とGUIバージョン(HCgui)との2つのバージョンが利用できます。
HC Encoderの特徴:
- DGIndex/DGDecodeプロジェクト(.d2v)またはAviSynthスクリプト(.avs)を通じて入力できる
- 2パス可変ビットレート(VBR)でエンコードできる
- 3つの品質モード: 最善、普通、高速がある
- GOP構造を変更できる
- シーン変化検出ができる
- 量子化マトリックスを変更できる
- バージョン0.21ではSSSE3をサポート
| このガイドで使うツール (すべてフリーソフトです) |
- ステップ 1a: DGIndexでプロジェクトを作成
HC Encoder は入力としてDGIndexプロジェクト(.d2v)とAviSynthスクリプト(.avs)とのみをサポートするだけです。MPEG-2を再エンコードする場合にはDGIndexでプロジェクトを作成する必要があります。DGDecode.dllはWindowsのSystem32フォルダに入れておくと良いでしょう(WinXPの場合)。DGIndexとDGDecodeとは同じバージョンのDGMPGDecに同梱されたものを使って下さい。
- ステップ 1b: AviSynthスクリプトを作成
HC EncoderにDGIndexプロジェクト(.d2v)を直接入力できますが、リサイズ等が必要な場合にはAviSynthスクリプト(.avs)を作成する必要があります。また、AVIを入力する場合にはAviSynthスクリプト(.avs)の作成は必須です。
.d2vをAviSynth経由で読み出すには、
LoadPlugin("DGDecode.dll")
DGDecode_MPEG2Source("[DRIVE]:\[PATH]\[FILENAME].d2v")
LanczosResize(720,480) # リサイズが必要な場合
という内容で.avsファイルを作成すればよい。
.aviをAviSynth経由で読み出すには、
AVISource("[DRIVE]:\[PATH]\[FILENAME].avi")
LanczosResize(720,480) #リサイズが必要な場合
という内容で.avsファイルを作成すればよい。
元の映像のフレームレートが29.97fps以外のものをDVDビデオにしたいなら:
1) 23.976fps, 24fps または 25fps (プログレッシブ) なら、そのままエンコードして、エンコード後にDGPulldownを使って29.97fpsに変換したほうがよい。
2) その他のフレームレートなら、適当にフィルタを使ってフレームレートを変換する必要があります。どのフィルタを使うのが最善かはケースバイケースです。
3) インタレース映像のフレームレートを変える場合には、前もってデインタレースしておいたほうが無難です。
- ステップ 2: HC Encoderで映像をエンコード
HCguiを起動して、まず設定を行います。
「主要」タブで、

@ 入力ファイル、出力ファイル、ログファイルを選択します。
A まず、平均ビットレートかファイル長かにチェックを入れます。平均ビットレートを選んだ場合には平均(kb/s)と最大(kb/s)とに数値を入力します。ファイル長を選んだ場合にはファイル長(kbytes)と最大(kb/s)とに数値を入力します。
B プロフィールは、最善が一番画質が良いですがエンコードに時間がかかります。
C dc精度は大きな値のほうが画質は良いですがエンコードに時間がかかります。また、11はDVD準拠ではありません。
D アスペクト比は4:3と16:9がDVD準拠です。1:1と2.21:1はDVD準拠ではありません。
E 雑多の項目では
インタレース-- インタレースでエンコードする際にチェックを入れます。
3:2 プルダウン-- 23.976fpsから29.97fpsへプルダウンする場合にチェックを入れます。
シーン変化-- チェックを入れておくと、シーン変化検出を行いシーン変化の時点でI-フレームを入れます。
自動GOP-- チェックを入れておくと、GOPサイズを自動的に決定します。
閉GOP-- 各GOPを閉じる場合にチェックを入れます。エンコード後に編集を行う時に有用です。
F エンコードする範囲を開始フレームと終了フレームで指定できます。「全フレーム」ボタンを押すと、全範囲をエンコードします。
「設定 1」タブで、

G インタレースでエンコードする場合、TFF(トップフィールドが先)かBFF(ボトムフィールドが先)かを選びます。通常のNTSC DVDではTFFです。
H 通常、プログレッシブでは「ジグザク」、インタレースでは「交互」を選びます。
I 自動GOPをオフにしている場合、ここでGOP長とBフレーム数を設定します。GOP長は、通常、PALでは「12」、NTSCでは「15」に設定されることが多いようです。Bフレーム数は、通常、「2」です。
J 「一定量子化」にチェックを入れると、1パスでエンコードします。
「設定 2」タブで、

K 雑多の項目では、
VBRバイアス-- 値を大きくする程、ビットレートの変化は小さくなります。
終了を待機-- エンコード後に待機する時間を秒で入力します。
VBV確認-- 通常チェックを入れておいたほうが良い。
最後のI-フレーム-- チェックを入れておくと、最後のフレームをI-フレームとしてエンコードします。
シーケンスエンドコードを書く-- 通常チェックを入れておいたほうが良い。
scdファイルを書く-- チェックを入れておくと、チャプターリストファイルを書き込みます。
シャットダウン-- チェックを入れておくと、エンコード終了後コンピュータをシャットダウンします。
プレビュー-- チェックを入れておくと、エンコード中にプレビューを行います。
静穏-- チェックを入れておくと、バックグラウンドでエンコードを行います。
L タイムコードを設定します。通常は設定不要です。
M 「自動」で良いと思います。
N 輝度制御とマスク/シフトを行います。
「マトリックス」タブで、

O 内蔵マトリックスを使うかカスタムマトリックスを使うかを設定します。カスタムマトリックスを使うには高度な知識が必要です。
P 内蔵マトリックスの中から1つを選びます。
「プレビュー/チャプター」タブで、

チャプターを設定できます。
「SCDチャプターリストを作成」ボタンを押すと、シーン変化のある点を探して自動的にチャプターリストを作成します。
チャプターを設定しておくと、チャプター点をI-フレームになるようにエンコードします。
チャプターリストをファイルとして保存すると、Muxmanでのオーサリング時に使えます。ただし、1行目の「*CHAPTER xx」は削除する必要があります。
「プレビュー/ゾーン」タブで、

部分的にビットレートを上げ下げするゾーンを設定できます。
HCguiでの設定が終わったら、「エンコード」ボタンを押すとHCencでのエンコードが開始します。
