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研究室1 都市化と水環境
人間にとっての水と水辺の役割は,文明の発達とともに拡大し,生命維持のための飲み水や食料摂取のための水辺から生産活動のための農業・工業用水という生産基盤としての水が求められるようになってきました.そして,さらに現在では「水辺の存在自体」に価値がある景観形成や微気象緩和,生物生息といった役割やレクリエーション機能,非日常的利用である災害時の防災利用などが注目されいます.ここでは,都市化の進展と共に水辺が機能的にどのように変化してきたのかを,地域の変化と対応をあわせてみていきます.
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研究室2 親水公園
旧来の農業用水路においての,灌漑機能以外に遊び場や動植物の生息地としての「非農業的利用」は自明のこととして特別に意識されることなくその機能を果たしてきましたが,しかし,それらの機能が1980年代以降「親水」という用語により新たに低維持されてきた背景には,都市化により河川・水路の汚濁が進み,水辺空間の質的低下を招いたことに対する反省から生じてきたものと考えられます.最近の都市計画では「緑の整備」と同様「水環境の整備」も重要な位置づけを担うようになっています. ここでは,親水公園の成り立ちや形態的変化を中心にみていきます. |
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研究室3 中国の水環境
現在,中国では沿岸都市を中心として政治,経済,文化面で飛躍的な発展を見せています.しかし一方で,都市人口や自動車の急増,産業の大規模開発などにより都市部での大気汚染や水質汚濁など環境質の悪化も懸念されています.こうした情勢を受け,中国の環境問題に関する研究の取り組みは,地球環境問題を背景とした持続可能な開発や経済発展との関係に重点を置く比較的「マクロ」視点からの議論が多くおこなわれてきていますが,しかし,都市環境問題を身近な問題として位置付けていくために,中国における都市環境を把握する基礎的なアプローチとして都市河川を題材とし,河川環境整備に関する諸政策の展開と居住者の評価を関連させ,環境変化とその評価を検討していきます.
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研究室4 水辺の災害と防災
都市の水辺は「親水」をはじめとする快適で親しまれる空間としての機能の他に,河川本来が持っている治水の機能や,近年では地震災害時の防火帯,緊急避難場所としての機能も期待されています.ここでは,都市に存する水辺を日常時には「快適空間」として,非日常時には「防災・減災空間」として機能すると仮定し,特に後者についての機能を「水害」と「地震災害」に分けて各々についての評価や対策,今後の整備のあり方について考えていきます.近年の防災対策においては,ゼロリスクを目指す「Prevention」から,災害の発生を一定程度是認しながらも,可能な限りその被害を低減させる「Mitigation」(減災)へとシフトしてきており,ハザードマップの公開状況などのソフト対策についても検討していきます.
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研究室5 水辺の環境情報
ここでは,都市の水辺について「環境情報」をキーワードに様々な側面からみていきます.水そのものがもつ自然から人文分野に至る幅広い特性を考慮し,単に水辺を「ノスタルジー」の空間ではなく,「機能」を持つ空間としてとらえるために空間を読み解く「情報」に重点を置きながら水辺における環境と防災の両側面での情報提供や解析方法,また情報アクセスについても検討していきます.また,分析に当たっては近年,地理地域分析に活用されているGIS(地理情報システム)の援用などにもとりくんでいます.さらに,ユビキタス社会における水問題についての情報発信技術などにも着目していきます.
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研究室6 水辺のまちづくり 
水に対する取り組みが,「治水」「利水」から「環境」へと変化をしてきた中で,特に環境においては現在では親水公園の整備や多自然型護岸整備の推進などが全国的に進んでいます.一方,こうした整備の成熟化とともに着目されるにようになってきたものに,地域の住民との連携・参加による河川整備や,新たな法枠組みの中での水辺づくり,また高齢者やハンディキャッパーにも対応できるユニバーサルデザインをもつ水辺のあり方や,景観法の施行と連動した水辺づくりなどが挙げられます.ここでは,それらの最新の情報を現地調査を踏まえながら検討していきます.
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