ムーディー・ブルース / The Moody Blues



 1964年、後にポール・マッカトニー&ウィングスに加入したデニー・レイン(G&Vo)とクリント・ワーウィック(B)、レイ・トーマス(Vo&Flute)、マイク・ピンダー(K&Vo)、グレアム・エッジ(D)の5人が集まりイギリスのバーミンガムで結成された。

初期のサウンドはR&Bをベースにしたスタイルで、65年「ゴー・ナウ」(全米10位)のヒットを放った。65年にデニー・レインとクリント・ワーウィックが去り、代わりにジャスティン・ヘイワード(G&Vo)とジョン・ロッジ(B&Vo)が加入してからはメロトロンを使用したプログレッシヴ・サウンドへと音楽性を転換して67年「サテンの夜」を発表、この曲が72年に全米で2週間2位となって世界的な成功を得た。

日本でも71年発表のアルバム「童夢(Every Good Boy Deserves Favour)」とそこらかシングル・カットされた「愛のストーリー(The Story in Your Eyes)」がヒットして多くのファンを獲得することになった。



ディスコグラフィー

The Magnificent Moodies (1965)

A) 1.I'll Go Crazy 2.Something You Got 3.Go Now 4.Can't Nobody Love You 5.I Don't Mind 6.I've Got A Dream
B) 1.Let Me Go 2.Stop 3.Thank You Baby 4.It Ain't Necessarily So 5.True Story 6.Bye Bye Bird

 70年代プログレッシヴ・ロックの先鋭ムーディー・ブルースのデビュー・アルバム。この頃はまだブリティッシュR&Bの匂いがプンプンだった。ヒット曲「ゴー・ナウ」を収録。

デイズ・オブ・フューチャー・パスト(サテンの夜)
Days of Future Passed
(1967)

A) 1.一日が始まる 2.夜明け(夜明けの空) 3.朝(アナザー・モーニング) 4.ランチ・ブレイク(ピーク・アワー)
B) 1.昼下がり(永遠の昼下がり) 2.夕暮れ(夕陽とたそがれ) 3.夜(サテンの夜)

 メンバー・チェンジと大胆な音楽性の転換を図りリリースした新生ムーディー・ブルースの第一弾。ピーター・ナイト指揮ロンドン・フェスティヴァル交響楽団との共演による一大コンセプト・アルバムとなっている。名曲「サテンの夜」収録。

失われたコードを求めて
In Search of the Lost Chord
(1968)

1.出発 2.ライド・マイ・シーソー 3.ドクター・リヴィングストン 4.4枚の扉の家(パート1) 5.ティモシー・リアリー 6.4枚の扉の家(パート2) 7.青空に祈りを 8.より良き旅路 9.幻のパラダイス 10.アクター 11.ワード 12.オム

 メンバー5人が複数の楽器を演奏し、ドラッグ体験をコンセプトに重厚なサウンドを聴かせる68年リリース作品。マイク・ピンダーのメロトロンが活躍するプログレッシヴ・ロック・アルバム。 

夢幻
On the Threshold of a Dream
(1969)

1.導入部 2.うれしき友 3.ディア・ダイアリー 4.センド・ミー・ノー・ワイン 5.愛のくさび 6.君の心に深く 7.今日も明日も 8.レイジー・デイ 9.アー・ユー・シッティング・コンファタブリー 10.夢 11.ハヴ・ユー・ハード(パート1) 12.航海 13.ハヴ・ユー・ハード(パート2)

 タイトル通り、夢をコンセプトに幻想的なサウンドを聴かせる69年発表作品。前作「失われた〜」の世界を踏襲しつつもスケール・アップした内容で、初の全英チャート1位を獲得した。 

子どもたちの子どもたちの子どもたちへ
To Our Children's Children's Children
(1969)

1.ハイアー・アンド・ハイアー 2.子どもの眼パート1 3.フローティング 4.子どもの眼パート2 5.100年のいのち 6.ビヨンド 7.アウト・アンド・イン 8.ジプシー 9.限りなき道 10.キャンドル・オブ・ライフ 11.太陽は輝き続ける 12.1,000,000年のいのち 13.ウォッチング・アンド・ウェイティング

 自らのアーティスト・レーベル、スレッショルドを立ち上げ、そこからのリリース第1弾となった。スペイシーな世界を盛り上げるメロトロン・サウンドが美しい69年11月発表作品。 

クエッション・オブ・バランス
Question of Balance
(1970)

1.クエスチョン 2.ハウ・イズ・イット 3.そして波が打ち寄せ 4.ドント・ユー・フィール・スモール 5.かめとうさぎ 6.イッツ・アップ・トゥ・ユー 7.吟遊詩人の歌 8.ドーニング・イズ・ザ・デイ 9.メランコリー・マン 10.バランス

 全英チャート2位、全米でもチャート3位となったベストセラー・アルバム。コンセプト性が薄く、ポップ・テイストの強いアルバム。ムーグ・シンセサイザーなども導入。

童夢
Every Good Boy Deserves Favour
(1971)

A) 1.プロセッション 2.ストーリー・イン・ユア・アイズ 3.ゲッシング・ゲーム 4.エミリーの歌 5.アフター・ユー・ケイム
B) 1.生命をもう一度 2.ナイス・トゥ・ビー・ヒア 3.家へ帰れない 4.マイ・ソング

 全英1位、全米でも2位、そして日本でもシングル「ストーリー・イン〜」がヒットと、ジャケットともども彼らのベスト作品ともいえる71年作品。ロックとクラシックの融合したムーディー・ブルース・サウンドの完成形。 

セヴンス・ソジャーン
Seventh Sojourn
(1972)

1.失われた世界 2.新しい地平線 3.フォー・マイ・レディー 4.神秘な世界へ 5.ユー・アンド・ミー 6.虚飾の世界 7.ホエン・ユー・アー・フリーマン 8.ロックン・ロール・シンガー

 前作の成功の余波をかって発表され、全米1位、全英5位を記録した72年発表作品。初来日の際の来日記念盤となった。「ロックン・ロール・シンガー」がシングル・ヒット。この後、彼らは長い活動休止に入った。



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