Muxmanを使って音楽DVDを作る

(1/08 2007 更新 tetsuro)

 

Muxmanを使って音楽CDからDVD-video形式の音楽DVDを作成します。(Muxman非公式マニュアル参照)
LPCM音声で記録すると、1枚のDVDに6枚の音楽CDを入れることができます。
192kbpsのAC3音声で記録すると、1枚のDVDに40枚以上の音楽CDを入れることができます。
ここでは、6枚の音楽CDを1枚のDVDにLPCM音声で記録する例を示します。

 

 ステップ1:BMPを用意

720x480ピクセルのサイズのブランク画像を「ペイント」で作成し、「24ビットBMP」ファイル(blank.bmp)として保存しておきます。
別途、各チャプターの説明画像を、同じく720x480ピクセルのサイズのBMP静止画として用意しておくと、各チャプターが始まる、例えば、10秒間だけ説明を表示することもできます。

ブランク画像 説明画像例

 ステップ2:WAV抽出

EACで音楽CDから各トラックをWAVファイルとして保存する。
このとき、各トラックの演奏時間をメモしておく。

 ステップ3:チャプター計算

演奏時間に基づいてフレーム数に直します。1秒が29.97フレームに相当しますので、秒数に29.97を掛け、小数点以下を切り捨てます。

Sを秒数として、フレーム数は次のように求まる。
計算式: Int(S * 29.97)

トラック02開始点 287.52 秒 (04:47.52) → 8616 フレーム
トラック03開始点 287.52 秒 + 280.35 秒 (04:40.35) = 567.87 秒 → 17019 フレーム
トラック04開始点 567.87 秒 + 239.15 秒 (03:59.15) = 807.02 秒 → 24186 フレーム
トラック05開始点 807.02 秒 + 178.25 秒 (02:58.25) = 985.27 秒 → 29528 フレーム
トラック06開始点 985.27 秒 + 241.3 秒 (04:01.30) = 1226.27 秒 → 36751 フレーム
トラック07開始点 1226.27 秒 + 213.4 秒 (03:33.40) = 1439.97 秒 → 43155 フレーム
トラック08開始点 1439.97 秒 + 339.65 秒 (05:39.65) = 1779.62 秒 → 53335 フレーム
トラック09開始点 1779.62 秒 + 68.03 秒 (01:08.03) = 1847.65 秒 → 55374 フレーム
トラック10開始点 1847.65 秒 + 48.47 秒 (00:48.47) = 1896.12 秒 → 56826 フレーム
トラック11開始点 1896.12 秒 + 42.6 秒 (00:42.60) = 1938.72 秒 → 58103 フレーム
トラック12開始点 1938.72 秒 + 55.13 秒 (00:55.13) = 1993.85 秒 → 59755 フレーム
トラック13開始点 1993.85 秒 + 316.42 秒 (05:16.42) = 2310.27 秒 → 69238 フレーム
トラック14開始点 2310.27 秒 + 169.15 秒 (02:49.15) = 2479.42 秒 → 74308 フレーム
トラック15開始点 2479.42 秒 + 243.38 秒 (04:03.38) = 2722.80 秒 → 81602 フレーム
トラック16開始点 2722.80 秒 + 289.67 秒 (04:49.67) = 3012.47 秒 → 90283 フレーム
トラック17開始点 3012.47 秒 + 295.65 秒 (04:55.65) = 3308.12 秒 → 99144 フレーム


「メモ帳」か「ワードパッド」を開いて、次のようにチャプター開始のフレーム数を書込みます。

書込みが終わったら、CellTimes.txtとして保存しておきます。

 ステップ4:周波数変換

BeSweetGUI等を使って、WAVのサンプリング周波数を44.1kHzから48kHzに変換します。
(AC3に変換する場合には、44.1kHzのWAVを48kHzのAC3に直接変換しないで、一旦48kHZのWAVに変換してから48kHzのAC3に再変換したほうが音質が良いようです。)

注:44.1kHzのWAVから48kHzのWAVへ変換するには、このページの最後のほうに挙げたSSRCの最新版1.30を使ったほうがバグが少ない。)


 ステップ5:多重化

Muxmanを使って、BMPとWAVとを多重化する。
@でblank.bmpを設定。
Aでステップ4で得たWAVをトラック順に設定。
Bで音声の言語を設定。
Cの「File」→「Import Chapter」から、ステップ2で作成したCellTimes.txtを入力。
Dでチャプター数を確認。
Eで出力するDVDフォルダを設定。
Fでオーサリングがスタートする。


ブランクBMP画像を入れる際には、チャプター数に応じた数だけ入れ、それぞれ、フレーム数を設定する。チャプターの説明のためのBMP画像を入れる場合は、例えば、説明画像を300フレームに設定して、ブランク画像と交互になるようにすると良いでしょう。
下図の@ABは、それぞれ、時分秒で、演奏時間を入れ、Dで設定する。フレーム数の微調整はCで行う。


チャプターの説明画像を入れる場合↓


 ステップ6:繰り返し

すべてのCDアルバムに対して、ステップ2〜5を繰り返して実行する。(6つのタイトルが個別に作成される)

 ステップ7:再編集

DVD Shrinkの「再編集」モードで、6つのタイトルを寄せ集めて、HDD上にバックアップする。

DVD Shrinkの「再編集」で作成したDVD-videoには、この場合、タイトルセットが6つ出来る。

 ステップ8:メニュー作成

DVD Stylerを使ってタイトルメニュー、チャプターメニューを作成する。(ここでは、DVDStyler 1.4を使っています。バージョンにより動作が違うので。(^^;)
VOBファイルにはダミーファイルを使う。20個のチャプターを付けるには20秒以上の演奏時間のVOBファイルが必要。チャプター数に応じて適当なダミーファイルを用意しておく。
各タイトルのチャプター数をnとすると、チャプターを1秒刻みで設定する(00:01,00:02,・・・,00:(n-1))。

@まず、DVDStylerの下部領域を右クリックして、「追加」→「ビデオ・マネージャメニュー」でVMメニューを作成。
Aフォルダからダミーファイルを探し、ドラッグ&ドロップで下部領域にもっていき最初のタイトルを作成。
B最初のタイトルを右クリックして「追加」→「タイトルセット」でタイトルセットを設定。
C最初のタイトルを右クリックして「プロパティ」で「チャプタ位置」を00:01,00:02,...と1秒刻みで(チャプター数)−1だけ設定。
D次のタイトルをAからCの手順を繰り返して、全てのタイトルセットを設定。
EVMメニュー、タイトルセットのメニューに適当な背景画像をダブルクリックして設定。
FVMメニューに、タイトル数に応じて、ボタンをドラッグ&ドロップで貼り付け、各ボタンを右クリックして「プロパティ」にて設定。
Gタイトルセットのメニューに、チャプター数に応じて、ボタンをドラッグ&ドロップで貼り付け、各ボタンを右クリックして「プロパティ」にて設定。




VMメニューのボタンのジャンプ先は各タイトルセットのメニューとする。




各タイトルセット・メニューのボタンのジャンプ先は各チャプターとする。

 ステップ9:メニューの挿入と修正

@PgcEditで、DVDShrinkで再編集したもの(ステップ7で作成したDVDフォルダ)を開きます。
A必要なら、「Macros」→「DVDShrink Remote Buttons」で処理します。
これ↓は私が設定しているものですが、好みで設定すれば良いでしょう。

B「VMG, FirstPlay PGC」をハイライト表示にしてから、「Utilities」→「Import Menu」で、DVDStylerで作成したVIDEO_TS.IFOからVMメニューをインポートします。
C「VTST1,1 TTN1... Title1」をハイライト表示にしてから、「Utilities」→「Import Menu」で、DVDStylerで作成したVTS_01_0.IFOからタイトルセット1のメニューをインポートします。
D「VTST2,1 TTN1... Title2」から「VTST6,1 TTN1... Title6」を、順に、ハイライト表示にしてから、Cと同様に、タイトルセット2〜タイトルセット6のメニューを、それぞれ、インポートします。
E適当に(^^;、pre-command、post-commandを修正します。


VMGMのボタンのジャンプ先が間違いがないか確認しておく↓


各VTSMのボタンのジャンプ先が間違いがないか確認しておく↓


最初にタイトルメニューに飛ぶように(かつ、最後のタイトルの再生が終了後にタイトルメニューに飛ぶように)、私は、次のようにしている。
「VMG, First-Play PGC」で「(JumpTT) Jump to Title1」のラインをダブルクリックして、Command Editorを起動して、下図のように、「Jump and Call」→「From FP-PGC」→「to VMGM Menu」→「JumpSS-VMG-menu」をクリックして、「OK」を押して変更する。


変更後は下図のようになる。編集が終われば、最後に「Save DVD」ボタンを押して終了する。


音楽DVDのフォルダには、以下のようなファイルが作成される。DVDに焼くまえに、再生できるかを確認しましょう。


 閑話休題

DVD-Audio Toolsというフリーソフトをhttp://dvd-audio.sourceforge.net/で見付けました。DVD-Videoではなく、DVD-Audio形式のオーサリングツールで、dvdauthorのようにコマンドラインから使うツールです。今後対応したGUIも登場するかもしれません。私はDVD-Audioを再生できるDVDプレーヤを持っていないので、今のところ関係のない話ですが。

 SSRC v1.30

音質を良くするには、サンプリング周波数を高く、ビット深度を深くすることが有効です。
Muxmanは96kHz, 24ビットのWAVにも対応しているので、それを利用するのも面白いかもしれません。

WAV(44.1kHz,16ビット)→WAV(96kHz,24ビット)変換には Shibatch sampling rate converter (SSRC) v1.30が使えますが、DOS窓で使用しなければならず面倒です。
また、SSRC v1.30をコンパイルしたものには少なくとも2種類あるようです。
 通常版
 ICL版
ICL版のほうがファイルサイズは大きいですが高速なようです。

SSRCを使いやすくするためのSSRC-GUI 1.2.3 (by Patrick Hollerbach)(リンク切れ)を使うと便利です。
通常版またはICL版ssrc-1.30.zipに入っているssrc.exeまたはssrc_hp.exeをSSRCGui.exeと同じフォルダに上書きしてください。High Precision版のssrc_hp.exeを使う場合には、ssrc.exeとリネームする必要があります。
ssrcgui_up.rar (SSRC-GUI 1.2.3をドイツ語表示から英語表示に変える差分ファイルです。エラー処理はドイツ語のままです^^;)

(注:現在SSRC-GUI 1.3.0.55 が出てますので生ものをご覧ください)

@ Noise
 0 : rectangular (default)
 1 : triangular
 2 : Gaussian
のノイズ作成方法を意味します。

A fastは約2倍の速度で変換しますが、ssrc_hp.exeでは無効です。

また、SRCdrop V0.5も便利です。