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ファミコン通信オールゲームカタログ1991(購入予定)で 売却するモンキーを上手く隠して、 買取の列に並びます。 前列の方が MSXのソフトの査定を受けているので
なかなか順番が回ってきません。
・・・・・
暇なんじゃ〜
たった一つのモンキーを売却するだけなのに・・・・
・・・・「次の方・・・」
あっ、やっと私の出番みたいです。
・・・・・・
片手でつかんだモンキーを、代金を支払うがごとくそっとレジに置きます。
「これなんですが・・・・・・」
沈黙の後、店員さんは一瞬噴出しそうになります。 が、すぐに「アルバイトとして自分の成すべきこと」 を思い出したのか、不機嫌そうな表情に戻り、全ての買取価格のデータ−が入っているコンピュータにアクセスします。
・・・一体いくらぐらいになるんでしょうか?
ここはレトロゲームショップなんで、少なくともそこら辺のチェーン店よりかはモンキーの価値を分かっているはずだ。
なんといっても、これは伝説の糞ゲー。 デスクリムゾン、と同じランクの糞ゲー、 裸モンキーの売値は470円と安いが、買値もそれなりに高いはずだ、
だいたい200円ぐらい じゃないのか、 まぁ、こういう店は「状態が悪い」といってケチをつけて買い取り価格を安くすることが多いらしいんで50円かもしれないが・・・・・
「・・・これ10円なんですけど、どうされますか」
えっ、
「・・・・はい、良いですよ」
ここで売却を拒むと、何のために日本橋まで来たのか分からないので、仕方なくモンキーを10円で買い取っていただくことにします。
ま、今回の訪問では不当に安く買い取った中古ソフトをバカみたいに高く売りつけるゲームショップの汚い一面を知ることもでき、大変有意義だったかもしれません。
さ〜て、この10円を受け取ってさっさと退散するかと思い、売却益を請求する意味合いで店員に手のひらを突き出します。
「身分を証明するもの何かありますか?」
えっ、
10円のために、
この10円を受け取るために・・・証明書? あ〜、面倒くせ〜
本来なら定期入れに入っている学生証を探し、それを差し出すべきなのですが、たった10円を受け取るのにそんな労力を費やしたくありません。なので、たまたまポケットに入っていた図書館カードを身分証明書代わりに提出してやります。
「これじゃだめ、ですね」
なんでやね〜ん。
仕方がないので観念して学生証を取り出します。
身分の確認が終了したらすぐに10円を支払ってくれる、と思ったのですが、世間はそんなに甘くありません。
向こうの方は、学生証に記載されている「大学名」「学部」「学科」を 黙々と レシートに写し始めます。
その間私は、周囲のお客さんからの好奇心・嫌悪感が混じった視線に耐えなければなりません・・・・
(何、あの子、スーパーモンキーなんか売ってる)
(だせー、スパモンだぜ・・・)
(わざわざ、一本のソフトを売るなよ、しかもスパモン・・・)
(ほら、ほら、後ろが詰まっているぞ、はやく終れよ・・・)
・ ・イタイよう、買い取り価格1万円の高級ソフトじゃないなんだから、そんなに丁寧に仕事しなくていいじゃないですか・・・勘弁してくださいよ・・・と思わず心の中で呟いてしまいます・・
「じゃ、ここに判子押してください、なかったら母音を押してください。」
サインでいいじゃないか!・・・・俺は伝説の糞ゲーを10円という超良心的な価格で提供してやってるんだ、それなのになんなんだその態度は、
腹立ち紛れに、指先に朱肉をちょっとだけ含ませて紙になすり付けてやります。
「はい、(十円玉をおく)」
ここでやっとこさ10円がもらえます。さっさとポケットに放り込んで、店を立ち去りました。
注意:古物営業法では、盗品の流通や換金するのを防止するために 買取申込者の身元の確認を義務付けているそうです。 だから、たった10円でモンキーを売却するにしても、
証明書の提示、買取承諾書への捺印、というわずわらしい手順を踏まなければいけないんですね。 今までヤフーオークションでしかモノを売ったことがないので知りませんでした。
ごめんなさい、お店の人・・・。
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