クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル / Creedence Clearwater Revival

 

 高度な演奏テクニックと複雑な曲構成のグループが主流を占めた70年代初期のロック界において、アメリカのルーツ音楽に根付いたシンプルなサウンドが逆に当時は新鮮であった。

ブルースやR&Bの影響を受けたジョン・フォガティーの泥臭いボーカルはアメリカ南部のグループのような印象を与えるが、4人ともカリフォルニア出身である。

CCRとしてのデビューは1968年であるが、その母体となったブルー・ベルベッツは1959年に結成されていることから、彼らのデビュー時にすでに10年のキャリアを誇っていたことになる。ジョン・フォガティー(G&Vo)、スチュ・クック(B)、ダグ・クリフォード(D)の3人によるブルース・バンド、ブルー・ベルベッツはマイナー・レーベルから何枚かのシングルを発表したが、メンバーがまだ学生であったことなどから大した活躍もせずに休止状態となる。

3人にジョンの兄であるトム・フォガティー(G)を加え、再び活動を開始したのが1964年の暮れ。グループ名をゴリウォグスと変えてシングルを発表、この頃から後のCCRサウンドに近い音楽づくりを始めている。

彼らが正式にクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルを名乗るのは1967年の12月のことである。デビュー・シングル「スージーQ」は翌68年9月に発表されて全米シングル・チャートの第11位にまで上昇するヒットを記録した。

以後「プラウド・メアリー」、「バッド・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」、「フール・ストップ・ザ・レイン」、「ルッキン・アウト・マイ・バッグ・ドア」、「雨を見たかい」などが次々とヒット・チャートの上位を独占し、アルバムでもデビューLP『スージー・Q』、以後『グリーン・リバー』、『コスモズ・ファクトリー』、『ペンデュラム』などの、今では名盤として名高い傑作を数々と発表した。

しかし、最高の人気を得、高い評価を受けたCCRも1971年、トムがソロ活動に入るために脱退した頃から下り坂にさしかかる。

1972年に待望の来日公演が実現するが、その後解散が濃厚になり、事実、ジョンが自分のバンドをプロデュースしたり、ダグがソロ・アルバムを制作するなど、メンバー個々の活動が目立ち始める。

1972年10月、ついにCCRは正式に解散を発表、3人は各々ソロ・アーティストとしての独立を表明し、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルは、この世から姿を消してしまった。




 
ディスコグラフィー

スージー・Q
Creedence Clearwater Revival
(1968)

A)1.アイ・プット・スペル・オン・ユー 2.ザ・ワーキング・マン 3.スージー・Q 4.99.5
B)1.ゲット・ダウン・ウーマン 2.ポータービル 3.グルーミー 4.ウォーク・オン・ザ・ウォーター

 デビュー・アルバム。ブルース、R&B色の濃い作品。

バイヨー・カントリー
Bayou Country
(1969)

1.ボーン・オン・ザ・バイヨー 2.ブートレッグ 3.墓場行きの列車 4.グッド・ゴリー、ミス・モリー 5.天井小屋の乞食 6.プラウド・メアリー 7.キープ・オン・チューグリン

 前作よりもロックン・ロール色が強調され、全米2位を記録した「プラウド・メアリー」の大ヒットにより、一躍人気バンドにのし上がった。

グリーン・リバー
Green River
(1969)

A) 1.グリーン・リバー 2.コモーション 3.墓石の影 4.すべての人に歌を 5.バッド・ムーン・ライジング
B) 1.ロディ 2.クロス・タイ・ウォーカー 3.黒い陰謀 4.ザ・ナイト・タイム・イズ・ザ・ライト・タイム

 「グリーン・リバー」「バッド・ムーン・ライジング」という大ヒット曲(ともに全米2位)を生んだ。アルバムも全米No.1に輝き、ヒットメーカーとしての地位を確立。

ウィリー・アンド・ザ・プア・ボーイズ
Willy And The Poor Boys
(1969)

A) 1.ダウン・オン・ザ・コーナー 2.青空の使者 3.コットン・フィールズ 4.プアボーイ・シャッフル 5.フィーリン・ブルー
B) 1.フォーチュネイト・サン 2.ドント・ルック・ナウ 3.ザ・ミッドナイト・スペシャル 4.サイド・オー・ザ・ロード 5.エフィジー

 「ダウン・オン・ザ・コーナー」収録。アメリカのルーツ音楽への探求心を色濃く反映したアルバム。

コスモズ・ファクトリー
Cosmo's Factory
(1970)

A)1.ランブル・タンブル 2.ビフォー・ユー・アキューズ・ミー 3.トラベリング・バンド 4.ウービー・ドゥービー 5.ルッキン・アウト・マイ・バック・ドア 6.ジャングルを越えて
B)1.アップ・アラウンド・ザ・ベンド 2.マイ・ベイビー・レフト・ミー 3.フール・ストップ・ザ・レイン 4.悲しいうわさ 5.光りある限り

 ロックン・ロール色の濃いアルバム。数多くのシングル・ヒットを排出した傑作アルバム。

ペンデュラム
Pendulum
(1971)

A) 1.ペイガン・ベイビー 2.水兵の嘆き 3.カメレオン 4.雨を見たかい 5.ハイダウェイ
B) 1.ボーン・トゥ・ムーブ 2.ヘイ・トゥナイト 3.イッツ・ジャスト・ア・ソート 4.モリーナ 5.手洗い覚醒

 R&B色の濃いアルバム。「雨を見たかい」の大ヒットで日本でも広く認知された。

マルディ・グラ
Mardi Gras
(1972)

1.ルッキン・フォー・ア・リーズン 2.テイク・イット・ライク・ア・フレンド 3.ニード・サムワン・トゥ・ホールド 4.故郷にひかれて 5.サムデイ・ネヴァー・カムズ 6.ホワット・アー・ユー・ゴナ・ドゥ 7.セイル・アウェイ 8.ハロー・メリー・ルー 9.ドア・トゥ・ドア 10.スウィート・ヒッチハイカー

 トム・フォガティ脱退後に制作された最後のスタジオ・アルバム。「スウィート・ヒッチハイカー」がヒット(全米6位)。

ライブ・イン・ヨーロッパ
Live In Europe

1.ボーン・オン・ザ・バイヨー 2.グリーン・リヴァー〜スージー・Q 3.青空の使者 4.ドア・トゥ・ドア 5.トラヴェリン・バンド 6.フォーチュネイト・サン 7.コモーション 8.ロディ 9.バッド・ムーン・ライジング 10.プラウド・メアリー 11.アップ・アラウンド・ザ・ベンド 12.ヘイ・トゥナイト 13.スウィート・ヒッチハイカー14.キープ・オン・チューグリン

 71年9月に行なわれたヨーロッパ・ツアーの模様を収録したライヴ・アルバム。



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