草炭緑化協会は草炭(ピート)を利用した地球環境改善活動を促進しています。

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草炭研究会は2008年6月から草炭緑化協会に統合されました。


草炭と草炭地
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沙漠と沙漠化

        当協会の2009年春季緑化活動はここをごらんください
沙漠化の影響を受けている土地の面積は世界全体で36億ha、陸地全体の4分の1にあたります。地域的にはアフリカとアジアに集中しており、現在中国では2,500平方キロメートル/年(ほぼ東京都の面積)の速度で沙漠化が進んでいます。
沙漠化の主な理由は気候変動(参考:Intergovermental Panel on Climate Change)と過放牧、森林の不適切な管理と過伐採、過耕作、不適切な灌漑、植生破壊など人為的要因と云われています。

中国の沙漠と沙漠緑化の取り組み

中国の沙漠
 
中国全体 809千平方キロ  
タクラマカン 365 新疆ウイグル自治区
グルバントングト 51 同上
バダンチーリン 51 武威市西北に位置
カルチン* 50 内蒙古
トングリ 42 武威市北東に位置

*中国では沙漠と区別して沙地と読んでいる(沙地は最近新たに沙漠化した場所を指している)
砂塵嵐の発生は1950年代5個だったものが1990年には23個に増えてきています。
気象庁の黄砂観測によれば、観測された日数は年々増加しています。
 
観測年 1970 1980 1990 2000
黄砂観測日数 206 169 244 315

植樹された山
高速道路から見える植樹された山
中国政府は温家宝首相の「第2のロプノールにするな」のかけ声のもと、真剣に緑化に取り組み始めている一方、日本としても下記機関を通じて環境、食料、国際親善の観点から協力、援助を行っています。

政府機関:ODA、借款、無償援助など
公共機関:(国際機関) 日中民間緑化委員会、日中緑化協力基金(いわゆる小渕基金)
     (行政機関)環境再生保全機構(旧環境事業団)、地球環境基金
     (法人)(社)国土緑化推進機構
民間機関:(財)イオン財団、三井物産環境基金など緑化団体援助
     (企業) トヨタ、ホンダなど

武威市と草炭緑化協会による沙漠緑化活動

武威(Wuwei)の現在の気温

Weather Forecasts | Weather Maps | Weather Radar

               2009年春季活動はここをごらんください  草炭緑化協会は、現在中国甘粛省武威市近郊のトングリ沙漠の縁辺の古浪県・馬路灘と長城郷、九トンの3箇所で旧草炭研究会で蓄積した沙漠緑化技術をもとに沙漠緑化活動を行っていましたが、2009年より馬路灘に近い紅沙塘と金昌市の喇叭泉でも緑化活動を始めました。

 武威市は昔、涼州と言われ、西へ向って延びるシルクロードの入口にあたり、東に中国5番目の大きさのトングリ沙漠が、北西に同3位のバダンジリン沙漠が迫ってきて、両沙漠による浸食を受けています。

  これらの活動はイオン環境財団と(社)国土緑化推進機構から助成を頂いて実施しています。また、2008年からは日中緑化交流基金と三井物産環境基金の助成をいただきました。

武威市
プロジェクト概略位置

現在中国で活動している主な地域と活動の目的は

(1)トングリ沙漠南縁の古浪県・馬路灘では大量植樹活動を行っています。

 植樹する樹種は主として「花棒」「毛条」など沙漠や乾燥地域に強い灌木です。苗木を植えるとき、土壌改良材でもある草炭を砂に混ぜ、活着率を上げることが特徴です。「花棒」の苗は一年もすると、紫紅色の花を咲かせます。
 詳しくは、馬路灘における活動のページをご覧下さい。

(2)トングリ沙漠西縁の長城郷で流動砂丘を植樹で固定化する上での基礎技術習得の為の実験植樹を続けています。

(3)九トンで薬用としての換金植物で沙防効果もある沙棘の栽培試験を行って来ました。この知見を基に九トンの北西、金昌市喇叭泉で拡大栽植を始めました。

(4)2009年春より日中緑化交流基金の助成を得て、紅沙塘にて大規模な沙漠緑化に取り組んでいます。樹種は花棒、毛条に加えて白楡、沙拐棗を植樹します。

(5)中国・寧夏の中国科学院沙坡頭実験場で沙漠での草炭の活用実験を2007年より、中国科学院と共同して行っています。

2009年春の沙漠緑化活動

2009年4月3日より17日の予定で、中西昭満理事と中村作二郎理事とが中国甘粛省武威市に出張し、2009年度より新たな助成が得られた「日中緑化交流基金」により紅沙塘地区で57haの大量植樹を行う。また。喇叭泉地区で「三井物産環境基金」により沙漠に強くその実などが薬用になる「沙棘」を活用し,荒漠地の緑化活動を開始する.「イオン環境財団」で4年間続けて助成を受けることが出来た活動は馬路灘地区でさらに2009年度8haの植樹を計画し、春に4haの植樹を行う予定。また、長城郷の沙漠植樹実験地の維持管理及び中国科学院との共同研究を続行する。



旧草炭研究会は過去、草炭を用いて栽培試験を中東や中国の各地で行ってきました。

★エジプト:1993年に沙漠調査と極小規模の栽培試験を試みた。
★サウジアラビア:1995年にカフジで極小規模栽培試験を試みた(PEC委託)。
★シリア:1995-2000年にダマスカス近郊の沙漠(バーデイア)のマハッセセンターで同国農業省と共同で23ha約1万本の牧羊潅木の植栽試験を行い草炭の効果を調べた(外務省助成)。

★中国・新疆:1993-2000年ウルムチ近郊阜康の沙漠で中国科学院・生態与地理研究所と共同で中規模の植樹と各種作物栽培試験を実施した。これらの試験は研究者が現地に駐在し、中国研究者と協力実施した(環境事業団助成、JICA研究協力事業)。中国新疆における荒漠地緑化研究のJICAによる事後評価
★中国・寧夏:1998-2000年中衛近郊沙坡頭実験場で中国科学院・蘭州沙漠研究所と共同で水稲栽培を試みた(環境事業団助成)。


シルクロード沙漠緑化ボランティアを毎年実施しています。平成20年度のシルクロード・エコ・ボランティア旅行の募集はここをご覧下さい。武威の沙漠での植樹体験とシルクロードの旅へぜひご参加ください。


沙漠緑化に関する講演会を毎年秋に開催し、沙漠緑化や環境問題、国際協力などさまざまなテーマで緑化活動の状況の報告を行っています。過去の講演会の記録はここをご覧下さい

 沙漠緑化に関して発表された次の論文レポートもご覧下さい
IPS International 2/2003 に投稿した川上敞常務理事の論文(pdf)
早稲田学報5月号に投稿した新島靖雄常務理事の論文(pdf)
早稲田応用化学会報に投稿した高宮信夫副会長の総説(pdf)
新島靖雄の中国沙漠緑化レポート(沙漠緑化写真集も掲載)

旧草炭研究会は2006年度日本沙漠学会進歩賞を受賞しました。
当会の長年にわたる草炭を利用した沙漠土壌の改良に関する研究が、中国新疆ウイグル自治区での実践的な活動を通して沙漠土壌の改善と利用方法に有効な技術として貢献し、日中友好に寄与したことが評価されたものです。


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更新日: 18 March 2009

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