ザ・ビートルズ / The Beatles
 
 

 グループが誕生したのは1960年。1955年にハイスクールの仲間だったジョンとポールが作ったクォリーメンというアマチュア・バンドがその母体であった。その後、ジョージ・ハリスン、ピート・ベスト、スチュアート・サトクリフが参加し、シルヴァー・ビートルズを経て、1960年のハンブルグ公演から正式にビートルズと名乗るようになった。

1961年9月、ブラアン・エプスタインと出会い、12月にマネージャーとして契約。翌年8月にローリー・ストームとハリケーンズのドラマーだったリンゴ・スターがピート・ベストに代わってビートルズに加入。10月に「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビュー。

以後、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「抱きしめたい」、「シー・ラヴス・ユー」と続々とヒットを放ち、1964年2月のアメリカ公演の大成功を機にビートルズの名は全世界に広がった。

その後、「ア・ハード・デイズ・ナイト」(1964)、「ヘルプ」(1965)等の映画に出演し、1966年には大英帝国5等勲士の称号を授与、1967年には全世界宇宙中継TV番組「アワー・ワールド」に出演して、音楽を離れた面での活躍も目覚しかった。

1967年以降はコンサート活動を中止してスタジオにこもり、より一層入念にレコード製作に力を注ぐようになった。同年6月、これまでのロック界に革命を起こすべく革新的なアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を発表、後世にまで残るビートルズの最高傑作と絶賛されることになる。

この頃からレコード製作以外の時は、各メンバーが思い思いの行動をとるようになり、1970年7月、「レット・イット・ビー」のアルバムを最後にビートルズは解散。8年半のグループ活動に終止符を打ち、各自がソロ活動を開始した。

彼らはロック/ポップスの流れを変え、風俗、ファッション、映画と、単に音楽界だけにとどまらず、若者文化のリーダーとして全世界に影響を与え、様々は新現象を生み出し、60年代をあらゆる面で最も華やかに彩った最高にして最大のグループである。 

 
 

 

ディスコグラフィー

 
プリーズ・プリーズ・ミー
Please Please Me
(1963)

A) 1.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア 2.ミズリー 3.アンナ 4.チェインズ 5.ボーイズ 6.アスク・ミー・ホワイ 7.プリーズ・プリーズ・ミー
B) 1.ラヴ・ミー・ドゥ 2.P.S.アイ・ラヴ・ユー 3.ベイビー・イッツ・ユー 4.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット 5.蜜の味 6.ゼアズ・ア・プレイス 7.ツイスト・アンド・シャウト

 今も色褪せることないデビュー・アルバム。2トラック・マルチでのレコーディング。音楽の質は機材の良し悪しではないことを証明するアルバム。

ウィズ・ザ・ビートルズ
With The Beatles
(1963)

A) 1.イット・ウォント・ビー・ロング 2.オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ 3.オール・マイ・ラヴィング 4.ドント・バザー・ミー 5.リトル・チャイルド 6.ティル・ゼア・ウォズ・ユー 7.プリーズ・ミスター・ポストマン
B) 1.ロール・オーバー・ベートーヴェン 2.ホールド・ミー・タイト 3.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー 4.アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン 5.デヴィル・イン・ハー・ハート 6.ナット・ア・セカンド・タイム 7.マネー

 ジャケットが印象的なセカンド・アルバム。当時日本とアメリカでは『ミート・ザ・ビートルズ』というタイトルで数曲、差し替えてデビューアルバムとしてリリースされた。

ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
A Hard Day's Night
(1964)

A) 1.ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア! 2.恋する二人 3.恋におちたら 4.すてきなダンス 5.アンド・アイ・ラヴ・ハー 6.テル・ミー・ホワイ 7.キャント・バイ・ミー・ラヴ
B) 1.エニイ・タイム・アット・オール 2.ぼくが泣く 3.今日の誓い 4.家に帰れば 5.ユー・キャント・ドゥ・ザット 6.アイル・ビー・バック

 同名映画のサウンド・トラック盤としてリリースされたが、そんなことを抜きにして音楽だけを聴いても名曲がズラッと並ぶ初期の最高傑作。

ビートルズ・フォー・セール
Beatles For Sale
(1964)

A) 1.ノー・リプライ 2.アイム・ア・ルーザー 3.ベイビーズ・イン・ブラック 4.ロック・アンド・ロック・ミュージック 5.アイル・フォロー・ザ・サン 6.ミスター・ムーンライト 7.メドレー /a.カンサス・シティ b.ヘイ・ヘイ・ヘイ
B) 1.エイト・デイズ・ア・ウイーク 2.ワーズ・オブ・ラヴ 3.ハニー・ドント 4.エヴリー・リトル・シング 5.パーティーはそのままに 6.ホワット・ユー・アー・ドゥーイング 7.みんないい娘

 カヴァー曲が多く、名盤である前作と次作の間に挟まれてやや精彩を欠くが、オリジナル曲は名曲揃い、またジョンの熱唱が心に残る「ミスター・ムーンライト」もこのアルバムに収録。ジョンの歌うA4とポールの歌うA7はどちらもロックンロール・スタンダードのカヴァーで二人のボーカル・スタイルを比較して楽しめる。さすがに二人とも歌が上手い。

4人はアイドル
Help!
(1965)

A) 1.ヘルプ 2.ザ・ナイト・ビフォア 3.悲しみはぶっとばせ 4.アイ・ニード・ユー 5.アナザー・ガール 6.恋のアドバイス 7.涙の乗車券
B) 1.アクト・ナチュラリー 2.イッツ・オンリー・ラヴ 3.ユー・ライク・ミー・トゥー・マッチ 4.テル・ミー・ホワット・ユー・シー 5.夢の人 6.イエスタデイ 7.ディジー・ミス・リジー

 ビートルズ主演映画第二弾のサウンド・トラック盤。映画自体がプロモーション・ビデオのようで、曲の良さを一層引き立てる。アイドル・グループとしての最後の作品。「イエスタデイ」収録。

ラバー・ソウル
Rubber Soul
(1965)

A) 1.ドライヴ・マイ・カー 2.ノルウェーの森 3.ユー・ウォント・シー・ミー 4.ひとりぼっちのあいつ 5.嘘つき女 6.愛のことば 7.ミッシェル
B) 1.消えた恋 2.ガール 3.君はいずこへ 4.イン・マイ・ライフ 5.ウェイト 6.恋をするなら 7.浮気娘

 アイドルから脱皮した中期の傑作アルバム。シタールの響きが独自の雰囲気をかもし出している。「ミッシェル」、「ガール」、「イン・マイ・ライフ」など忘れなれない名曲が収録されている。

リボルバー
Revolver
(1966)

A) 1.タックスマン 2.エリナー・リグビー 3.アイム・オンリー・スリーピング 4.ラヴ・ユー・トゥ 5.ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア 6.イエロー・サブマリン 7.シー・セッド・シー・セッド
B) 1.グッド・デイ・サンシャイン 2.アンド・ユア・バード・キャン・シング 3.フォー・ノー・ワン 4.ドクター・ロバート 5.アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー 6.ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ 7.トゥモロー・ネバー・ノウズ

 前作の延長線上にあるサイケデリック・サウンド色の強い作品。しかし、自己満足で終わっていないのがビートルズの凄いところ。名曲「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」収録。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
(1967)

A) 1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ 3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ 4.ゲッティング・ベター 5.フィクシング・ア・ホール 6.シーズ・リーヴィング・ホーム
B) 1.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト 2.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー 3.ホエン・アイム・シックスティー・フォー 4.ラブリー・リタ 5.グッド・モーニング・グッド・モーニング 6.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプリーズ) 7.ア・デイ・イン・ザ・ライフ

 コンセプト・アルバムという概念が初めて世に出た歴史的名盤。

マジカル・ミステリー・ツアー
Magical Mystery Tour
(1967)

A) 1.マジカル・ミステリー・ツアー 2.フール・オン・ザ・ヒル 3.フライング 4.ブルー・ジェイ・ウェイ 5.ユア・マザー・シュッド・ノウ 6.アイ・アム・ザ・ウォルラス
B) 1.ハロー・グッドバイ 2.ストロベリー・フィールズ・フォーエバー 3.ペニー・レイン 4.ベイビー・ユー・アー・リッチ・マン 5.愛こそはすべて

 ビートルズ主演同名テレビ映画のサウンド・トラック盤。サウンド的には前作の延長線上にあるが、コンセプト・アルバムとしての主張は希薄である。一曲一曲の完成度は非常に高く、万人に好まれる名盤。

ザ・ビートルズ
The Beatles
(1968)

Disc1
A) 1.バック・イン・ザ・U.S.S.R. 2.ディア・プリーデンス 3.グラス・オニオン 4.オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ 5.ワイルド・ハニー・パイ 6.コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル 7.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス 8.ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
B) 1.マーサ・マイ・ディア 2.アイム・ソー・タイアード 3.ブラックバード 4.ピッギーズ 5.ロッキー・ラックーン 6.ドント・パス・ミー・バイ 7.ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード 8.アイ・ウィル 9.ジュリア

Disc2
A) 1.バースデイ 2.ヤー・ブルース 3.マザー・ネイチャーズ・サン 4.エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー 5.セクシー・セディ 6.ヘルター・スケルター 7.ロング・ロング・ロング
B) 1.レボリューション#1 2.ハニー・パイ 3.サボイ・トラッフル 4.クライ・ベイビー・クライ 5.レボリューション#9 6.グッド・ナイト

 ビートルズ初の2枚組アルバム。通称「ホワイト・アルバム」。一曲一曲は聴き応えがあるのだが、アルバム全体としては散漫な印象を受ける。「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」でのエリック・クラプトンの客演が光る。

イエロー・サブマリン
Yellow Submarine
(1969)

A) 1.イエロー・サブマリン 2.オンリー・ア・ノーザン・ソング 3.オール・トゥゲザー・ナウ 4.ヘイ・ブルドッグ 5.イッツ・オール・トゥ・マッチ 6.愛こそはすべて
B) 1.ペパーランド 2.シー・オブ・タイム 3.シー・オブ・ホールズ 4.シー・オブ・モンスターズ 5.マーチ・オブ・ザ・ミーニーズ 6.ペパーランド・レイド・ウエイスト 7.イエロー・サブマリン・イン・ペパーランド

 同名アニメ映画のサウンド・トラック盤。ビートルズのメンバーは出演していない。A面がビートルズの歌と演奏、B面がジョージ・マーティン指揮のオーケストラ演奏。ビートルズ作品番外編といったところ。しかし、A2、3、4、5はこのアルバムにしか収録されていないのでビートルズ・コレクターには外せない一枚

アビイ・ロード
Abbey Road
(1969)

A) 1.カム・トゥゲザー 2.サムシング 3.マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー 4.オー・ダーリン 5.オクトパス・ガーデン 6.アイ・ウォント・ユー
B) 1.ヒア・カムズ・ザ・サン 2.ビコーズ 3.ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ア・マネー 4.サン・キング 5.ミーン・ミスター・マスタード 6.ポリシーン・パン 7.シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー 8.コールデン・スランバー 9.キャリー・ザット・ウェイト 10.ジ・エンド 11.ハー・マジェスティ

 発表の順番は「Let It Be」が最後であるが、レコーディング自体はこのアルバムがラスト。ひたすら良い曲を作り、歌い、演奏することに専念したアルバム。ラストを飾るにふさわしい最も美しい作品。

レット・イット・ビー
Let It Be
(1970)

A) 1.トゥ・オブ・アス 2.ディグ・ア・ポニー 3.アクロス・ザ・ユニバース 4.アイ・ミー・マイン 5.ディグ・イット 6.レット・イット・ビー
B) 1.マギー・メイ 2.アイヴ・ガッタ・フィーリング 3.ワン・アフター・909 4.ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 5.フォー・ユー・ブルー 6.ゲット・バック

 ビートルズ主演映画のサウンド・トラック盤としてリリースされた。すでにグループは活動を停止しており、名プロデューサー、フィル・スペクターの手によってアルバムとしての体裁が整えられた。「レット・イット・ビー」、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」収録。

パスト・マスターズはオリジナル・アルバムに収録されていない曲を集めた作品集である。オリジナル・アルバムとパスト・マスターズ Vol.1&2を集めることで当時ビートルズがリリースした全曲が揃うことになる。

パスト・マスターズ Vol.1
Past Masters Vol.1

1.ラヴ・ミー・ドゥ 2.フロム・ミー・トゥ・ユー 3.サンキュー・ガール 4.シー・ラヴズ・ユー 5.アイル・ゲット・ユー 6.抱きしめたい 7.ジス・ボーイ 8.抱きしめたい(ドイツ語バージョン) 9.シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語バージョン) 10.ロング・トール・サリー 11.アイ・コール・ユア・ネーム 12.スロウ・ダウン 13.マッチボックス 14.アイ・フィール・ファイン 15.シーズ・ア・ウーマン 16.バッド・ボーイ 17.イエス・イット・イズ 18.アイム・ダウン

パスト・マスターズ Vol.2
Past Masters Vol.2

1.デイ・トリッパー 2.恋を抱きしめよう 3.ペイパーバック・ライター 4.レイン 5.レディ・マドンナ 6.ジ・インナー・ライト 7.ヘイ・ジュード 8.レボリューション 9.ゲット・バック 10.ドント・レット・ミー・ダウン 11.ジョンとヨーコのバラード 12.オールド・ブラウン・シュー 13.アクロス・ザ・ユニバース 14.レット・イット・ビー 15.ユー・ノウ・マイ・ネーム

 「ゲット・バック」、「アクロス・ザ・ユニバース」、「レット・イット・ビー」はシングル・バージョンが収録されている。



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