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 鹿 

2003年6月中旬   天候 くもり

 全国的に有名な鹿の湯のご紹介。鹿の湯は那須温泉発祥の湯として知られています。以前からよくこの名を耳にしていたのでいつか行きたいと思っていました。念願かなってやっと入湯できたのが2003年6月です。温泉のとりこになって10年目。やっと鹿の湯にたどり着きました。

 那須ICから那須温泉郷へ向ってひたすら進みます。坂を登っていくとそのうちに岩がごつごつとした荒涼とした風景が左手に現れます。これが殺生石です。観光スポットのひとつですね。意外と見ごたえがありますよ。火山性のガスが噴出しており硫黄臭プンプンでいい感じです。本物の温泉に出会える予感!殺生石から道路をわたって下に降りる砂利道があります。その道を下っていくと鹿の湯の登場です。

憧れの「鹿の湯」

 湯川の先にあるあの建物が憧れの鹿の湯です。どんな湯が待っているのか・・・。(注:2005年9月撮影)

 鹿の湯の入口。なんか古臭くていい感じ。入口で料金を払って左側に進み、渡り廊下を進みます。白濁した川を渡ることになります。この川、湯の花が散乱しており、おそらく温泉の川だと思うんですけど、どうなんでしょうね。ますますワクワクしてきます。男湯にたどり着くと、想像通りの昔ながらの湯治場でした。いい感じ。温泉通には大変人気のあるこの温泉。人気の秘密がなんとなく分かったような気がします。この日は大変混雑しておりました。やっぱりこういう人気スポットは平日の午前中にくるべきですね。

いざ!鹿の湯へ

 この廊下の先で、右が男、左が女と別れているのである。(注:2005年9月撮影)

 さて肝心のお風呂。お湯は当然硫黄臭プンプンの硫黄泉でしょう。もちろん白濁。成分もかなり強そうです。まず、打たせ湯とかぶり湯があります。結構高温。熱かった。鹿の湯の常連さんは、じっくりとかぶり湯をするそうです。たまたま一緒になったおじさんが教えてくれました。そのおじさんはかなり気合が入っていまして、何かに取り憑かれたように、かなりの回数かぶり湯を実行してました。とても真似できません。何でも近所の殺生石には「九尾のキツネ伝説」というのがあるらしく、このキツネの霊にでも取り付かれたんでしょうか?昔ながらの湯治場のミステリーか?

 かぶり湯の奥に湯船が6つあります。湯治場の風情満点の湯船で、吾妻高湯温泉玉子湯と共通する雰囲気をかもし出しています。甲乙つけがたいgoodな湯船ですね。6つの湯船は手前が低温、奥へ行くほど高温になっています。一番手前が確か41度だったかな。わたしはぬるめの湯が好きなので一番手前から入湯です。この湯船、意外と深いんです。足を入れはじめて、あれ、底にまだつかない、まだつかない、・・・結構深いと思った瞬間、バランスを崩してこけてしまいました。みんなに笑われた・・・。いかにも素人って感じでちょっと恥ずかしい。初めての人、要注意。深い湯船のため、入るときに大きく足を開くような状態になってしまい、肩まで浸かっているわたしの目の前で見知らぬ人のモノ(あれですよ、あれ。あれだってば!わかるよね)がブラブラと・・・。う〜ん・・・お風呂ですからね。生まれたままの状態で入湯するんですけど、目の前にくるとちょっとね〜。でも、ゆっくり肩まで浸かって、はぁ〜、マッタリ・・・。お湯は最高!とても入りやすかったです。体を包み込むようなお湯で、日ごろの激務を忘れさせてくれる夢のようなひと時でした。一番奥にも入ってみましたけど、これはダメ。熱すぎ。わたしには絶えられませんでした。通はこの熱い湯に砂時計ではかって3分浸かるそうです。さすが!

 本物の温泉に出会えた!ラッキー。また行って見たいものです。皆さんもぜひ!

快適度 :  ★★★★★
野趣度 :  ★★★★
効  能 : キツネに憑かれる or モノが目の前でブラブラ

2005年9月中旬  天候 快晴

 久しぶりに鹿の湯を訪れました。大渋滞を乗り越えてやっとこさ到着です。快晴&休日ということでかなりの混雑。私は日ごろの疲れを取るためだけに、取り付かれたようにハンドルを握り、温泉を目指してきました。きっと鬼の形相だったことでしょう。温泉の鬼と化した私に怖いものなど何もない。渋滞だろうがなんだろうが、前の車をあおり、がんがん進んでやっと到着。かなりイライラモードだったのですが、温泉を目の前にすると硫黄の香りに我を忘れて、怒りもどっかにいっちゃいました。2年前と違って、砂利が舗装されていました。儲かっているのかね?まあ、とにかく早く風呂に入りたい。混雑している駐車スペースに何とか車を忍び込ませることに成功し、早速鹿の湯へ。
舗装されている

 以前は砂利だった坂道。この上には道路を挟んで殺生石がある。

鹿の湯到着

 いざ鹿の湯へ。わくわくドキドキ。温泉に入る前のこの緊張感がたまりません。

 入り口で料金を払い、いざ出陣である。鬼の形相で脱衣場へむかって正面鏡を右折した瞬間、いやな予感・・・。そろりと脱衣場に足を踏み入れると・・・やっぱり・・・混んでいた。まるでイモ洗い状態・・・。う〜ん、困った。でも鬼と化した私に怖いものはない。ルパン三世が富士子ちゃんめがけて服を脱いで飛び込むがとく、スピーディーに服を脱ぎ湯船へ向かう。何とかスペースを見つけて入湯。やっぱり最高である。この温泉、人気の秘密はこの入湯の瞬間にあるのでは?と思いたくなるくらいマッタリと体を包み込んでくれる湯です。ここにきてやっと鬼から仏へ、気分も落ち着きました。
脱衣場へ・・・

 脱衣場へ向かう廊下。な、なんと廊下にまで脱衣かごがはみ出している。ということは中は・・・やはりイモ洗い常態か?

硫黄採取場

 これだけ硫黄臭ぷんぷんの鹿の湯です。当然、硫黄採取しているはず、と思ったらやっぱりありました。前回来たときは気がつかなかったけどこんな近くにあったのね。

 鹿の湯は、その強烈な温泉成分のために、出たり入ったりを繰り返す入浴方法がここでの常識。私はぬるい湯が好きなので41度の湯で何度も出たり入ったり。しかし、常連のおじいさんは48度の湯船の周りに集まっていて、出たり入ったり・・・恐るべし。48度の湯に浸かることがここのステイタスであるようだ。48度に浸からずに鹿の湯を語るなかれ・・・といわれても困るが、そんなことを無言で訴えているような威厳を持っていた。常連の爺さんはかなり手馴れていて、48度の湯が減ると、どこからかパイプを持ってきて、源泉の栓(ワイン樽の栓をでかくしたような感じ)をスポッと抜いて、源泉がザバザバ流れ出す穴にパイプをズブッと差し込んで湯船にお湯を注いでいた。何という手際のよさ・・・只者ではあるまい。源泉はかなり暑いはず。そんなに注いで大丈夫?と心配した私が馬鹿でした。その爺さん、今度は草津温泉のように、湯もみを始めるではないですか。いや〜、通ですね。

 そんなこんなでいろいろと面白いものが見れた鹿の湯でした。今回も湯船の写真は撮れなかったけど、楽しかったのでよしとしよう。

快適度 :  ★★★★★
野趣度 :  ★★★★
効  能 : 鬼も仏になる

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